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【ホステルインタビュー】古民家ゲストハウスSENTO/赤井義大さん

- INTERVIEW -

古民家ゲストハウスSENTO赤井義大さんの画像

古民家ゲストハウスSENTO / 赤井義大さん

さっそくですが宿のコンセプトや宿名の由来について教えてください。

宿の名前はもともと銭湯だった場所をリノベーションしてこの名前にしました。
風呂がない時代はみんな銭湯に行っていて、普段会わない人にあい情報交換をしていた場だったイメージがあります。
しかし今は各家庭にお風呂があり、一つのコミュニティの場が失われた感じがしました。
sentoではレストランとゲストハウスという新たなコミュニティの形にして、旅人や地元の人が昔銭湯があったような交流が生まれたらという思いで作りました。

どういう経緯でその銭湯を引き継ぐことになったのですか?

もともとゲストハウスというよりかは観光をまず八雲でやりたいと思っていました。
観光をやるなら宿がセットだと考えていたのですが、そもそも八雲は観光名所ではなかったんです。
でも観光の素材はたくさんあるので実際に来てもらうなら、1泊以上してもらわないと地域の魅力に気づいてもらえないと感じていたので自分で交流型の宿をやろうと思いました。
物件を探していたらたまたま元銭湯だったこの場所を見つけ、やるんだったら一軒家ではなく元銭湯が面白いなと思ってここに決めました。


古民家ゲストハウスSENTO


宿を立ち上げた理由はなんでしたか?

旅人同士やスタッフの交流に加えて、地元の人もしっかり関わってもらい何かが生まれる場をめざしています。
sentoで知り合った人同士が勝手に盛り上がり仲良くなって、一緒に仕事をするなど一つのきっかけになればいいなと思っています。
また、ここが八雲の入り口となって町のいい部分も悪い部分もより深く知れる情報の拠点にもなってほしいですね。

そもそも八雲で観光をやりたかった理由は何ですか?

八雲出身で最初は東京で働いていたのですが、地方が好きで田舎で面白いことをしたいと思っていました。
地方は季節労働や産業が廃れていて若者の人手不足ですが、当時都会は人で溢れているのに自分の周りには人生を楽しんでいる人があまりいなかったんです。
そういう人が地方に行けば人生が変わるかもしれないし、地方の若者不足・後継者不足も解消されるかもと思い人材紹介のビジネスを立ち上げました。
地元の八雲でやり始めたときに人を呼んで働いてもらうところまではできたのですがまち自体が外からの受け入れ体制に慣れていなかったんです。
その時は定住とまではうまくいかず、外の人との交流に地元の人に慣れてもらい、受け入れられる体制づくりが必要だと実感しました。
その方法が観光だと気づいたときに自分が引っ張っていくというよりかは、地元の農家・漁業の人と連携しながら外部との関わりを増やして地元の人の視野を広げたいなと考えていました。

宿をやっていて良かったエピソードはありますか?

個人的にまだ満足はいってないのですが地域の人と外部との交流の拠点にそれなりになってきたのかなと感じています。
SENTOのレストランで開く定期的なイベントにくる旅人や地域の人、スタッフ同士が知らないところでビジネスを始めていたり、リピーターとして何度も足を運んできてくれることですかね。
一番すごいなと感じたのは、今働いているドイツ人のスタッフが地元の人と結婚して移住したことです。
ここでの出会いからいろんな展開が生まれることを見れる状況が嬉しいです。


古民家ゲストハウスSENTOゲストとの画像


宿周辺のオススメはなんですか?

自分たちで作ったマップを渡したり、要望に合わせて町を巡るオリジナルツアーを企画しています。
近くにある明治時代の建物が残る雰囲気の良い日本庭園があったり、
北海道の歴史や木彫り熊を知ることのできる資料館を定番としてご案内しています。
あとは木彫りが飾られているカフェやお花やさんが運営しているおしゃれなカフェなどもあります。


古民家ゲストハウスSENTO周辺の画像


最後に今後取り組んでいきたいことなど教えてください。

いまSENTOの真横にシェアハウスを増設中なんですけど、コロナ禍で増えた中長期滞在むけの受け皿を増やしたいなと思っています。
宿とは別に今行っている廃校リノベーションのプロジェクトが始まってからは6月から50人ほどの応援のもと、さまざまな形で外から気軽に参加してもらえるということがわかりました。
長めに滞在できる要素を作ることでもっと多くの人を呼んで、そこから出会いがあり経済も回るなど良いことが重なるとイメージしています。
逆に町内でやりたいことがあるけどお金やノウハウに困っているという人に、外の人を繋げたりして一緒に取り組んでいきたいですね。
それがいずれ八雲だけでなく道南全体に少しずつ広げていき地域を盛り上げていきたいです。


<宿情報>
宿名:古民家ゲストハウスSENTO
電話番号:0137-66-5526
所在地:〒049-3112 北海道二海郡八雲町末広町30
アクセス:JR八雲駅から徒歩10分
サイトURL:​​https://yakumo-village.com/
宿泊定員:10名(個室/ドミトリー3部屋)
ランドリー:洗濯機あり(有料)
キッチン:簡易キッチンあり
ワークスペース:専用ワークスペースあり
駐車場:あり(無料)
ドミトリープランの個室利用追加料金:個別に問い合わせ

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