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「場づくりの学校」地域創生とはそもそも何なのか?

2024年5月27日(月)、リアルとオンラインで新しい経済圏をつくる仮想の実験都市「シェア街(まち)」にてコミュニティラボ「場づくりの学校」のイベントが開催されました。
コミュニティラボとは「コミュニティの理論と実践についての研究所」をコンセプトとし、シェア街ができた当初からのきょてんです!

本日のテーマは、「地域創生とはそもそも何なのか」です。宮川優さんが先生になって話してくれました。

宮川さんは、高校三年生で、部活動替わりでシェア街に入ってくれました。地域創生についてもともと興味があり、このテーマについて話してくれました。

地域創生と地方創生の違いは?

ここでいう創生には地域創生と地方創生の二通りの呼び方があります。みなさんもこの言い方の違いがあまりわかっていないのではないでしょうか。もちろん、執筆をしている私も分かっていませんでした。なんなんだろうと、トイレで一時間ほど考えたほどでした。それはさておいて、先生が考えている定義を話していきたいと思います。

まず、地方創生は、地方公共団体が行う創生のことです。具体的に、少子化対策や町の再開発事業などがあげられます。市民からの税金や公債を財源に行う創生政策は、大規模に行えるという点で有利です。
*地方創生は、明確な定義があります。

次に、地域創生は地域に住む住民が主体となって創生していくことです。地域の狭い視点に集中して創生できる点はよいと言えます。
*地域創生は、明確な定義はありません。

とある地方の風景。
こういう、心落ち着く地方の景色って、心からリラックスできますよね~

地域創生の始まりは?

宮川先生によると、「まち・ひと・しごと創生法」によって、地方創生が本格始動したそうです。

「まち・ひと・しごと創生法」は、日本政府が2014年に制定した法律です。この法律は、地方の活性化と地域の再生を促進するための枠組みを提供しました。その中心にあるのは、地域の資源や魅力を活かして、地域住民が自らの手で地域を活性化し、地域経済を振興することです。

この法律の下で、地方創生はいくつかの具体的な施策や取り組みを通じて推進されました。例えば、地域における観光や文化の振興、地域産業の活性化、地域の魅力や特性を活かしたまちづくりなどが挙げられます。地方創生は、地域の住民や企業、地方自治体などが連携して取り組むことが重要であり、地域コミュニティの活性化や経済の発展に貢献しています。

この法律の制定により、地方創生は日本全国で推進されるようになりました。地域の個性や魅力を活かした取り組みが増え、地域経済の活性化や地域コミュニティの活発化が進んでいます。

これからの地方のありかたは?

授業では、地方の在り方について話しました。地方の発展に関する議論は多岐にわたりますが、コンパクトシティ化と地方創生はそれぞれ異なる視点から地方の持続可能な発展に寄与します。どちらがより適切かは地域の状況やニーズによって異なりますが、両方の要素を組み合わせることが理想的です。

コンパクトシティ化は、都市部の密度を高め、効率的な土地利用や交通インフラの整備を通じて、持続可能な都市環境を構築するアプローチです。これにより、都市内の生活利便性が向上し、環境負荷が軽減されることが期待されます。また、地域の魅力的な都市空間の形成も可能です。

一方、地方創生は、地方の資源や地域固有の魅力を活用し、地域経済の活性化や人口流出の抑制を図る取り組みです。地域の伝統や文化、自然環境を活かした観光や地域産業の振興、地域コミュニティの活性化がその中心になります。地方創生は、地域の個性や地域住民の声に耳を傾けながら、地域の自立性を高めることが重要です。

これからの地方の発展には、両方のアプローチが必要です。都市と地方の間には相互依存関係があり、バランスの取れた発展が求められます。コンパクトシティ化は都市部の持続可能な成長を支える一方で、地方創生は地域の活性化と地域間の格差の縮小に貢献します。両者を組み合わせることで、地域全体の発展を促進することができるでしょう。

横須賀市の地域創生

横須賀市は、全国でもトップ10に入るほど人口が減少してしまっている地域です。そんな横須賀をどうすれば活性化できるか話しました。まず横須賀ってどんなとこなのか注目してみました。横須賀は米軍基地があり多くの外国人が住んでいることで有名です。この特徴を生かして、在国語学留学の場所として横須賀を推してみるのはどうでしょうか。日本の消費市場が縮小する中で海外を見据えた事業展開をするならば、英語は欠かせません。しかし、現在、円安でなかなか海外に行って語学を学ぶのが大変な状況です。そのため、国内で英語をネイティブに学べるとなるとある程度の需要は見込めると思います。「国際交流するまち横須賀」を目指して地域創生するのがそもそも楽しそうなので、もし実施されるならばぜひ携わりたいです。

シェア街では、3ヶ月に一度「住民」を募集しています。「住民」とは、シェア街のコミュニティ会員のことです。次回の募集は、4月1日から7日までの7日間!

コミュニティの会費は月額1,500円です。入会するとチームコミュニケーションツールSlackに招待されます。そこで住民さんと知り合えたり、気になるイベントに参加できたりします。さまざまな入会特典もご用意しているので、「コミュニティが気になるな」「新しい環境に身を置いてみたいな」「実社会では踏み出せないけど、コミュニティの中で実験してみたいな」という方はぜひ入会をご検討くださいね。

住民一同、温かい気持ちでお待ちしています!

執筆:橋本雄太

#コミュニティラボ #地域創生 #地方創生


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