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【News】Clubhouseのブームに引き上げられる中国の音声SNS「荔枝(Lizhi)」(20210206)

【一言コメント】
日本では音声によるSNS(以下、音声SNS)のClubhouseが急に注目を浴びている印象ですが、中国でも音声SNSが盛り上がりを見せています。
その筆頭格が「荔枝(Lizhi)」です。
私はClubhouseまだやれていないので詳細な比較は出来ないのですが、荔枝はユーザー一人一人が、短いのは5分程度長いのは1時間以上の音声による投稿をする形態となっており、さながら個人版ラジオ局がいくつも荔枝内で乱立しているような世界観となっています。

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今日はそんな荔枝についてClubhouseの躍進と絡める形で報じている記事を見かけたのでピックアップしてみました。
ご笑覧ください!


【Newsの概要】
2月4日、中国初の音声SNSの米国市場上場株である「荔枝(NASDAQ:LIZI)」の株価が急騰した。
時価総額は4取引日で340%上昇し、6億6,800万米ドルに達している。

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荔枝の株価高騰は、米国の音声SNSであるClubhouseの急激な広がりと切り離せない。
新たな時代の大富豪であるイーロンマスクがClubhouseを利用し始めたことでシリコンバレーからみるみる内にアメリカ全土、そして世界に音声SNSのブームを巻き起こしている。
中国でもClubhouseへの注目・人気は高まっており、Clubhouseは招待制で招待コードを入手することは困難であることから、中国のECモール陶宝ではClubhouse招待コードが499元(約8千円)で取引される等している。

中国の荔枝に話を戻すと、荔枝は中国最大の音声SNSであり、関連会社(運営会社?)は2007年に設立された广州荔支网络技术有限公司となっている。
合計5回の資金調達を経て2020年1月にナスダックに上場し「音声SNSの第一号上場株」として知られるようになった。 
上場して一年間は株価は特に大きな動きを見せず、先月の1月末時点の株価も3.3ドルに留まっていたがClubhouseの台頭により音声SNSが注目・評価され、それに伴い冒頭の通り大きく株価を伸ばした格好。

現在、オンラインオーディオサービスにおいては、荔枝に代表されるUGC(一般ユーザーによるコンテンツ制作)モデルと、Himalayaに代表されるPGC(専門家組織によるコンテンツ制作)モデルの2つのモデルがあり、プラットフォームの収益モデルの観点からは、PGCはコンテンツのほとんどが体系的で高品質である為「有料コンテンツの販売」を主な収益モデルとして採用しているのに対し、UGCモデルは制作の敷居が低く、ユーザーの感情的な交流を推進・拡大するような作りとなっている為「スポンサーシップ」を主な収益モデルとして採用しているという。(筆者注:実際に荔枝内の番組を聴取していると各メーカーの宣伝画像が表示されます)

統計によると、荔枝のユーザーは一般的に若く、1990年から2000年の間に生まれたユーザーが58%を占めている。
Clubhouseの人気を見ると、音声SNSの未来はそれほど暗いものではないようだ。
質の高いユーザーとコンテンツを確保できれば、影響力のあるエリート層を中心に構成されるコミュニティからより多くの人に影響が及び、大きな力を持つSNSへと発展していく可能性は、決してゼロではない。

(AI財経社等の記事から筆者が引用&要約)

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