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出会ってからずっと、私は夫のことを名字で呼び敬語で話している

結婚11年目を迎える私たち夫婦、まぁ仲良しカップルと言っていい部類に入ると思います。

しかし私はいまだに夫のことを名字に「さん付け」で呼び、敬語で話しています。
(夫は"吉岡拓也"と言うので「吉岡さん」と呼んでいます)

出会った時からなので周囲は自然に受け入れていますが、初対面の方には驚かれます。
「どうして敬語なんですか?」
「ひょっとしてご夫婦ではないんですか?」
とか。

というわけで今回はあらためて、私が結婚10年を超えてなお夫のことを名字で呼び、敬語で話し続けている理由についてお話しようと思います。

※ほんっとーにめちゃくちゃ個人的な内容で、ほぼ全員にとって超どうでもいいと思うんですが、おヒマな方は少々お付き合いください。

これまでの流れ

私と夫はもともと同業者で、かつ取引先でした。
夫の方が2歳年上でもあり、私は自然と敬語で話していました。
(夫は最初から私にタメ口でしたが)

呼び名もお互いに「吉岡さん」「やおさん(私の旧姓)」。
半年ほどして付き合い始めてからも、呼び方は変わりませんでした。
取引先の人だからというのもありましたが、次第に「これはこれで面白いな」と思い始めて、そのまま継続させました。

やがて結婚しました。
私は夫の名字に改姓したのでもはや「やおさん」ではなくなったのですが、夫に「呼び方変えない?」と提案されても頑なに拒みました。
別に自分の姓にこだわりがあったわけではなく、あくまでも名字呼びの「よそよそしさ」を残しておきたかった、というのが大きな理由です。
(余談ですが、選択的夫婦別姓には大賛成です)

さらに1年ほどして第一子が産まれました。
産まれる直前の私の誕生日に、夫は
「いい機会だし、俺は呼び方を変える」
と言い出し、これ以降私は夫から「○○(下の名前)ちゃん」と呼ばれるようになりました。
ちなみに私は
「別に私は下の名前で呼ばれたくなんかない、今後もやおさんと呼んでくれ」
と強く主張したのですが、なぜかこの時は強引に変更されてしまいました...。

さてこの時、「○○ちゃんも俺の呼び方を変えようよ」とも言われました。
しかし、もはや「やおさん」ではない私とは違い、夫は「吉岡さん」のままです。
だから夫を「吉岡さん」と呼ぶことに正当性はあると主張し、私は今後も夫を「吉岡さん」と呼び続けることを宣言しました。

そして結婚11年目を迎えた今、タメ口もかなりの割合で混ざってはいますが敬語での会話も継続しています。

なぜそこまで名字呼びと敬語にこだわるのか

夫に出会うまで、何人かの人とお付き合いしてはなんだかんだ揉めて別れるというのを繰り返していた私は、夫と出会った当時わりと恋愛疲れしていました。

誰と付き合っても同じような失敗を繰り返してるし、このままじゃいつまでたっても成長しない。

という危機感がありました。
そこで、あえて二人の間に距離を置くような要素を取り入れることで、今までとは違う新しい付き合い方を実践したのでした。

で実際やってみたところなかなかよかった、という点が以下です。

1. そういうプレイみたいで楽しい

結論これに尽きます。
なんか、いいんですよ。
いつまでも新鮮な気持ちになれるというか。
特に敬語でセックスするのは燃えますよ、とか言うとまた夫に怒られるんですけど、そういうことだけじゃなくて、カップルという関係性に新しい風が吹き込む感じはすごくあります。
がっぷり四つで恋愛しちゃうようなタイプの人には特におすすめです。
・二人の間に適度な距離を保つことができる
・相手を自分と同一視しすぎない
・付き合いに冷静になれる
みたいな効果があると思います。

たかだか話し方程度で、とあなどるなかれです。

2. 敬意を持続できる

私、すごく傲慢で怒りっぽい性格なので、ともすると夫に対して威圧的になってしまうのですが、敬意のある呼び方と話し方はそういう威圧的な態度を制御するのに一定の効果があります。
「親しき中にも礼儀あり」と言いますよね。
敬語という「形」を守ることは、相手への礼儀を忘れずにいるのには有効だと思います。

(もう遅いけど、子どもたちにも敬語で話せていたらよかったなと思います。)

3. 夫を社長として接しやすい

これは完全に結果論なんですが、結婚4年目に私が夫の会社に入った時、スムーズに「社長としての夫」と接することができたと思います。
夫の会社ではみんな夫のことを「社長」とは呼ばず「吉岡さん」と呼ぶので、私も同じ呼び方で呼び、敬語で話すことには、「社長の妻」という特権的ポジションになりにくい効果があったんじゃないかと思います。

まぁそれでも結局「裏社長」「影のボス」みたいなことは夫に言われてましたけどね...でも夫婦自営ってそういう側面も必要よねー!

余談

子どもの前でも「吉岡さん」と呼んでいますが、子どもに向かって夫の話をする時は「パパ」と言ってます。
(「今日はパパがお迎えに行くよ」など)

おわりに

本当に個人的でどうでもいい話でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。

なんか恋愛うまくいかないんだよな〜という人はぜひぜひ名字呼びと敬語を取り入れてみてください。

周りに類似ケースがいないので、ぜひ他の方の実践レポートも聞いてみたいです。


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