お料理瞑想−心と身体のスピード−

呼吸が余ったり、足りなかったり?

ヨーガセラピーで『呼吸に合わせて』手をあげたり、下げたりとガイドするとき呼吸が余ったり足りなかったりする時があります。例えば、日常的に思考が忙しくてなっていると呼吸が余りがち。吐き始めから終わりまで(または吸いはじめから終わり)の間に心地よくひとつの動作が一息つけるようにスピードを合わせるという方法。『余る』というのは、動作はサッと終わってしまうのに、まだ吐いてたり吸ってたりする状態です。反対に『足りない』というのは、動きはゆっくりなのに呼吸がすぐに終わってしまうこと。

首のストレッチのときは、心や動作、意識などのスピードがチグハグかどうかがわかりやすいですね。首を1周グルっとまわす間に「吸いながら1/4周(90°)→吐きながら1/4周→吸う1/4周→吐く1/4周」という動きをするとしますね。大抵の場合、1/4周動きは先に終わってしまうのですが、まだ吸い終わっていません。なので首をまわす動作がそこでストップしてしまいます。呼吸を待つことになるのです。

私も最初のころは余りまくっていました。それだけ思考が忙しく、呼吸はある程度コントロールできるのですが『合わせる』ということが意外と出来ない。とても簡単なことのようで、とても難しかったです。

瞑想やヨーガを続けていくと、呼吸と動作を合わせたり、腹式呼吸や肺呼吸を使い分けたりと自由度が増していきます。精神的な安定感を感じるようになってくるので、ストレスがぐっと減りますし、よく眠れるようにもなります。呼吸だけでなく、動きとともにあるということは大切なのですね。

お料理のときだけでなく、〜しながら瞑想で忘れがちに感じるのは『呼吸と動きが心地よく合っているか?』ということ。良き集中のようで、呼吸があさ〜くなっていること多いのです。私は絵を描いたり、縫い物をしたりもしますが、ハッと気がつくと呼吸は浅く、トイレも忘れ、肩がガチガチ、目はしょぼしょぼ。ということが少なくありません。すごーい疲れます。こういう状態では〜しながら瞑想とは言わないですよね。

お料理中、何品か同時で作っていると感覚器官もフル活動になりますし、段取りなど考えることも多い。呼吸を忘れがちです。

材料を計ったり、段取りの確認、慌てないように、余計なことで心が乱れないように。お料理瞑想上手になるコツ。それは、そのままお料理上手になることと同じかもしれませんね。ササっと手早く動くとき、ゆっくり香りや音を味わうとき。全体像がみえていると、その時間はまさにゾーンに入ったように幸せな自分だけの空間になる。

まるで映画のワンシーンみたいな、調和のゾーン♡そんな世界に入り込めれば、すべてがベストの状態に♬

森や川、海、土、太陽、風、を感じながら『いただく』ということに感謝して♡

心も身体も足並み揃えて、調和させて。早すぎず、遅すぎず、心臓のリズムや火が通っていく過程を楽しんでつくれば、御結びひとつでも“幸せごはん”になりますね〜♬
(*´꒳`*)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?