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【シェア街の楽しみ方を教えてください!】地方に住みながらでも東京の人とディープに繋がれる 長野のゲストハウス「1166バックパッカーズ」スタッフ、村上侑さん

シェア街住民の皆さんはどんなふうにシェア街を楽しんでいるのでしょうか?
今回話を伺うのは、昨年、東京から長野市へ移住し、ゲストハウス・1166バックパッカーズのスタッフを勤める村上侑さん(むらかみすすむ・以下むーさん)。

"リアルとオンラインの融合"がコンセプトのシェア街。
長野に住みながら、東京をはじめ様々な地域の人と気軽に、ときにディープに交流する様子を話していただきました!

むーさん(28歳)
・茨城県つくば市出身
・2020年に長野県長野市へ移住し、1166バックパッカーズ(以下1166)のスタッフを勤めている
・長野市内でまちあるきガイドをしていて、NHK長野放送局の「ブラナガノ」というコーナーに、“む~隊長”としてレギュラー出演
・自身でもブログや街歩き系のWebメディアでの執筆を通して街歩きや地域の魅力を発信中

きっかけは「何となく面白そうだなと」と思って

地方に住んでいる分、東京の人などとリアルで会うことはなかなか難しいと思うのですが、そんな中でシェア街をどのように活用していますか?

シェア街には立ち上げ当初(2020年8月)から参加させてもらっていて、時期によって色々ですが、最近は「くうそうCafe&Bar ENGAWA」(通称”ENGAWA”)に遊びに行くことが多いです。

ENGAWAは”映画”とか”旅”とか、何かテーマを決めて、それについてオンライン上でゆるーく雑談をする場ですよね。

そうですね、これまでも街歩きをテーマにしたものや、好きな音楽を紹介し合うような回などに参加して楽しんできました。
自分でも去年の12月にENGAWAを主催しました。その時は知り合いの旅館の手伝いで10日ほど豪雪地帯に行って、山籠もりの様なことをしていて、現地の様子を写真を交えながら紹介してみました。

1166での勤務が夜に入ることが多いので、いつも参加できる訳ではないのですが、時間を見つけて顔を出しています。

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2021年8月のENGAWAのスケジュール表。
いろんな住民がいろんなテーマで気軽にお話をしています。

シェア街に参加してから今まで、関わり方に変化はありましたか?

入ってから最初の1、2か月は特に何もしてなかったんですよ。たくさんの人が参加していたので、「どう動けばわからない……」って思いでした。
9月くらいに開催された住民交流会に参加したのが最初だと思います。
それも、特にきっかけがあった訳ではなくて、ちょうど予定が合ったのと、何となく面白そうだなと思って、顔ぶれとかも気にしないでふらっと入りました。でもそれが取っ掛りになって、だんだん知り合いができ始めました。

10月にシェア街とは別件で、シェア街の中心となっている東京・浅草橋のゲストハウス「Little Japan」に行きました。以前、東京に住んでいたときに何度も遊びには行っていたんですけど、泊まったことはなかったんです。この時に、オンライン上で話していた人と直接会うことができて、一気に距離が縮まった感じがありました。
その少しあと、11月頃にENGAWAができたことで、本格的にみんなと交流するようになりました。

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好きな音楽を語るENGAWAを開催したときの様子

コミュニティの中で、世間とは違うトレンドや社会が生まれる面白さ

シェア街住民が長野に遊びに来てくれるケースも多いですか?

平均するとだいたい毎月、誰かしらか来てくれている気がします。やっぱり東京から来る人が多いですね。
去年、大塚誠也くんが1166に泊まりに来てくれたときは、僕はオフだったので自宅にいたのですが、宿に会いに行きました。

あとはゆず(今村柚杷)ちゃんも「ゲストハウス日本一周」の活動をしているときに来てくれました。ゆずちゃんとはオンラインで面識はあったので、来る前から連絡はとっていて。2泊してくれたので、中1日は善光寺や宿の周辺を一緒に街歩きして、お昼を一緒に食べて、夜も飲みに行きました(笑)。

他には、最初はシェア街住民だと気が付かなくて、話していくうちに住民同士だと気が付くパターンも何回かありました。
7月には、シェア街きょてんの一つのdentou庵のメンバーが、8人くらい一気に来てくれて、1166がほぼ貸切に近い状態になりました(笑)。

シェア街住民の人が遊びに来てくれた時は、シフトが空いていれば近くの飲み屋などに一緒に行ったり、街案内をしたりします。あらかじめ、僕のシフトや予定を聞いてから来てくれる人もいます。

シェア街を知ったきっかけ、入った経緯などを教えてください!

長野に移住する前は、都内で会社員をしていたのですが、その時にFacebookでLittle Japanを偶然見つけました。そのときのLittle Japanは、まだシェア街が立ち上がる前で、海外のゲストの方が大勢いらしていて、イベントを毎日のように開催していました。
「面白そうだな」と思って、ふらっとイベントに参加して以来、よく遊びに行くようになりました。シェア街の主宰をされている柚木理雄さんなどと知り合うことができたのもその頃です。

それと同時期にLocalist Tokyoというコミュニティが立ち上がって、そこにコアメンバーという形で関わらせていただきました。その集まりや活動報告会が、Little Japanなどで開催されるところに参加して、実際に地域で活動している人を間近で見られたり、知り合えたりできました。
長野に移住することが決まった頃に、シェア街の立ち上げの話を聞いて、「よくわからないけど、何となく面白そうだな」「それまで東京でつくった繋がりを継続できれば」と思って参加しました。

地域への興味はいつごろからあったんですか?

昔から旅が好きで、学生時代や会社員をしていた時も休みになると、頻繁にどこかへ出かけていました。それこそ小学生くらいの頃から、どこかへ一人旅をするということはしていました。
社会人になってすぐのときは「家、無くてもいいかな?」と、アドレスホッパーになることを考えていた時期もありました。けれど47都道府県を制覇した時に、「だから何なんだ?」と、それほど達成感のようなものを感じられなくて(笑)。

それで、一つの地域に深く入りたいと思うようになりました。Localist Tokyoのメンバーをはじめ、地域で活動する仲間は周りに何人もいたのですが、当時は仕事も忙しくて、「週末だけ地域の活動に関わるというような器用なことは自分にはできない」と思いながら悩んでいました。

地域おこし協力隊なども考えていたのですが、そんな時にちょうど、1166バックパッカーズの求人を見つけて応募しました。2020年3月に採用が決まったのですが、新型コロナウィルスの影響で宿がしばらく休業することになってしまいました。その後、7月に長野へ移住して、スタッフとして働き始めることができました。

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シェア街にいて良かったことや役に立ったことや学んだことはありますか?

世代が近かったり、興味関心が似ていたりする人が多いような気がします。
ENGAWAなどではオンラインだからこそなのか、結構プライベートなことも話すことができて、みんなそれぞれ仕事や境遇は違っても、悩みなどが近しいところがあったり、共感したりできてる気がします。

オフラインのイベントなどで会った時よりもディープな話ができて、少し前には“こじらせ”という言葉でみんなが盛り上がったこともありました。世間とは関係ない、コミュニティの中だけのトレンドが生まれたのは興味深ったです。
この中だけでも一つの社会ができあがっているんだという気付きを得ることができました。

ゆるっと気軽にでも、しっかり勉強したいでも、両方できるのがシェア街の良さ

シェア街でもそれ以外でも色々な活動をされていますが、今後はどのようにそれらを展開していきたいですか?

移住して1年が経って、「長野を拠点にして何かをしていきたい」という気持ちが強くなりました。ブログやテレビ出演の経験や、1166での人との繋がりを生かして、長野の情報発信に関わることができれば、と思っています。

シェア街にいることで、長野にいながらでも東京の人と繋がれることがわかりました。コロナ禍の状況もあるので、今すぐにというのは難しいかもしれませんが、東京などへ出向く機会も増やして、みんなでリアルで繋がれたらいいなと思っています。1166もあるので、みんなででも個人でも、長野に来てもらって、イベントとかもできたらいいなと思っています。
8月など宿の繁忙期は仕事が忙しくて、なかなかENGAWAやシェア街の活動にも顔を出せていなかったのですが、時間が合うタイミングでおしゃべりしに行きたいと思います。

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こじらせトークで盛り上がった時のENGAWAの様子。写真のポーズは”やさぐれた心に染み入るあたたかいもの”をあらわしたポーズ


最後に「シェア街に入ろうかな?」と思ってくれている人へ一言お願いします!

コミュニティについて勉強したい人やしっかりと関わりたいという人にも、ゆるっと気軽に関わりたいという人にも、両方が楽しめるのがシェア街の良いところだと思います。
試しに入ってから関わり方を考える、というのでもありだと思うので、是非参加してみてください!

【クレジット】
編集:Atsushi Nagata Twitter / Note / Youtube
執筆:早川英明
写真:提供写真

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