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開催内容 2022年 9月18日(日)

ごきげんさんです。拡がる読書会の文鳥さんです。

2022年 9月18日(日)
台風が近づいて来ているということで、開催日には上陸しちゃうか心配でしたが、開催時には台風はまだまだ遠く、雨もふっておらず無事開催できました。

今回は一人、体調を崩されたということで僕を含めて6人でした。
ご参加いただいた方々、ありがとうございます。
今回も僕としては大漁!大漁!でいっぱい本が知れて嬉しい!

ほな、どんな本が紹介されたか。いきまひょ。

01.10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」
なんでも物は言いようなわけで、言い方一つで人間付き合いも変わってくるのを実感する今日このごろ。悪い言い方にはどこかしら「隠れた悪意」「勘違いの善意」が心の中にあるからこそ、というわけで会話形式で悪い例を挙げ、それにはどのような意図があるのかを解明してくれている本です。心理学的な用語の説明があったり、色んなシーンを取り上げているので題名にある通り、若いうちにこんな本を元にディスカッションをしてみるのも良いかもしれません。


02.よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑
上記の本の内容を受けて買ってみた本です。人の気分を害さないように気持ちを伝えるかをありがちな一言を大人な一言に言い換えた例を沢山載せています。
例えば「あなたのためにいっている」つい押し付けてしまうのではなく、「私はこう思うんだけど」一つの意見として提案してみる感じで言ってみては?感じなことが載っています。
ものは言いようと言いましたが、誰が言うのかによっても同じ言葉でも印象は変わってきますからねぇ。ホント、言葉って難しい。


03.差別はたいてい悪意のない人がする
言葉の中にはその人の潜在的な意識が潜んでいるという更に深掘りするつもりで手にした本です。
みんな不平等なんてない世の中の方が良いと思っているし、自分が差別者なんて思ってなんかいないはず。なのにどこかで起こっている差別問題。
思考のバイアスと、日常の中にありふれた排除の芽に気づきを得ようと色んな差別問題を例にあげている思考的なエッセイです。
韓国の方の本で、日本とはちょっと事情違うところもありますが、人としての本質については何か答えが見えてきそうな本でした。

以上が僕が、「差別」について中心に摘んでみた3冊でした。
以下、参加者の紹介本です。
 
04.牧師館の殺人
アガサ・クリスティー!紹介してくださった方曰く「登場人物の紹介するだけで誰が犯人が想像付きそうなので内容にはあまり触れません(笑)」と言ってました。
作風もみんな知っちゃってるくらいのミステリー小説の大家ですからw
僕はポアロ牧師シリーズくらいしか読んだことないんですが、こちらミス・マープルのシリーズ。あまりに鋭い観察力や洞察力、そしてとんでもない情報通のミス・マープル・・・凄すぎて性格悪く思えたそうでw
でもズバッと事件解決しちゃうんでしょうね。

アガサ・クリスティーはロングセラーのせいか、表紙が何度も変わりがちw
リンクは紹介してくださったホントは表示が違いますが、翻訳者は同じです。


05.月と六ペンス
フランスのポスト印象派の画家ポール・ゴーギャンをモデルに絵を描くために安定した生活を捨て、死後に名声を得た人物の生涯を描いた小説。第三人称視点ですが、知人視点ということが画家の壮絶な生き方が際立っているようです。
現代では考えられな生き方とのことですが、その熾烈ともいえる生き方は読む人に考えさせれるものがあるとのことです。
後で僕が勝手に調べてわかったんですが、
「月」は芸術への情熱、「六ペンス」は世俗的なものを象徴しているそうです。オシャレすぎひん?この題名。


06.モレスキン 人生を入れる61の使い方
モレスキン手帳の61人のそれぞれの使い方を紹介した本。
僕は今日までモレスキンという手帳の存在を知りませんでした(汗)
紹介者の方がモレスキンを使っておられるそうで、この本を読んで自分の手帳の使い方の幅の狭さを痛感したとともに、人それぞれの手帳の使い方に感銘を受けたそうです。
僕は手帳を使えないというか、ずぼらでメモすら書くのものままならないのですが、他人の手帳を見て、インスパイアされるような使い方が知れば手帳を使うようになれるかしらん?
てか、他人の手帳って覗いてみたいですよね(ゲス顔)


07.旅涯ての地
紹介者曰く、今まで読んだ小説の中でトップクラスに面白かったそうです。
冒険、ファンタジー、恋愛など色んな要素がふんだんに含まれていて、登場人物も魅力的。
13世紀イタリアを舞台に奴隷として買い取られた東洋人が、めくるめくる冒険の末にキリスト教の根本を揺るがすような真実に運命を翻弄される・・・という内容らしいのですが、紙の本は絶版で古本でしか手に入らないみたいですが、電子書籍は入手可能です。
なぜ、絶版なのか?それはキリスト教の本質に迫りすぎているから!?という想像でちょっと盛り上がりましたw
電子書籍では上下巻に分かれているようです。リンクは上巻の方を。


08.海も暮れきる
自由律の作風で知られる漂泊の俳人・尾崎放哉(おざき ほうさい)の晩年を描いたもので、実際にあったもの描いた「記録文学」というそうです。
俳人としては一流だったけど、酒に溺れ家族からも見放されたという「俳人から廃人(テヘペロ)」になったという流れなんですけど、小豆島で過ごした風景描写の中に放哉の俳句が入るという、なんとも雅といいますか、しみじみとした気持ちになる描写があるそうで、それはカッコイイ!
この人も芸術に生きた激しさと虚しさを体現したような方なんでしょうね。


09.具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。
分かりやすいのは良いこととされている現代ですが、それが過ぎても知性が落ちて、抽象ばかりだと噛み合わない部分がでてくる。
ものを伝えるにも、ものを理解するにも、どちらも必要だったりしますからね。でもどちらとも動物にはない人間だからこその知性頭脳的活動。
色んなものを知るにはこのバランス感覚は大事だなぁと思います。
個人的には一番引っかかった本です。


10.地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
上記「具体と抽象」と並んで紹介された本です。
フェルミ推定とは、実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること。
荒唐無稽とも思える問いへの解答を導き出す考え方のプロセスや問題解決力といいますか、「考える」のことの重要性と説いているようです。
紹介されたように上記本と合わせて読むのが良さげですね。


11.あだ名で読む中世史―ヨーロッパ王侯貴族の名づけと家門意識をさかのぼる
ヨーロッパでの西欧中世王侯たちの「あだ名」
赤髭王・禿頭王・短軀王・肥満王・青歯王・血斧王・跳躍侯・嚙跡侯・兎足王・敬虔王・獅子心王……色々あるらしいですが、そのあだ名文化を掘り下げることで、あだ名が名前にになり、一族の名になり・・・色んな所以がわかってくるそうで。それがわかってくると歴史がもっと面白くなるよとの紹介者の弁でした。
たしかに中世の人たちの名前はややこしいから由来から入ったほうが歴史は理解しやすそうですし、歴史を物語として読むには良い感じにボリューム増えて楽しそうですね。余談って楽しいですもんね。


12.ボスのモンスター・ブック

レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍した画家「ヒエロニムス・ボス」の代表作から抜き出した約90体の魅力的なモンスター図鑑
日本でいうと魑魅魍魎というか百鬼夜行といいますか、奇天烈怪界な世界観の画家ヒエロニムス・ボスの絵は僕も好きなんですよ。隅から隅まで不思議なものが描かれていて飽きないです。
紹介者は「ポケモン図鑑みたいなもんw」と言ってましたが、読書の合間に丁度良い息抜きになる本とのこと。うーん、確かにw


13.第二次世界大戦 ヒトラーの戦い〈1〉
ヒトラーが、ナチス当主になるまでの、すさまじい政治闘争の歴史を描いた小説なんですが、紹介者からは内容の説明はほぼなくて、今のウクライナを戦場とする戦争や世界中ので紛争は今も不条理に起きるものとおっしゃってました。歴史は繰り返す。でも人類はやらかしちゃうんですよね。

以上、13冊!すごいw
みなさん、お話も上手で色んな本を紹介してくださるので嬉しすぎます。

読書会後は楽しいランチを過ごしましたとさ。ハヤシライスw


毎回、開催後はランチをしようと思うので次回参加される方もぜひご一緒に読書会の感想とかその時に聞かせていただけると嬉しいです。

次回開催概要は↓
https://note.com/sharebookworld/n/n8a186003635a

ご参加お待ちしております。

今回は、熱が出て急遽欠席が一名。コロナとはわかりませんが、まだまだ消毒等気をつけて行きましょう。お大事にー

密を避けるためにも、換気も気をつけて広めの会場を確保してます。
お会いできる日を楽しみしております。


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