【シーズン28】メタビート構築集【マスター1到達】
はじめに
また1ヶ月が終わり、新たなシーズンが始まったので次のデッキを考えなければならない。ということで、昨シーズンにマスター1を達成したメタビートのリストを眺めながら、今後のプランを考えていきたい――そう思って記事を書き始めようとしたら、いつの間にかもう5月の半ばになり、使えるカードプールも代わり、ついでに自分もいつの間にかマスター1に行っていたので、まとめる意味があまりなくなってしまった。
とはいえせっかくいろいろなデッキを見たので、先月までに続きまとめ記事を作ってみた。度重なる規制やメタビの新規カードの少なさにより、カードリストが固定化されてきた感があるので、このままの環境が続くようであれば、来月以降はもしかするとまとめないかもしれない。
除外カグヤ軸
4月の【メタビート】はとにかく除外軸が多かった。自分が使っていた構築も含め、DC 2nd 2024 MARで上位に入っていたEEEさんの構築を土台にしたものが多く、そこにそれぞれカスタマイズが入る感じ。
ちょっと前の主流だったドラグマ軸の違いを考えると、除外軸は「《妖精伝姫-カグヤ》を有効に使える」「墓地に落とすだけで効果を発動する系も封じられる」「相手が除外軸でも戦える」という点に大きな違いがある。
特に《妖精伝姫-カグヤ》と《時を裂く魔瞳》は相性がよく、初手に両方あればバグースカを降臨させて時間を稼ぐことも可能だし、除外状態にできていれば確定の2バウンスを使えたりと、ドラグマ型にない爆発力がある。
また、ドラグマ軸は相手が除外型の場合どうしようもなかったり、相手の《ドラグマ・パニッシュメント》が死ぬほど重かったりするのだが、除外軸だとそういう悩みもなくなる。今の環境だと《S:Pリトルナイト》を上から殴れるのもカグヤの強いところ。
一方で、安定感という意味ではドラグマ軸より少し下がるかもしれない。特に「SS封じモンスターを守り続ける」というミッションは、ドラグマ軸より苦手だ。とはいえ、現環境の【メタビート】はSS封じモンスターというより墓地対策が主力という感じなので、そういう意味でも環境に噛み合っている。
除外軸(カグヤ以外)
当然ながら《妖精伝姫-カグヤ》を使わずとも除外軸は成立する。そのことを端的に示したデッキがこちら。
このデッキには《妖精伝姫-カグヤ》はおろか、SS封じモンスターすら入っていない。その代わりに《ライオウ》《手違い》による手札補充妨害や、《超古代生物の墓場》《澱神アポピス》による無効、《スケープ・ゴースト》からの展開など、いろいろおもしろいギミックが詰まっている。SS封じモンスターの評価が落ちつつある今だからこそ、こういう方向に開拓していくのはおもしろそう。
逆にこちらはSS封じモンスターを極力守る方向で構成されているデッキ。《決戦のゴルゴンダ》はもともと【メタビート】でかなり使われるカードだが、《平和の使者》まで採用するのは思い切りがすごい。打開は《月鏡の盾》に頼っている感じか。相手のLPを削るというより心を削るタイプの構築に見える。
その他のデッキタイプ
問答無用のまくりカード《ラーの翼神竜-球体形》がフル投入されているだけでなく、《ラーの翼神竜》本体も入ってワンキルを狙える構成にした【メタビート】。SS封じモンスターもラーもどちらも要介護の性能をしているので、そこを《安全地帯》でなんとかしようとしているのは涙ぐましい努力だが、採用意図はめちゃくちゃよくわかる。使っていてとても楽しそう。
いつもおもしろい【メタビート】でマスター1に行っている方だが、今回は《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》軸のデッキ。【リリスコントロール】は自分も大好きなデッキタイプで、それを違和感なくメタビっぽくまとめていて勉強になる。
いそうで意外といない十二獣型も今月はマスター1入り。【メタビート】の大きな欠点と言われる後攻時のまくり性能をあげられるのが魅力。十二獣(に限らず特殊召喚が必要なモンスター)は、「相手の《増殖するG》を腐らせる」という【メタビート】の強みのひとつが活かしにくくなるため、必然的に《灰流うらら》などの誘発モンスターが入ってくるかたちか。カウンター罠も10枚入っているので、かなり後手まくりしやすそうな構成。
このマガジンには、毎シーズンごとの【メタビート】構築が載っているので、よろしければ参考に。全部無料です。
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