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劇的勝利の裏で露呈された守備の課題

明治安田生命J2リーグ第4節 京都vs柏

結果は後半アディショナルタイム、クリスのFKをガブリエルが折り返し、鎌田がヘディングで決め1-0で柏が勝利。

京都は自分たちでゲームを支配し、パスを繋いでいくことでゴールを目指すチームである。

一方のネルシーニョ柏は縦に素早い攻めで勝ちにいくチームである。

今回は試合後にキャプテンの大谷がtwitterで言っていたように、繋ぐ京都に対し、プレスのかけどころが定まらなかった。

京都は可変システム気味の戦術を取ってきたが、そもそもオーガナイズされた状態でのプレッシングも微妙だったので、京都の可変システムに対する守備は割愛。悪しからず。

この原因を数パターンに分けて紹介する。

パターン①

選手の走力を考える

柏は守備時は4-4-2でブロックを作る。


手塚とクリスの間に10番の庄司が顔を出す。

このため、手塚は間を閉めつつ闘莉王、上夷に出たらスプリントしてプレスをかけようとする。

しかし、手塚はそこまで足の速い選手ではないのでなかなか追いつかず、プレスが後手後手になってしまい、ギャップ(庄司のところ)も開けてしまい、さらにプレスも追いついていないという状況。

パターン②

両サイドでのプレスの違い

右サイドの瀬川は3CBの左の本多に、小池はWBの黒木に(連動して)プレスをかけられていたのに対し、左サイドでは菊池が3CBにかけているのに、古賀がついてきてないというようなことがよくみられた。

その結果、庄司からダイレクトで31番の福岡に入ってしまい、運ばれてしまった。

上の図では大谷が庄司にぴったりマークしているようになっているが、実際は庄司は柏の9、17、35、7の4角形の中間地点を意識したポジショニングをしていた。

パターン③

これを1つのパターンとするのはどうなのかというところではある。

というのも、DFラインの位置の低さというのが上の両パターンを生み出してしまった要因の1つであると考えられるから。

京都のFW宮吉が特別足が速い訳でもなく、高い位置でピン留めしていた訳ではなかったので、ビビらずにラインを押し上げるべきであった。

どのようなプレッシングが一番自然であったのだろう

①リバポ風

(これは3センターの走力が求められるのでそもそも手塚がいるのにやるのかというやり方ではある笑)

図をみていただければわかると思うが4-3-3のブロックを作る。

瀬川、菊池は6,25に対してWBのコースを切りながらプレスをかける。

WBに出された場合には、3センターがスライドする。

②4-4-2でライン間を圧縮

今節はこれをやっていたがもう少しよく良くなりそう。

まず2トップ。この二人は3バックがボールを持った時は京都のボランチのコースをしっかりきる。

また、DFラインは高く設定し、圧縮する。

まとめ

柏はJ2を闘うなかで課題が見え隠れし始めたが、ネルシーニョは見事に克服しつつ、リーグ戦開幕4連勝を手にした。

今節での課題もなんとか練習で克服して欲しい。

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