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【プレ公開】リアルセミナー企画およびオペレーションの留意点

新しい取り組みとして、ウェビナー実施前の企画背景をnoteに書いていきます。まとめや仔細の資料は登壇ウェビナーにお申込みください。
https://smp.shanon.co.jp/public/seminar/view/43741

「リアル回帰」という言葉が様々な文脈で使われています。インバウンドの復活、展示会の〇年ぶりの再開や復調や、営業の対面、の比率が増える、その他一部ネガティブに使われる事もあるオフィス回帰(テレワークから出社)なんて声も。

回帰、というものの実態は異なるケースが散見されます。例えば展示会でいえば緩やかに回復しているケース、爆発的に来場者が増えているケース、残念ながら昨対比を年々下回っている「下火」のケースと、出展社目線では悲喜交々ですのでリアル回帰を実感する人と、そうでない人、見る(体感する)イベントによって変わってきます。
 展示会の主催者や業種業界によって異なりますが、「せっかく展示会に見に行くんだったら出展者の多い東京」と、関東圏以外のエリアの方の比率が増えた気がします。裏返せば、一堂に会する東京イベントに行くんだから、地方(例えば名古屋、大阪、福岡)のイベント、限られた出展者で情報を取得するのはいいや、となり地方系の(類似)展示会に集客が難しくなっているのが出展者の肌感としてあります。

今回、このテーマを取り上げた背景として、「リアル回帰」の裏にある「デジタル/オンライン疲れ」もう少し丁寧に言うと、施策者(売り手)側のオンライン疲れや葛藤、そして受講者(買い手)側の「変化」がリアル回帰に繋がっている気がします。特にウェビナーの利便性だけがもてはやされ、施策側のモチベーション、成果についてそろそろ精算・振り返りをする企業も多いのではないでしょうか。(図参照)

ここで重要なのは、(1)「オンライン施策がリアル回帰にすべて置き換わる」わけではありません。同じく、(2)「オンラインとリアル、両方(つまり2倍)」できるわけではなく、「バランス」よくの設計が必要になってきます。 
1,2両方とも極端だと感じるかもしれませんが意外と、この意見に影響を受ける企業が多いのです。何故なら、例えば1について。今、ウェビナーを開催していてどれくらいの集客ができているでしょうか。広告と組み合わせたり、一定のリード数を保有している企業であれば1回あたり10~100の集客ができ、複数回重ねる事で商談を創出できるでしょうが、10を切る事もしばしば…の場合自然と回数は減ります。施策者側のモチベーションも下がり、回数を絞って且つ集客が難しいのであれば、一層の事リアルでやった方が本気度が高い顧客が聞いてくれるのではないか、と考えるのも無理はありません。一方で、遠方でセミナー参加ができない、時間帯が合わない等取りこぼしが発生する事を考えるとリアル一辺倒はお勧めできません。繰り返しになりますが、バランスのよい組み合わせ、設計が必要になります。

コンテンツをバランスよく配置、これは多くのマーケティング支援会社およびマーケティング実践している担当が口にしている事です。潜在層向けのライトなコンテンツだけでは検討フェーズが前に進まないし、刈り取りを意識した製品・サービス紹介に特化したコンテンツだけでは母数が足りません。
ここに、「オンライン」と「オフライン(リアル)」の観点で設計しようね、というのが今回のウェビナーの趣旨になります。具体的な割り振りについては本編でご説明いたします。

 さて、デジタルマーケの支援会社は昨今増えてきました。特にコンテンツ制作から広告運用までを実行する企業が増える一方で、リアル施策については門外漢だからノータッチで終わっているケースが散見されます。上記の通り、オンラインコンテンツの設計・配置は検討するもののオフラインは支援会社からの手助けが少ないがゆえ、手薄になっているわけです。特に、オペレーション周りでは「残念なケース」が多発しています。

タイトルで謳っている通り、2024年にリアルセミナーを企画する際、最も気をつけないといけないのは「受講者の変化」です。良くも悪くもウェビナー慣れした受講者にとって、リアルセミナーへの参加は従前の「ちょっと面倒」から「面倒だな」に変わっています。わざわざ足を運ばないといけない、わけです。
ウェビナー慣れした、と記載しましたが皆さんはウェビナーを「申し込んだが視聴しなかった」場合、欠席連絡をしていますか?多くの場合、そのまま、または途中離席の場合はアンケートで「途中退席となります。アーカイブはありますか?」といった回答をするのではないでしょうか?それだけ、「ウェビナーはLIVEであっても時間が経てばアーカイブ視聴できる」に慣れてしまっています。施策側もゼタバイトの世界に膨れ上がるコンテンツの大海の中、少しでも視聴して少しでも商談に繋がれば、思いからアーカイブ提供をしてしまっています。この至れり尽くせりに慣れた状態でリアルセミナーを開催するとどうなるのか?

・リアルセミナーは参加できませんが動画視聴はできますか?
・(申し込み後不参加でも)資料を送ってくれませんか?

決してこの方々に悪意はないのですが、施策者側の思いとしては「うーん」な状況ではないでしょうか。残念なことに、大手企業が開催する大規模イベントは未だハイブリッド開催且つアーカイブ配信も多い為、「リアル開催のみ」に慣れていない方の方が多い状態ではあります。

このように受講者の変化を理解せず、せっかくリアルセミナーに来場意欲がある方、来てくださっている方に対して、「オペレーション周り」が効果を引き下げているのを「残念」だと感じます。
会期前のリマインダーの徹底(これは自動メールだけでなくインサイドセールスや担当営業からも一報)、来場者への資料配布、座席表の作成と担当インサイドセールスや営業からの本編開始前後の挨拶、また別室で個別相談会など、「せっかく行くんだから」に応える準備が足りていません。
要は「セミナー内容だけ」で足を運んで貰うのは難しい、という考え方に立脚して会期前、会期中、会期後の設計をする必要があります。歩留まりが厳しい事を想定して、如何に来場促進オペレーションを組むか、そして来場者に対しておもてなし+関係者(インサイドや営業、上席)との接点を創出するかを「できたらいいね」ではなく、やりきれる仕組みと体制が必要です。

詳しくは本編でお伝えしますので、是非ご参加ください。
https://smp.shanon.co.jp/public/seminar/view/43741

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