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育児家庭の共働きバランスについて

共働きで家事・育児をやりくりしている家庭、いま多いですよね。
我が家もたぶんに漏れず、妻と私の2馬力で家計と1人娘を支えている状況です。

しかも2人ともWebのクリエイターで、ほとんどがリモートワーク。
通勤時間もないし、ある程度勤務時間にも融通が効く仕事環境。ほとんど同じ条件で生活している夫婦ですが、そんな育児家庭の共働き事情について少し考えてみようと思います。

共働きって増えてるの?

総務省統計局「労働力調査特別調査」によると、共働き世帯は年々増加傾向で、2017年には1,188万世帯(勤労世帯の約65%)が共働き世帯になっています。

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引用:内閣府 内閣府男女共同参画局HP
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s03.html

これにはさまざまな要因が考えられますが、女性の社会進出が以前よりも容易になり、社会における意識も変化してきたことが主な要因の1つに考えられます。

「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである」という考え方(性別役割分担意識)に反対する者の割合(「反対」+「どちらかといえば反対」)は,男女とも長期的に増加傾向にあり,かつ,平成28年の調査では,男女ともに反対の割合が賛成の割合(「賛成」+「どちらかといえば賛成」)を上回っている。
引用:内閣府 内閣府男女共同参画局HP
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s03.html

つまり、現代の日本社会では「夫婦共に働くし、夫婦共に家庭を守るべきだ」という意識をもった人が増えている、ということになります。

男女の得意分野

上述したとおり、現代日本では「夫は仕事」、「妻は家事と育児」という従来の意識が薄れ、「夫婦ともに仕事も育児・家事もやる」と考える人が増えています。

我が家もまったくこの通りで、私も家事・育児をやることに抵抗はないですし、妻も仕事をすることに全く抵抗がありません。抵抗がないどころか、むしろ両者とも積極的にやっていきたいスタンスです。

意識としては前のめりに現代っ子な夫婦ですが、そうはいっても現実として、男性の方が得意なこと、女性の方が得意なことがあります。

仕事(収入)に関しては男性の方が有利な場面が多いです。こんな書き方をすると「そんなことはない!」と反発される方がいらっしゃるがいるかと思います。男女間の賃金格差問題としていずれ是正していくべき課題だと私も認識していますが、男性の方が収入が安定することが今目の前の事実としてあります。

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引用:リクルートワークス研究所 女性の賃金(2020年11月版)

一方、女性の方が得意なこともあります。男性にはどうしようもないこととして、「出産」とそれにともなう「体の変化」です。

乳児期の育児は毎日が嵐のようで、寝ては起きてを繰り返す新生児に対し、狼狽えてばかりの私よりも圧倒的に妻の方がうまく対応することができました。
妻いわく、「出産後は数時間ごとにおきることがそれほど苦ではなかった」とのことで、新生児のための体になっていることに夫婦共に驚きました。

もしかすると将来的には社会的な施策や科学技術の進歩によって、このような差異はなくなっていくのかもしれませんが、今現在、男女にはそれぞれの得意分野があるのだと私は認識しています。

「男の方が仕事してるのに」と思ってしまうこと

先日、同じく共働きをしている友人夫婦と、夫婦の役割について話す機会がありました。
その夫曰く、「男性がメインで収入を得ているのに、家事も育児も同じようにやらないといけないのは不公平だ」とのことでした。

「男性は仕事に対しての社会的責任もあり、そちらを優先しなければならない場面も多い。なのに家事・育児を同じようにやらないといけないとなると、仕事に対して支障が出てしまい、家計にも影響がでてしまう」という主張のようです。

その夫婦以外にも、同じような不満をもった友人(夫)がいました。
彼もそこそこ稼いでいる方だったので、自分が家事・育児を嫁と同じだけやらないといけないことに不満をもっているようでした。

ただ、彼らの共通点は「これから育児家庭になる」ということで、同席していたもう1組の夫婦(6歳と2歳の子供がいる)の夫は、私と全く同じ意見を言いました。

「夫婦が公平であるかどうかよりも、家庭が円満であることの方がよっぽど大事だ」

「夫婦平等<家庭円満」

最近導入する家庭がふえているようですが、我が家でも共通口座をつくって夫婦それぞれが収入に応じて家計に入れるようにしています。

妻が出産する前までは、大体同じくらいの金額を家計に入れていて、それこそ理想的な「平等な」家庭を築いていたと思います。

それから出産を経験し、娘が生後6ヶ月になったころ、運良く近くの保育園に娘を預けることができました。この状況で妻の再就職もうまくいくかわかりませんでしたが、前職からのご縁でそれほど時間もかからずにあたらしい職場に入ることができました。

ただ、一度空白期間を作ってしまっているため、どうしても給与の面では不安定になります。そこで私の収入から多めに共通口座へ入れるようにしました。家事・育児は2人とも同じくらいやっていたので、前述の「男性がメインで収入を得ているのに、家事も育児も同じようにやらないといけないのは不公平だ」な状況になっていると思います。

そんな状況にいるのですが、実際問題として「不公平」であることは私にとってそれほどストレスにはなっていません。
それ以上に優先順位が高いものが多いので、自分が多く稼いでいるから家事・育児をやりたくないだなんて言っている暇がないんです。そんなことを考えるくらいなら、いかにして妻の機嫌が悪くならないようにできるかに気を使った方が、将来的なストレスが減ることは間違いないです。

夫婦は戦友

育児家庭は子育てというミッションをこなすための「チーム」です。
毎朝繰り返される本棚返し(本棚をすべてひっくり返す所業)に、毎夜繰り返される夜泣き。手に持ったスプーンでスープを撒き散らし、近くにあるティッシュは全部むしりとるまで諦めない。そんな暴走戦車にたちむかうべく、夫婦は戦友となって育児に立ち向かうのです。

「ポットは使い終わったら沸かしておいて」とキレながら言ってきておいて自分はしょっちゅう忘れるとか、旅行のときに寝坊しておいて、車中で「羊羹を買う時間がなくなった」と文句いうとか、「理不尽だわ…」と思うこともありますが、こうやってブログを書いている時に子どもの面倒をみてくれたりとか、深夜まで作業をしている中、何も言わずにミルクティーをいれてくれる妻には感謝しかありません(本当です)。

我が家の場合、夫婦ともにリモートワークをしているので、互いの仕事・行動がすべて筒抜けになっています。仕事がしんどくてがっくりしている姿も、駄々をこねた子どもの相手をしてカリカリしている姿も見ています。こうやってお互いの大変なところを見ることができるので、より「一緒に戦っている」感を感じるのかもしれないですね。

かわいい娘を1人前に育てるまでは死ねないと互いに誓い合って、毎日を乗り切ろうとしている戦友。そんな戦友に対し言うべきことは、「不公平だ」なんて無粋な言葉ではなく、「Good Job!」という互いを褒め称える一言でありたいと思っています。

総論

ちょっと何がいいたかったのかわからなくなってきました。
とにかく、育児家庭の共働きでよいバランスを考えるなら、「公平」とか「平等」というワードではなく「家庭円満」を優先して考えると、すこし幸せな未来が見えてくるんじゃないかなと私は思います。

幸せな家庭を築くため、私は週末、実家に米をとりにいきます。
それではよい週末を。

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