働きたくないが、働かないと不安で堪らない矛盾
つい先日職を失った。
「なんでもうちょっと我慢できないんだ?」
「もっと人と上手くやっていかないと…」
「一体何度目だ?」
と、義理の両親にも呆れられお叱りを受けた。
そんなこと人から言われなくても、自分が一番よく分かってる。
毎回新しい職場に就く度に「今度こそ長く続けるんだ!」と強く心に誓っている。
どんな職場でも仕事の覚えも早くスピーディーに仕事を進めていくので、最初こそ私はどの職場でも評判が高い。
でも2ヶ月もすると急に嫌になってくる。
仕事が速い分、求められるレベルが他の人よりも圧倒的に高くなってしまうから。
仕事が出来ない人、真面目に働かない人と同じ額(なんなら低額)しかもらっていないのに、なんで自分ばかり面倒なことを押し付けられるのか…とか、給料に見合わない仕事量をしているのがバカバカしくなってしまう。
自分と同じ時期に入った人の指導役に回されたことも何度かある。
これについては、心の底から「同じ給料なのになぜ…?」としか思えなかった。
だから短期間でパンクしてしまい、爆発して辞める…を繰り返してしまう。
その悪循環も充分自分で理解しているのに、つい人から認められたくて頑張ってしまうのが自分の悪い癖だ。
というわけで、また無職になってしまったわけだけどもお金を生み出さずに日々生きるということに耐え難い不安感じてしまう。
夫が自営といえば聞こえがいいが、定職についていないのも要因だ。
ましてや子供もいない。
まさに生産性がない。
そして何より、アラフォーの女の採用の壁はかなり高い。
不採用の通知が来る度に、自分は世間から必要とされてないような気持ちになる。
「ご縁がなかった。」
「自分に合う会社じゃなかっただけだ。」
そう自分に言い聞かせたところで、凹んでしまうものは仕方ない。
そんなに仕事がしたいはずなのに、何故仕事を始めると数ヶ月後には辞めたくなってしまうのか…
なぜ我慢が出来ないのか…
正確には、体に異常が出てしまうことが多いから。
頭では制御したくても、体は正直だ。
穏やかに暮らすためには、嫌な思いを我慢して仕事なんてしたくない。
でもお金がないことが一番のストレスになる。
近年世間では「会社にとらわれない自由な生き方」なんて甘い言葉でフリーランスを推奨する動きが盛んだ。
でもフリーランスを10年以上経験している私だから、フリーランスがそんな甘いもんじゃないこと、収入が安定しない生活がいかに苦しいか、労働基準法で守られない辛さを充分理解している。
フリーランスは野良猫だ。
愛想を振りまいて民家を渡り歩いて餌を与えてもらえる術のある猫は、野良でも充分生きていける。
人気を避けてひっそり生きる野良猫は生きていくのがやっとだ。
間違いなく私は後者の野良猫だ。
うまく世の中を渡り歩けない。
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