子どもの「私が頑張らなくちゃ」のバランス

夫が単身赴任に出かけてから2週間弱。
1日のすべての家事育児を自分一人が背追うようになって、気合いで乗り切った最初の1週間はよかったけれど、さすがに疲れが溜まってきて(加えて、仕事でも緊急事態宣言への対応のバタバタも重なって)、ダイニングでテレビ見ながらウトウト…、スマホ見ながらウトウト…。

ハッと目覚めたら、1時を回っていました。

ソファで寝てしまった私に、毛布がかけてある!
ふと台所を見たら、食器が洗ってある!
寝室の下の子を見たら、パジャマに着替えてある!

そういえば、意識の遠いところで、「お母さん大丈夫?」「布団に行かないの?」「風邪ひくよ」「電気つけたままでいい?消す?」と言われて、寝ぼけながら「そのままでいいよ」と答えたっけ…。
あ、もう一つ思い出した。「妹が歯ブラシをくわえたまま寝てしまったけどどうする?」とも聞かれたっけ。

上の子が、私が寝落ちした後に、毛布をかけてくれて、夕食の後片付けをしてくれて、妹を風呂に入れてくれて、(いつも歯磨きする時はソファに座るんですが)ソファで寝てしまった20Kg近い妹を抱っこして布団に入れてくれていたのです!!!

私が小学6年生の時って、家族の中でもお客さん感覚だったと思うので、自分のことだけでなく、家族のこととか家事とかも、自発的に考えてやれることをやるという上の子に、ただただ感心しました。
同時に、これが夫が家にいる状況だったら多分していないので、「お父さんがいない分、私も頑張らなくちゃ」という気持ちが強いんだろうなぁとも思いました。

子どものこの「私が頑張らなくちゃ」という気持ち。そこに素直に甘えていいと思っていますが、それが期待・当たり前に変わらないように注意しないとと、自分を戒めています。

私も長女だったので、母親のパートと父親の入院が重なった高校生の時「私が頑張らなくちゃ」と気負っていた記憶が強くあって。見舞い・差し入れと夕飯の支度をこなしていて、今考えると、宿題や朝課外もある中でよくやったなぁと。(おかげで、父親と絆が深まったと思うし、大部屋の他の患者さんと話すことで社交性も培われたと思うし、料理はそこそこ上手に作れるし。)振り返ってみるとプラスのことばかりだけれども、その当時、大変だった記憶があっても嫌な気持ちになっていなかったのは、多分必死すぎていろいろ思う時間すらなかったというのに加えて、母親から「しなさい」と言われたことはなく「して当然でしょ!?」という雰囲気もなかったからかなと思っています。

当時の私のように、娘も「私が頑張らなくちゃ」と思っているのかなぁ。
それにしても、食器洗いや下の子のお世話がすごく助かったなぁ。毛布嬉しかったなぁ。
明日の朝、感謝を伝えなきゃです。

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