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読書感想文 #38 『自律神経を整えたいなら上咽頭を鍛えなさい 脳の不調は鼻奥から治せ』

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は、結構寒くて、午前中に近所で買い物した以外は終日自宅にいました。

今回はこちらの本の感想文です。

自律神経を整えたいなら上咽頭を鍛えなさい 脳の不調は鼻奥から治せ

堀田 修 著

目次

第一章 上咽頭を鍛えると不調は治る27 第二章 薬に頼らず脳の不調を治す上咽頭擦過療法(EAT)77 第三章 自分でできる!上咽頭の鍛え方127 第四章 こんな病気にEATが効く!147 第五章 EATで不調が治った!症例報告165

内容説明

【慢性上咽頭炎を治せば、人生が変わる!】原因不明の心身の不調を抱える患者さんの鼻奥を調べると、上咽頭という部分に炎症が認められます。上咽頭は、免疫の関所であるとともに、自律神経のコントロールに密接に関わっています。この上咽頭を強化すると、驚くほど不調が軽快し、心身が病みにくくなります。上咽頭は、毎日の簡単なセルフケアと耳鼻科領域の治療で鍛えられます。上咽頭を守り鍛えれば、人生が変わるほどの変化が期待できるのです。


頭痛や肩こり、異常に疲れる、寝付きが悪い...感情の起伏が激しい、ゆううつでやる気がでない、人前に出るとドキドキして息苦しくなるといったものは、鼻奥(上咽頭)の炎症が原因かもしれないのだそうです。


まず上咽頭(じょういんとう)ってなんなのでしょうか。

口蓋垂(こうがいすい=のどちんこ)の後ろ上方にあり、呼吸によって左右の鼻から入った空気が合流し流れを帰る場所。鼻から吸い込んだほこりや細菌、ウィルスなどの異物と体の免疫システムとの最初の接触地点

本では上咽頭の炎症を自分でチェックできる3つの方法(口呼吸など)を紹介していました。


上咽頭は神経線維が豊富にある場所で副交感神経の主体となる迷走神経が分布しています......上咽頭はストレスに弱く、過労や心労などの強いストレスがかかると...炎症が急激に悪化し、体の不調をきたします。

とてもナイーブな場所であることがわかりますね。ここが慢性的な炎症が起きていたら全身をむしばみ首こり、肩こり、背中の痛みを引き起こすのだそうです。


自律神経調節障害やうつ、慢性疲労などは脳の働きの異常から引き起こされます。脳は大脳新皮質、大脳辺縁系、脳幹の三層からなります。

脳の機能異常が精神的な病と密接に関係しているのだそうです。

精神的な病の治療として一般に広く知られているのが薬ですが、限界があり、原因となっている脳の炎症の改善をするべきだそうで、非常に斬新な発想だと思いました。

薬を使わない画期的な治療法を紹介されています。EATという方法で診断と治療を同時に行うのだそうです。非常にシンプルなやり方のようです。

もう一つの方法は米国で認可されているある方法で神経を刺激する方法というのがあり、日本ではうつ病とは別の病気で認可されていて、その治療をしていると効果として感情が安定し抑うつ気分が改善するなどの効果がでているのだそうです。すごいですね。


自律神経は3段階で発動するのだそうです。強いストレスや危機にさらされると①「リラックス、休息モード」、②「闘争/逃走モード」、③「省エネモード」の順で発動していき、失神、パニック、集中力低下、うつ状態を引き起こすのだそうです。過度になると対応しきれなくなるのですね。


そこでEATという方法である神経を活性化して治療するというのができるのだそうです。様々な病気に対しての効果の症例もあるようで、画期的なもののようです。

またこの上咽頭を治療とは別に自ら鍛える方法もいくつか紹介されていました。それほど難しくなく、手軽にできるものなので、ボクも風邪をこじらせて喘息になり、どうも上咽頭の炎症が起きているような気がするので、試してみようと思います。治療するだけでなく、日頃から自分でケアをするというのは大事なことだと思います。

EATという治療は日本病巣疾患研究会というところのWEBで受けられる医療機関を掲載しているようですので、気になる方はチェックしてみてください。


それではまた。



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