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現実から目を背ける女の31文字。

眼鏡かけ 見なくてよいものばかり見て
見るべきものは 縁の外へと


私は視力が悪い。
中学時代からコンタクトをしている。

お風呂に入る時や、家でゴロゴロする日なんかは、
裸眼でいるので、ぼやぼやした世界を生きている。

裸眼は危ないし不便だけと、
そのぼやぼやした世界が好きな時だってある。

思いがけずコンタクトをしたまま
浴室に侵入しようものなら、
そこに広がるクリアな世界、
つまり現実を目にすることとなる。

あれ…なんだこの黒いの…

とか、

換気扇がキュルキュル鳴る理由を発見してしまう

とか、

色々受け止めなければならなくなる。

現実の汚れだけでなく、
年末の大掃除をないものとした怠けた自分
をも突きつけられることになる。


そしてこれは掃除に限って言えることではなくて、
自分の不摂生や人との人間関係作りなどなど、
とにかく目を背けている自分自身の顔を
グィッ!
と強引に真正面に向けさせられたような気がするのだ。


誰かに
いーよいーよ、君はそのままでいーよ
と励ましてほしいけど、
なんかそれもそれで違うと自分でも理解してるので、
そろそろちゃんとしようかしら。


まぁ、気が、向いたときに。



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