東ティモール事務所インターンブログ「ロロサエ ティモール #1」 歩き回ってもうクタクタ~東ティモール ベースライン調査について~
初めまして。2022年10月より東ティモール事務所でインターンをしている長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科の学生の堀内です。11月よりインターンブログ記事を書かせていただくことになりました。
東ティモールについてやローカルスタッフが日々行っている活動など、皆様に知って頂く良い機会になれば幸いです。
ブログシリーズのタイトルは「ロロサエ ティモール」です。「ロロサエ」は「太陽が昇る」という意味で、東ティモールも自国を「日出ずる国」だと思っています。日本と似ていて面白い所だと思い、タイトルにしました。
第1回目の今回は、10月に実施したメティナロでのベースライン調査の様子をお届けいたします。
ベースライン調査とは?
現在、シェアは東ティモールの僻地であるアタウロとメティナロという場所で母子保健サービス活性化事業を行っています。これは3年間の事業であり、今年は初年度に当たります。事業の達成すべき成果の一つとして、地域住民の新型コロナ感染症(以下コロナ)や母子保健への理解が高まること、としています。そのためにはまず、地域住民がコロナや母子保健に対してどの程度理解しているのか、どの部分の理解が不足しているのか知る必要があります。また、事業最終年にどの程度達成できたのかを量るためにも現段階での理解をデータ化して比較対象をつくる必要があります。
そこで、それらのデータを収集すべく、今回ベースライン調査が行われました。
実際の調査の様子
ベースライン調査は、1歳6ヶ月未満の子どもを持つ母親に母子保健やコロナについてのアンケートを実施するというものです。これが簡単そうに見えてかなり大変な作業です。保健省から事前にデータをもらい、ある程度は住民を把握していますが、そのデータからは実際の家の場所は分からないし、データに載っていない住民もいます。そのため、村長と共に町中歩き回って対象者を探さなければならないのです。
また、メティナロまでの道のりも大変で、たどり着くのに車で1時間はかかります。山の上の地域だと、そこから更に山道を進んでいかなければなりません。あまりに険しいため、途中で車が故障してしまうこともありました。
調査地に着くと、そこから気温30℃越えの中歩きまわり、対象者を見つけてはアンケートを取る、を一日中繰り返します。私は、ローカルスタッフが持ってきたアンケート用紙をチェックする係でしたが、それだけでもクタクタでした。それを何日も行うローカルスタッフには本当に頭が下がります。また、調査を円滑に進めるには村長さんや住民の協力が必要不可欠であり、彼らと話をするローカルスタッフのコミュニケーション力の高さにも驚かされました。
私は東ティモールに着いた翌日から調査に参加しましたが、住民の住んでいる状況を自分の目で見ることで、同じ地域に住んでいても貧富の差があったり、保健施設からの距離が違ったり、教育のレベルに差があったりと、なぜ彼らが保健サービスに繋がることが難しいのか、以前よりも具体的にイメージすることが出来るようになりました。
今回のアンケート結果を分析し、どう今後の活動に活かしていくのか引き続き勉強していこうと思っています。
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