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ONARA RECORD #12「流星/コブクロ」

今回ご紹介するオナラレコードは「流星/コブクロ」です。

コブクロは1998年にお互い別で路上ライブをしていたミュージシャンが意気投合して結成されたデュオです。2001年からメジャーデビューを果たし、1stシングルからオリコン4位を記録し、その後一気にスターダムへ駆け上がり、紅白歌合戦にも出場しました。
2人の美声が重なって綺麗なハーモニーを奏でた時、それはこの2人のデュオでしか味わえない唯一無二の歌声となります。

そんなコブクロの名曲として名高いものに「流星」はあります。

▼PV

▼歌詞


さて、まずはこの曲を簡単に3行でまとめてみたいと思います。

夜空に無数に星は浮かぶけれど、君は君しかいない。
僕の思いは流星のように君の元へ必ず届く。
だって僕らは同じ星座なんだから。

なんてロマンティックな歌詞でしょう。
絶対的に揺るがない愛として、儚い「流星」を比喩表現として用いていることに何とも言えない切なさ風情を感じます。

そして、そんな風情あるこの曲も「オナラレコード」なのです。
一体どんな屁理屈を歌っているのでしょうか。

それは、万引き主婦の屁理屈を歌ったオナラレコードです。
ロマンティックの欠片もありませんね。毒々しい感じがします。

コブクロの名曲が本当にそんな主婦のオナラレコードなのでしょうか?
まずは万引き主婦の様子を思い浮かべてみましょう。

・32歳で結婚暦5年目の主婦
・子供が2人いて、現在は夫ともセックスレスになっている
・子供はそこまで手がかからず、悪く言えば退屈していた
・ある日虫の居所が悪くて化粧品を万引きしてしまう
・万引きが成功したことで、言葉にできないスリルと快感を得てしまい、常習犯となる。現在も捕まっていない

闇を感じますね。特に一見何てことない、ありきたりで幸せな家庭からそういった種が芽生えてしまうことに恐怖を覚えます。
では本当に「流星」がこの主婦の屁理屈を歌っているのか、実際に見ていきましょう。

Let’s ONARA RECORD!!!


真冬の海辺に映った 白く透明な月が
海月に見えた 不思議な夜でした

これは初犯の夜を回想する場面です。

あの日、何にイライラしていたのか分からないが、心が張りつめていた。
何かが自分の中でいっぱいいっぱいになり、溢れ出しそうな感覚だったことを覚えている。

確か月は明る過ぎるほどの満月で、海辺に映った姿は海月のよう
あの月のように、私の中にある何かが張ちきれそうな、取り留めもない不安を感じた

今日の自分は何かを失ってしまいそう。
大切にしてきた、守ってきた何かを壊してしまいそう。と。


何度引き裂かれても 遠ざかっても繋がったままの
二人を包む 瞼の奥の宇宙

ここはそんな夜に、実際に犯行に及ぶ直前を描いた場面です。

夜どうしても家を抜け出したくなって、すぐ必要な訳ではない洗剤を買いにドラッグストアへ行った。
化粧品のコーナーで私は真っ赤なルージュに見とれてしまう。

洗剤を買う程度のお金しか持っていない私に、そのルージュが買えるわけはなかった。
すぐ売り場のコーナーを離れたが、あの動脈を流れる血液のような真紅が脳裏に焼き付いて離れない。

落ち着いて深呼吸をしようと目を瞑ると、瞼の裏で広がる宇宙が見えた
紅く、ぼうっと光るひときわ綺麗な星。ルージュのような星。

私の心は決壊寸前だった。


星屑の中 鏤められた 心が二つ
愛の闇を 駆け抜けてく 想い 流星になり
流れてゆくよ 君のそばまで 消える前に
僕たちは 同じ星座だと 信じて

ここはついに万引きをはたらいてしまう場面でしょう。

ドラッグストアの中で所狭しと商品は陳列されている。
それは大変な数であり、ルージュだけで数十本は優にある。

ドラッグストアという、生きた人間と、無機質な物体が鏤められた宇宙。
そこで私とあのルージュだけが心を持っているように思える。

私の思いはルージュの元へ流れていく。
手に取るとそのまま、流星が消え入るように店を出てしまった。

その時掌に感じるケースの感覚に、「あるべき場所におさまった」ような感覚を抱く。
そうか、ここにあるべきものだったのか。

同じ星座を描く2つの星なんだ。と。


いかがでしょうか。

ここまでくると「モノ」と「ヒト」の域を超えたつながりを感じませんか?
側から見れば単なる物体への執着ですが、本人の中に芽生えた感覚はそれを超越しています。

そんな感覚は、日々感じている無意識的なフラストレーションによってもたらされるのかもしれません。
張りつめている時、人は動じやすく、弱く脆いのです。

そんな日には誰もが「星屑」にも「クズ」にもなり得る。
皆さんも、満月の日にはお気をつけください。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。