お料理瞑想−好き嫌いを大切に−

お料理瞑想。まだまだ続きます(о´∀`о)

今回は、好き嫌いはちゃんとしよう♬というお話。

私が子供の頃は、栄養のバランスも考えて作ってくれたご飯を『好き嫌いしないで、残さず食べなさい』と言われてきました。学校でも給食は食べ終わるまで席を離れられません。昼休みがどんどん無くなり、泣きながら給食のオバチャンに謝りにいったことも。厳しい時代でした。今はアレルギーとか、中にはベジタリアンとか、家庭の事情も考慮して柔軟に対応してくれる学校もあるようですね。

栄養バランスと好き嫌い。料理するうえで切り離せない問題だと刷り込まれていました。ところが、アーユルヴェーダでは、それももちろん大切ですが「心地よい空間で、お気に入りの食器やテーブルウェアを揃えて、好きな人と楽しく食事をすれば、速やかに消化される」とされています。何を食べるかも大切ですが、何より消化され、スムーズに排泄されることが大切なのです。

様々な食材の基礎になる味と、火を通していく過程で変わる味を「つまみ食い」しながら経験していくと良いですよ〜というお話をしました。

この「つまみ食い」に慣れてきたら、次のステップです♬

食べる前、食べたとき、食べた後。しばらくして。

その食材に何を感じるか?感情や無意識に出てくる感覚にも意識を向けていくのです。

  1. 食べる前
    その食材を眺めながら「好き嫌い」について、感じてみましょう。

    ワクワクする?どよ〜んとする?なにも感じない?嬉しいとか、怒りがわくとか、哀しい、喜び。視覚に入っただけでうかぶ感情。触ったときにはどんな反応の変化があるのか?もしかしたら、出来上がりの映像がうかぶかもしれません。その食材にたいして、自分のなかの何が反応するか?これはとても面白い試みだと思いませんか?

    もともと「嫌い」でもアレルギーなどの深刻な問題がなければ、試しに食べてみるのも面白いです。「食べてみる、やってみれる状態である」ということは感謝ですよね。健康な証拠。病気のときは何かに挑戦しようという気力すらおきませんから。

    でも、基本的には見た瞬間、嫌だなぁ〜と感じるのであれば身体の細胞や記憶が拒否しています。そういうものは避けましょうね。どんなに栄養があっても、身体は正直です。消化しよう、吸収しようという働きが鈍くなります。本能って、とてもとても大事。危ないときに逃げる。これほど信頼できる感覚はないはずです。同時に、長年避けてきたものを食べたくなったときは、ぜひ♬食べてみましょう。妊婦さんが赤ちゃんの好みのものを食べたくなるように、何かしらの理由があって欲してるのですから。

    こんな感じで、食べる前に静かに自分自身との対話をする。一通り、見たり触ったり嗅いだりしたら、目を閉じて深呼吸。身体や心の状態を観察していきます。

  2. 食べた時
    こちらも同様に、口に入る瞬間。入ったとき。噛んだらどうなる?喉を通り、胃に到着。身体は心はどんな反応をするかしら〜?

    見たり触っただけのときは嬉しいと感じたのに、いざ、噛み始めたら飲み込みづらくなったり。ちょっと嫌だなぁと思ってたのに、スムーズに胃に収まったり。こちらも様々な反応がおきると思います。脳では「これは良い」と考えたのに、身体や心は嫌悪感を感じるなど。知らぬ間に思い込んでしまっていた“良い悪い”が崩れるかもしれませんよ〜。

  3. 食べた後
    胃に収まり、消化がはじまっていますね。腸にも変化が現れてますか?幸せな気分で食事を終えられたのか、そうでないのか。食べ過ぎや、物足りなさはなにが原因なのかなぁ?食後の一休みって必要なのかなぁ?異様に眠くなるなら、どこかに不調があるのかも。食べたあとの状態も、色々と観察してみると面白い発見があるかもしれません。

  4. しばらくして・・・
    お腹の調子はどうですか?胃や腸の状態、身体と心は?脳が何かを考え直したり。しっかり満足したはずなのに、もう、なにか食べたくなったり。逆にちょっと足りなかったかなぁ〜と思っていたのに、すごく満足していたり。思いもよらない感情が芽生えているかもしれません。

    目を閉じたり、同じ食材や料理が残っていたら、もう一度眺めたみてもいいですね。好きと嫌いが逆転したり、食べる前とは違った感覚になっているかも♬

この他にも・・・

  • 誰かの顔が浮かんだり

  • どこかの景色が見えたり

  • なぜか、懐かしさを感じたり

  • 目にしただけで満たされたり

  • なぜか、体調を崩す気がしたら、本当に崩れたり

  • 食べ慣れたものなのに、涙がホロリとするかも

潜在意識に眠る記憶は、ふとしたきっかけで急浮上するときがあります。お料理瞑想もそういったスイッチがいっぱいです。急に泣けてきたり、怒りが込み上げたり。そんなときは、焦らず、ゆっくりとその感情にひたってください。この世界はつながっている。過去も未来も。それが真実かは別としても、そうなのかもと思うようなことがアチラコチラで起きているのも事実。お料理瞑想していたら過去世の記憶が蘇っちゃうかもしれませんよ(о´∀`о)

さてさて、好き嫌いと向き合うところからはじまったお料理瞑想。本能と向き合うことは、本当に自分と向き合うことにも通じています。でも、難しいことは置いておいて、この肉体の機能や感覚、マインドとの対話など誰でも出来るところから楽しんでもらえたら嬉しいです(*´꒳`*)

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