たとえ神がかっていても所詮はただの人間
2023年は芸能界の大物の非人道的な行為が問題になった。
ジャニーズ問題も然り、つい最近では松本人志も浮上している。
どちらもネットでは昔から話題に上がっていた2人。
だから今更感は正直否めない。
松本人志に限らず、後輩を連れ立って遊んでいるような女好きの芸人には似たような噂をよくネットで見たものだ。
「事実かどうか分からないから今の段階ではなにも言えない」と、静観しているように語っていたあの芸人だって、結婚前は相当ひどい女あそびをしていたことはネット界隈じゃかなり有名な話だ。
皆、他人が槍玉に上がっているときはあくまでも何も知らなかったという体裁を保ちながら冷静かつ無関係のふりをする。
つくづく意地汚いと思う。
独身時代にたくさん女遊びをして、ヤリ捨てしまくっていたような人でも結婚して子供が産まれた瞬間に子煩悩なパパにキャラ変する人は多い。
そういうキャラ変には、いつも違和感を覚える。
私は一切性に奔放ではないので、そういった遊びに関わったことはなく男側の気持ちも女側の気持ちも理解できないけれど、自分の愛する我が子にも同じような経験をさせたいと思うのか?とはいつも疑問に思う。
双方が欲望のままに、後腐れない関係を望んでやっていることなら何も文句はない。
でもそうじゃなかった場合、気持ちを踏みにじられた方の尊厳が傷つけられることは容易に想像できる。
いい大人なんだからホテルに行くならやましいことがあるという認識があって当然という意見も散見するが、遊びの対象になるのはおそらく20代の若い女性だと思う。
20代って成人はしているけれども、中身はまだ子供だったりする。
大物芸能人に会えるって聞いたらミーハー心に行きたくなる気持ちもわからんでもない。
若いうちに苦い経験をたくさんしながら危機管理能力を磨いてきたはずだ。運良くヤバい経験をせずに切り抜けてきた人も多いのかも知れないが、皆が皆そうじゃない。
だからそうやって責めるのも、なんだかな…と思う。
文春の内容が全て正しいのかも分からないし、当事者にしか真実は分からない。
ただ私が今回の松本人志のスキャンダル然り、ジャニーズ問題然り、で強く思うがある。
それは、世の中に『絶対的権力』といものが存在していることが大問題であるということだ。
私たちは「皆法の下に平等である」はずだ。
これは絶対的に守られるべき事項である。
それなのにも関わらず、学校や職場など上下関係が発生するコミュニティにおいてはなぜか法律以上に、そのコミュニティ内のルールが重視されがちだ。
「先輩(上司・会社)が言うことは絶対」
そういうことを本気で言っている人が多いことに心底引く。
だから先輩の代わりに女をナンパして献上するなんていう非人道的なことも平気でやってしまうし、
ジジイの性的虐待に何一つ文句を言わずに耐えなければ人気者にはなれないなんていうことも信じてしまう。
どれだけ労働法に違反していることを会社が社員に強いていたとしても、業務とは無関係なのに人格否定をされても文句一つ言えない人間がうじゃうじゃいる。
特に神格化するほどの憧れの存在であった人物に対しては、最初こそ多少の戸惑いをもったとしても受け入れてしまいがちなんだとう。
そこが大きな落とし穴だと思っている。
どれだけ偉業を成した人物であろうと有名であろうとも、所詮はただの人間だ。
凡人と同じ国・時代を生きている以上、立場の差はあったとしても他人に対してはちゃんと敬意を持って接するべきだし、何があっても違法なことを強いるなんてことはあってはならない。
凡人だからといってモノではない。
皆がちゃんと心を持って生きている。
他人に使い捨てなんてされる筋合いはない。
以前にも同様の感情から記事を書いていた。
私のこの考え方は法律の観点から見れば何もおかしいことはないと思うが、実社会ではなかなか通用しないのが本当に辛い。
縦横関係なく、一人一人が他者に敬意を払える世の中になればいいのに。。
どうかアドラー心理学を義務教育に取りれてほしい。
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