みんなの屁理屈__1_

第一回「#みんなの屁理屈」を終えて、屁理屈っていいなと思えました。

先日、ふと思いついて企画を立ち上げました。
その名も「#みんなの屁理屈」です。

「元気」を集めて地球を救おうとしたオレンジサイコ野郎はいましたが、「屁理屈」を集めようとした人はいません。
人類至上初の試みです。

なぜ、人類史上初か。
それは「意味がない」からです。意味がないから誰もしない。

しかし、私には意味がある。
なんてたって屁理屈が大好きなんですから。


さて、そんな前置きは置いといて、結果6名もの方に屁理屈こいていただきました。
それぞれが己の持つ「独断」と「偏見」という名のアイデンティティを遺憾無く発揮した珠玉の屁理屈です。

それではご紹介させていただきます。
(みなさんの屁理屈があまりに奥深く、字数が4000を超えました)


No.1 竹遊亭田楽さん 「怠惰」に関する屁理屈

田楽さんは普段から独特なエッセイ、というか、短歌なのか、とにかく田楽節がほとばしる秀逸なnoteを書かれています。その内容や、私のnoteに何度もいただいたコメントから「この人からは屁の香りがする」と以前から思っていました。
そんな田楽さんが満を辞して1人目のオナラリストになられたのです。

さて、そんな田楽さんの屁理屈嗅がせていただきました。
ソムリ屁としてコメントご紹介させていただきます。

田楽さんの屁理屈は「怠惰」に関するものでした。
なぜ掃除をしないのか、なぜ風呂に入らないのか。それは「災害時に備えての訓練だと言います。

なんともクサイ屁理屈ではありませんか!ブラボー!
それに明朝体のフォント、詩的な言い回し、語幹の心地よさ。それらが無駄に真実味を持たせ、正論野郎をイラっとさせること間違いなし。あと意識高いレディへの怨念を感じます。

田原総一郎あたりに詰められて「いや、僕は備えているんだ」と言い放ってほしい。飄々と。
屁理屈界の「GACKT」に認定させていただきます。

素敵な屁理屈でした。
田楽さん、ありがとうございました!


No.2 逸見さん 「逸見の哲学」が溢れた屁理屈

逸見(はやみ)さんは、最近Twitterとnoteで仲良くさせていただいているクリエイターさんです。なのでまだ深い部分までは存じ上げないのですが、この方もなかなかのオナラリストです。
そもそもTwitterのアイコンがオナラしそうな大開脚。

さて、そんな逸見さんの屁理屈嗅がせていただきました。
ソムリ屁としてコメントご紹介させていただきます。

逸見さんはコメント欄に3つもの屁理屈を書いていただきました。
それらは全て表面の屁理屈だけでは計り知れぬ、逸見さんの人生哲学が地中深くに横たわっているのです。

①「痩せたいならもっと頑張んないと!」っていう奴嫌い。私は今デブだけど、ダイエット頑張らないのは、頑張らないで痩せられる方法を探してるからだから。

②私に恋愛相談してくるような男は、別れてもまた地雷女と付き合う。
「すごいね○○ちゃん、なんでアイツの気持ちわかるの?」お前の目の前にいるのが同タイプの地雷女だからだよ。そんな事にも気付けないからお前は(ry

③「自分のこと特別だとでも思ってるの?」ってうるせー。自分のこと特別だと思って何が悪いんですか?自分のこと特別だと思えるから、相手にも優しくできるんだよ。

①で「私は頑張らない」と怠惰を肯定しておきつつ、②で「私は地雷女だ」と認める。つまり「私は善人ではない、でもそれが私なんだよ!」とペラペラな男を1兆周回遅れにするほど深い哲学のようなものを感じます。

どうぞ、ロックな家庭を築いて崩壊させて、リノベーションしてほしい。
屁理屈界の「樹木希林」と認定させていただきます。

素敵な屁理屈でした。
逸見さん、ありがとうございました!


No.3 エッセイタワーさん 「童貞」が溢れたDT万歳屁理屈

タワーさん(勝手にそう愛を込めて呼ばせいただいている)は、元々ヤスタニさん(後述)の紹介で知りました。「田村くん」というエッセイを読んだのですが、その怒涛の内容とワードセンス、臨場感ある情景描写に歩きスマホの私は途中で歩みを止めたほどです、嫉妬も相まって。とにかく面白いので見てほしい。

さて、そんなタワーさんの屁理屈なのですが、また彼のポテンシャルに圧倒されました。それは「童貞力」です。
タワーさんの屁理屈は大きく3つあったのですが、そのどれもに純粋無垢で妄想満載な「童貞」のDNAがふんだんに含まれているのです。

1つ目の「なぜ奥手なのか」については、奥手じゃなくて「神聖さを求めているんだ!」とのこと。SEXに対しての崇拝が高いことは、まさに童貞を証明するリトマス紙です。

2つ目の「寝坊する理由」は時間を「時間泥棒」に盗まれているんだとか。ここでタワーさんが「不思議ちゃんだ」と言いたいわけではありません。「不思議ちゃん」な例えを臆面もせず出せることに童貞力を感じるのです。

そして何と言っても3つ目で重要なシーンがあるのですが、そこで「うわ、タワーさんこの子の事好きやん…^^」とポッとしてしまいます。ちょっとみなさん本編見てみてください。

そんなタワーさんは屁理屈界の「八木真澄」に認定します。
自分で作った武器の図鑑とか出版してほしい。

タワーさん最高でした!
ありがとうございました!


No.4 まつあきさん 哀愁を感じる「ホームレス寸前」の屁理屈

まつあきさんは最近フォローしあう関係になった方で、まだ数個しか拝見できていないのですが、なんだかこう、影を感じる方です。
ですが、別に卑屈とかマイナス思考みたいな負のものではなく、この前「役員」と「Queen」をタイトルでもじっていたりグッとくるエッセンスを散りばめる「シメシメ感」の強いお方です。こういう人大好きです。

そんなまつあきさんは他の方々が渾身の屁理屈を投げ込む中、唯一下投げで超スローボール。「一行屁理屈」で参加されました。潔い。
無駄な言葉は一切いらない、侘び寂びの極致です。

そんなまつあきさんの屁理屈はこちら。

「私が人生ゲームでよく開拓地に行くのは、リアル人生の充実のせいだ。」

ビビっと来ませんか?
なんか危ない匂いします。
さっき「無駄を省いた侘び寂び」とか言いましたが、必要なものも全部投げ捨ててるんじゃないか?って心底不安になる一行。

本当に充実しているんでしょうか。
まつあきさんの充実って何でしょうか。
逆に「三億円事件」の犯人だったりするのでしょうか?

そんなダークソウルを感じるまつあきさん。
屁理屈界の「岸部シロー」に認定です。

ありがとうございました!


No.5 ヤスタニ アリサさん 「全クリエイターに捧ぐ」革命の狼煙をあげた魂の屁理屈

ヤスタニさんは私がnoteを初めて最も感動した作家さんです。私が初めてヤスタニさんの作品を拝見したのはおそらく半年以上前、「【掌編小説】ムロツヨシとマッキー極細ペン」という作品でした。
簡単に言うと、シン・ゴジラが破壊する街中でムロツヨシとヤスタニさんが激しく情事を営む短編小説です。私はこの作品で一気に彼女のファンになり、地元の友人何人にも勧めました。それからエッセイも小説も毎回楽しくに拝見させていただいております。

それぐらい、尊敬して止まない方です。
そして今回もまた、ヤスタニさんに感嘆いたしました。紹介します。

ヤスタニさんの屁理屈は「編集」と"名乗って"ああだこうだ言ってくるヤカラへのアンチテーゼです。それも凄まじく熱量が篭っており、かつそれを押し殺して論理的撲殺を徹底する。
私は読んでいて、リーガルハイの古美門研介をイメージしました。

そして何と言ってもスキが現時点で50も付いている。
この数字は、いかにヤスタニさんの屁理屈がクリエイターの心を癒し、そして闘争心と創作意欲に火をつけたかを物語っています。

これは革命の狼煙です。

そこで屁理屈界の「ジャンヌダルク」にしよう、と思いましたが、喜ばなそうなので「ウラジーミル・プーチン」に認定します。
ハーレーか、野生のクマにまたがって暴走してほしい。

ありがとうございました!


No.6 Ayumeさん 叶姉妹三女から届く「屁理屈への挑戦状」

Ayumeさんの作品も、ヤスタニさんと同じく半年ぐらい前から読んでいる気がします(全然違ったらすみません)。私にとってAyumeさんの作品は「憧れのAV女優」みたいなものです。比喩ですよ。

正直に言って、とても独特で、難解です。でもその妖艶で不可思議な世界観は第七感で感じ取れる、まさにエロティカセブン。だからこそ左脳100%な私は何度もGoogleに教えを請い、Ayumeさんの作品を解読します。
まさに、中学生の自分が1分のサンプル映像から全てを想像して耐え忍ぶような、淫部の感触を想像しては思いを馳せたような。それぐらい圧倒的に住む世界が違う憧れの存在なのです。

そんな叶姉妹三女的存在のAyumeさん。
なんと屁理屈をこいてくださいました…。叶姉妹が中学生の家を訪問し、耳にフーってしてくれるぐらいすごいコトです。

童貞が隠せなくなって来たので、紹介に移ります。

Ayumeさんの屁理屈はこれまた難解なものでした。私の論理的思考を嘲笑うかのようにヒラリヒラリと論点を変え、主張をちりばめます。負けてはおれません、私なりに解釈しました。

そこで分かったのです。Ayumeさんの超高度な屁理屈テクに。
Ayumeさんは「恋の在り方」について、自らの体験談やご友人の体験、ヒロミゴーの容姿など多数の観点から論じています。しかし、最後まで『明確な答え』を出さないのです。

これはつまり「みんなちがって、みんないい」と言う金子みすゞな屁理屈を暗喩している高等テクニックであり、おそらく普通に読んでいても気づきません。
確かに、恋の在り方に「正解」を求めるのはお門違いなのかもしれない、そんな風に私は解釈し、そして、果てました。

いただいた挑戦状、応えたつもりですが、ぼろ負けです。
「そんなことじゃないのよ、ボウヤ、ウフフ。」と言われる予感。

そんなAyumeさんは屁理屈界の「エマニエル夫人」に認定です。
ありがとうございました!


総評 「皆さんに気づかせてもらったこと」

最後に、私の中で大きな発見があったのでそれを総評と代えさせていただきます。

私はこれまで「屁理屈を言う自分が好きだ」と思っていました。
しかし、今回皆さんの屁理屈を読んでいて、不思議と心が満たされていくのを感じました。

そう、私は屁理屈そのものを愛していたんだ、と気づいたのです。
これは偉大な発見でした。屁理屈は自分だけのステッカーだと、ガキ大将見たく独占していた節が少しあった自分がちっぽけに見えます。

本当に大事なのは、屁理屈を分かち合う中で「何が何だか分からんが、とにかくおもろい」になることなのかな、と。
そんなことを感じる企画でした。

ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
またやると思うので、その時はどうぞよろしくお願いします。

シャニカマ


P.S.今日は遅いので、明日以降Twitterでもシェアしていきます。


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