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【シェア街住民インタビュー】困難も不安も楽しみたい 秋からマレーシアに留学するシェア街メディアのライター、小池達也さん

今回は、シェア街のメディア編集部でライターとして活躍し、10月からマレーシアの大学院で言語学の研究をする関係住民の小池達也さんにお話を伺いました。なぜマレーシア?小池さんにとって書くことは?新人ライターのなっちゃんこと大谷菜月さんが聞いてみました。

おもしろそう!と思ったことは、全部やってみる

現在の活動について教えてください。

小池達也さん(以下小池さん):2021年3月に大学を卒業しまして、10月からマレーシアの大学院に通うことになっています。
大学院入学まで時間があるので、4月からシェア街に参加しました。
休日はホステルパスを使ってLittle Japanに泊まったり、旅行したりしています。

直近では、東海道五十三次を歩いてみようと企画し、東京から京都まで3週間かけて1人で歩きました。

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その後は岡山に旅行し、つい4日前くらいに東京に戻ってきたところです(インタビュー日:2021年7月23日)。

また、書くことが好きで、シェア街ではメディア編集部でライターの仕事をしています。
大学時代にインターンでライターをしていた経験を活かして、シェア街文化祭のイベントレポートを書いたり、シェア街住民のインタビュー記事を書いたりしています。

日本での当たり前は通用しないから、困難を楽しんでみる

留学までの空いた期間でさまざまな活動をされているのですね。ところで、なぜ留学先としてマレーシアを選ばれたのですか?

小池さん:大学時代、東南アジアに興味があり、東南アジアの研究をする学科に在籍していました。
ある時、英語に関して調べてまとめる課題があり、英語が母語ではないにも関わらず日常的に使われているシンガポールとマレーシアにおいて、今まで意識していなかった英語の使われ方をしていることを知り、すごく面白そうだと思ったんです。
卒論はシンガポールとマレーシアの英語というテーマで書きましたが、もっと突っ込んで研究してみたいなと思い、マレーシアの大学院で言語学を専攻することに決めました。

大学院に行く理由としては実は、研究がしたいことに加えて、マレーシアに住んでみたいという思いが強かったんです。
あと、自分は言語に興味があるわけですが、自分の興味があることをとことん突き詰めたらどうなるんだろう、という思いもありました。
これまでも、自分の興味があることについて「とりあえずやってみよう」と生きてきたことが、大学院進学の決め手になりました。

留学先としてアメリカやヨーロッパの方が主流という見方もありますが、マレーシアとでは何か違いはありますか?

小池さん:アメリカやイギリスは仕事先や留学先としてメジャーなだけあって、留学に関するシステムや生活インフラがめちゃくちゃ整っていますよね。
英語圏なので、英語さえできれば何とか生活できると思います。

マレーシアは、留学に関するシステムは結構進んでいますが、生活面では日本に比べて進んでいない部分もあるので、日本では当たり前のことが当たり前ではない、ということが結構あると思います。
言語も英語だけではないので、英語以外の言葉で話しかけられた時の対応のためにも、英語に加えてもう1言語学んでも良いかな、と思っています。
このような点で、英語圏とは違う面白さがあると思います。

あと、これはマレーシア特有かもしれませんが、連絡が全然来ないとか、どの情報を当てにして良いのか分からない、といった困難もあります。
ただ、一見、不安に思えることも、経験としては大事かなと思っていて、そこも含めて楽しめれば、充実した留学生活になるのではないかな、と思います。
そこがアジア留学のポイント、とも思いますね。

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書くことは、自分にとって「好き、かつ、得意」なこと

「母語ではない英語が、日常的に使われている環境」で英語を学ぶっておもしろそうですね!芯が強く活動的な小池さんですが、小学校から大学まではどんな学生だったのですか?

小池さん:自分から人を集めて行動を起こすタイプではなかったんですけど、自分の任された仕事はきっちりやらないと気が済まないタイプでした。

自分では、調べた情報をまとめて発信する作業が得意だと思っています。

インターン先に選んだのは、ウェブコンサルがメインの小さなベンチャー企業で、僕は旅行メディアの記事を書いていました。
リサーチしてまとめて記事にしていく中で、スキルアップできたかな、と思います。
それが、書くことが好きだということに繋がっていると思います。
自分が好きなこと、かつ、得意なもの、に出会っているのかな、と思いますね。

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SNSが盛んになる中で、文字を介したやりとりも増えていますね。小池さんは、対面でのコミュニケーションと文字を介したコミュニケーション、どちらが得意ですか?

小池さん:自分としては、文章を書く方が圧倒的に好きだし、得意です。
文章はめちゃくちゃ時間をかけて考えながら書けるし、修正しようと思えば簡単にできます。
めちゃくちゃ考えるので、書くのに時間が掛かりますが、言葉を選んで、何が最適か考えて書くことができるところが、自分にとって便利なところだと思っています。

対面では、一度相手に伝わると取り消せないので、言葉をちゃんと選ばないといけないし、軽々しく相手を傷つけることが言えない。
そこが特徴ではないかと思います。

ただ、SNSは少し違います。
例えばツイッターでは、短く、直感的につぶやきますよね。
直感的に短い文章で、考えずに送れてしまうので、書くという概念が変わってきているな、と思っています。
よく考えて、直しながら文章を完成させる、という感じではないですからね。
何でも軽々しく言えてしまうことが、良くないことが起こりうる原因でもあるのではないでしょうか。
書く行為と喋る行為の境目がなくなってきているな、という印象ですね。

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得意分野である「書く」ことを通して、地方都市の魅力を伝えたい

小池さんの今後のビジョンを教えてください。

そんなにいろいろとは考えていませんが、大学院で気の済むまで英語について研究したいです。
卒業後は、今のところは日本で就職しようかなと思っていますが、いい話があれば、マレーシアかシンガポールで就職するのも良いかな、と思っています。
去年までは就職先として、観光や旅行の分野を考えていたのですが、状況が状況で難しくなってきているので、考え直さないとな、と思っているところです。

自分の得意な、「情報を集めて、まとめて、ものを書く」というスキルが活かせるところがあれば最高ですね。
あと、東海道五十三次を歩いたり、地方を旅したりする中で、東京に住まなくても全然良いな、と思ったんです。
地方都市の魅力を、自分の得意な「書く」という作業を通じて伝えられたら良いな、と考えています。

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最後に、シェア街の皆さんにメッセージをお願いします。

小池さん:今回のインタビュー記事を読んで、こういう生き方も面白いな、と思ってもらえるのが一番嬉しいですね。

大学院に行ってしまうので、今後いつまでシェア街に関わることができるか分かりませんが、いる間はイベントも追っていきたいし、メディア編集部にもできる限り関われたら、と思っています。
今後ともよろしくお願いいたします!

【クレジット】
編集:Atsushi Nagata Twitter / Note / Youtube
執筆:大谷菜月
写真:提供写真

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