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無条件に新人にキツイ猛獣達との向き合い方

パートを始めて早2ヵ月半。
無事続けられており、まだ辞めたいとは思っていない。

クリーニングの工場の仕事は単調だけど、そういう作業が私には心地いい。

簡単な作業のようだけど、実は結構アイロンの掛け方にもコツがいっぱいあって奥深いところも面白い。

私は何かに打ち込んで新しい技術を習得するのが大好きなので、日々出来ることが増えることも、アイロン掛けの技術が上達出来るのも楽しくて仕方ない。

アイロンで仕上げるだけで洋服が見違えることを学び、家の洗濯物もアイロンで仕上げるようになった。
シワのない衣服を着るのは気分が良い。

そんなこんなで仕事内容は楽しい。

ネックなのは、物量が日によって違うから○時間働きたいと思ってもそれが叶わないこと。

ダラダラやれば長時間勤務できなくもないと思うけど、私の次に確認作業をする人がいるのでそれなりに急かされることもあり、ゆっくりはやらせてもらえない。

クリーニング閑散期は2時間程度で勤務終了なこともあり稼げない。
(しかもただでさえ最低賃金…)

たまに強烈に臭い衣類がある。
(相当着古してるのか洗っても取れないっぽい)
しかもそれが小便臭かったり…

そして夏は激暑。


工場という特色上仕方ないんだろうが、働いている人達の雰囲気にも驚くことが多々ある。

私は社会人を約20年やってきたけど、業務を円滑に進める上で多少なりともコミュニケーションは必要だと思っている。

業務連絡は勿論、アイスブレイク程度の雑談も。

職場の同僚と友人になる必要はないが、お互いが仕事をやりやすくするためにコミュニケーションは必須だと思ってきた。

でもこの職場の人でそれが出来る人が1人しかいない。
そしてそれが現場をまとめる工場長でもないこと…

工場長はこれまで散々自分の機嫌で暴れてきた経緯があるらしく、その唯一の方とすらもうまくいっていない。

そのせいで物量が多いときも誰にも手伝ってもらうこともないようで、いつも一人深夜や早朝まで残業していることもあるようだ。

これまでパートに悪態ついて嫌われてしまったのは自業自得だとは思うけど、そんな激務でも仕事は真面目にやっているから同情する部分もある。

工場長とは一切挨拶も言葉も交わさない人もいる。

その人はその人で、見るからにADHD傾向が強く、いつも平気で遅刻をしてるし自己中心的な印象がある。
常に負のオーラをまとっており、初対面からとても印象が悪いので、私もあまり関わらないようにしている。

まともに話もしたことないのに、私が近くにいるとあからさまに嫌な顔をしていたり、業務連絡をしても無視するので、挨拶だけしている。


他にも昭和のパワハラを令和に持ち込んでいる婆さんもいる。
この婆さんにも初対面から悪印象しかない。

自己紹介をしてもあちらは名乗ることはなかった。
挨拶もよく無視される。

たまに一言二言交わそうものなら最初からなぜか喧嘩腰だ。
常に誰に対しても不平不満を言っている印象だ。

受付のパートさんが長続きしないのは、完全にこの婆さんのせいで間違いないだろう…



そんな個性の強い人間に囲まれた職場。

数年前の私ならさっさと逃げ出していると思う。
もしくはめちゃくちゃバトっているだろう。

ここで働き始めたことによって気づけたのは、私のメンタルがかなり成長していたことだった。

婆さんにもADHDな人にも苦手意識はある。
でも嫌いとかムカつくという感情は特にない。

一瞬イラっとしたとしても、割とすぐどうでもいいと思える。

ADHDな人に対しては、私はサーカス団のクマだと思っている。
アイロン仕上げの技を教え込まれたクマだ。

交通機関を使って職場に一人でこれるだけでもたいしたもんだ。
それも毎日、ほぼ決まった時間に。

一生懸命自分が教え込まれた作業だけを繰り返しやることは出来る。
それだけでもすごい!だってクマだから。

もしそれ以上のことをやってくれようものなら、なんて頭のいいクマなんだ!と感激する。

調教師でもないのにあまり近づくと攻撃されるかも知れないから、適度に距離は保つ。
でも挨拶は欠かさずする。

このように考えるだけで、愛おしさすら感じることができるから不思議だ。


そして婆さん。
彼女は他人を僻んでいる。
特に自分より若い女、自分より美しい女はそれだけで問答無用に攻撃する。

長く働いてきたということだけが彼女の誇れること。
自分は誰よりも仕事が出来るんだから、何を言っても許される。そう信じて疑ってないようだ。

だから相手のことを知ることもせず、仕事ができないヤツと決めてかかってくる。

若さも見た目も性格も仕事も何においても人に勝てるものがない。
それを見透かされないように他人を攻撃することで、自分を保っている。

婆さんは自分の人生に不満を持っていて、自分よりも恵まれている(と本人が感じているだけの)相手を妬んでいるようだ。

そう思えば不思議とイライラせず、可哀想にすら感じる。
そして何より妬まれるほど私が魅力的に写っているんだとすれば、それはそれでありがたいので気分がアガる。


このように攻撃的な相手に対して俯瞰して見ることで、本当に驚くほどに人間関係のストレスが減った。


ちょっと前まで自分の社会不適合者ぶりに落胆していたけど、ここの人たちに比べたら私は全然協調性があるという確信を持った。

というわけで社会復帰は順調だ。

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