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「美術館は月曜休館」が常識?

昔から近所の図書館を利用しています。以前は土日にしか行きませんでしたが、最近は平日に行くので、たまに間違って月曜に行きそうになりますが、もちろん月曜は休館です。

いつ誰が決めたのか、図書館、美術館、博物館、「館」とつく施設は「月曜休館」が万国共通の常識だと思っていました。
もちろん原則無休でクリスマスや特定の祝祭日だけ休館、というパターンも結構あります。ロンドンの大英博物館はそのパターンですが、4月に訪れた時は、何と職員のストライキで休館でした。

その時以上の衝撃が、今回のボストン美術館です。

前置きは飛ばして「火曜日にボストン美術館に行ったら休館でビックリした」という話です。
そもそもが「休館日くらい調べて行けよ」という話で、全くその通りですが、コロナ前までは無休の美術館で、少し前の旅行ガイドにも「無休」となっていますし、予約の必要な美術館でもないので油断していました。
もちろん今現在の公式ホームページには、「火曜休館」と表示されています。

自分の不注意、リサーチ不足を棚に上げて、「火曜休館なんてありかよ?美術館は月曜休館が万国共通ルールだ」と暫く毒付いていましたが、その後調べてみると火曜休館のパターンは結構あって、パリの「ルーブル美術館」も火曜休館ですし、日本でも火曜休館の美術館はいくつかあります。

ルーブルが火曜だと知ると、何だか途端に「火曜休館」が合理的に思えてきます。
確かに大昔は来館ピークの日曜を越えて「月曜休館」は理にかなっていたのでしょうが、週休二日が定着し土日を休暇の核として、さらにもう一日と考えた時に、前後の金曜と月曜は休暇ニーズが高く、したがって月曜に祝日をもってきたくなる(いつの間にか「体育の日」は10月10日でなくなりました)訳です。そう考えると「月曜休館」はイマイチな、時代遅れな感じがしてきました。

結局、何が言いたいのか?この出来事から気づきとして何を感じて得たのか?
「美術館に限らず訪れる際には、最新情報を確認してから行きましょう」という外観行動的には当たり前のことが言いたいわけではありません。
もう少し深掘りしたところで、そもそも、普段は興味も関心もない分野については、生半可な知識に囚われないようにしよう、という教訓です。
どこかに出掛けると、やたらと美術館とか博物館とか行きたくなりますが、普段は美術に触れる機会も関心も持っていないのですから、生半可な「美術館は月曜休館」という知識に囚われる危うさですね、これは人生の様々な局面に内在する危うさだと思いました。


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