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幼稚園で神扱いされてノイローゼになった話

今日の投稿は公開しようか悩みました。「それ、ただの自慢話?」と思われそうでビクビクしているからです。
おまけに自分でもまだはっきりと結論が出ていない課題です。なので文章も読みにくいです。

でも、自分にとってはそろそろ向き合うべき問題だと感じているので、いったんアウトプットすることにしました。

かなり個人的な内容であることを初めにお詫びします。


なぜかは分かりませんが、幼稚園時代の私は、園児たちの間でアイドルか神みたいな扱いを受けていました。

たとえば、女の子たちは何でも私の真似をしました。私が黄色い画用紙を選べばみんなも黄色い画用紙を選び、私が「やっぱり赤がいいな」と色を変えると、みんなも赤に変えるという調子でした。私が何をしていても全員が私の後ろについてくるような状態でした。

男の子は常に私を追いかけていました。(特にはっきりと覚えているのは、プール遊びのお着替えの時、数人の男の子たちに囲まれて、下着や服を引きはがされたことです。先生が止めに入ってくれましたが…)

みんなに追いかけ回される日々のせいで私は軽いノイローゼみたいになったらしく、職員室で誰にもじゃまされずゆっくりできる「さえこちゃんの時間」を園が毎日設けてくれたほどでした。
(大きくなって母にその話を聞かされてるまで、自分がそんな扱いを受けていたことは忘れていましたが、職員室の応接スペースで一人で絵本を読んでいた光景を今もぼんやりと覚えています。)

小学生の時も、男の子に追いかけられ抱きつかれてキスを迫られたし、中学生のファーストキスは先輩に同意なく突然奪われた最悪の思い出だし、別の先輩には家に呼ばれて体を触られたし…。こと異性関係ではいわゆる「酷い目」に遭った経験は枚挙にいとまがありません。

当時はうまく理解できていなかったけれど、いずれにせよ、幼い頃のそれらの体験から、自分は人と違うのかもと思うようになった気がします。


また、昔の私は勉強がよくできる子だったのですが(あくまでも昔はね…)、そのことである苦い思い出があります。

毎年お正月、母方の祖父は、自宅に集まった5人の孫を居間に並べて、通知表の成績順に金額の多いお年玉を渡す、というイベントを開催しました。
お年玉の封筒には「よくがんばったで賞」「がんばったで賞」「もっとがんばりま賞」などと書いてあります。
そして5人の中で最年少の私が、一番多いお年玉を一番最初にもらうのです。
それが私には苦痛でした。

単純に自分のがんばりを評価してもらえるのは嬉しいことです。
けれども、姉や従姉妹と比較され優劣をつけられるのはつらいことでした。
おそらく、姉たちも嫌な思いをしていたと思います。みじめさや恥ずかしさを感じていたかもしれません。
その気持ちを私は感じ取っていたのか、私の勝手な妄想だったのかは分からないけど、とにかく贔屓されることが罪悪感になっていました。


「かわいいね」と言われるのも対応の難しいことでした。
かわいいと言われること自体は嬉しいのです。でも、大勢の中で自分だけがそう言われると、「言われる自分と言われない他のみんな」という構図がどうしても気になって単純には喜べず、周りのみんなはこの状況をどう感じているのだろう?ということばかり心配していました。

特に印象深いのが私立中学に進学したばかりの頃のことです。初対面の子たちが集まる中、一人の子が「さえこちゃんってかわいいよね〜」と言い出して、その場のみんなで私を褒めてくれるということがありました。
でもその時の私は、きまりが悪くてたまらず、「私のことをかわいいと言わないで、普通に扱ってほしい」と言ったのです。
すると、周りの子たちはしーんとしてしまいました。
彼女たちの反応を見て、「『まさか、本当に自分はかわいいと思ってんの?ただのリップサービスに調子に乗ってんじゃねーよ』と思われたのではないか…」と、すごく恥ずかしくて、後悔したのです。

そんな経験から、私には「えこひいき」という行為に対して恥の感情があるのです。
そしてもう一つ複雑なのが、この気持ちをなかなか人には言えなかったことでした。
だって、こんな話をしたら、ただの自慢話や勘違い女だと思われるだけじゃないか、と思っていたからです。
だから自分自身に「いや、私、そんなに頭よくないからね?」「別にそんなにかわいくないから勘違いすんなよ」って言い聞かせて、自分の価値を過大評価しないよう注意を払ってきました。

その結果が、男の子から身体的に不当な扱いを受けることへと繋がってしまったのかもしれない、とも思いますが…。


さて、そんな私に残された術は、誰かから褒め言葉をもらったら「え〜全然そんなことないよぉ〜!」と否定するか「ありがとう!」と受け入れるか、の二択になります。
そして私は後者を選んでいるのだけど、いまだに「ありがとう!」と受け入れる方法が自分にとって一番しっくりくるかどうか、に関してはよく分かりません。

そして最もややこしいのが、
それでも、私は、かわいいね、と言われたいんです。
頭いいね、さすがだね、と言われたいんです。
人の注目を集め憧れられるような存在にもなりたいです。

そういった評価を他者から受け取った時、私が罪悪感を感じることなく、「これはえこひいきではなく正当な評価だ」と素直に認めることができるようになることが、一つの「あがり」だと思います。


まとまりのない話になったけれど、これまで人に言えなかった話をこうして書くことができてちょっとすっきりしています。
これをきっかけに自分の考察がまた進めばいいなと思います。

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