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死刑制度はどうあるべきか

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は雨でしたが、朝ゴミ捨てした以外は、在宅ワークの為、家に籠っていました。緊急事態宣言に相応しい生活のような感じでしょうか。


今日は死刑制度について話します。

日本では昔から採用していますが、世界を見渡すと採用していない国のほうが多いのが現状です。21世紀になって20年以上たった今、どうするべきなのでしょうか。

概要

なぜ死刑があるのか。

・凶悪事件で、遺族の無念さがあり報復。

犯人を殺しても被害者の命は戻らないとわかっているものの、世の中にいて欲しくないということはあるのでしょう。

・極刑が死刑であるという制度自体が抑止力という考え。

そうすると死刑制度のない国は凶悪犯罪が多くなりますね。

・現在も8割が賛成している。

制度は広く支持されており、廃止ということにはなかなかならないでしょう。

死刑による弊害

逆に死刑制度の問題点もあります。

・冤罪の恐れがある。

有名な袴田事件などありますね。執行されていたら、司法判断ミスによる新たな犠牲者の創出になっていたかもしれません。

・検察は完璧ではない。

「Aさん」を犯人と決めつけて、無理やり証拠を作って、自白させるというのは、昔からあるようで、現在もなくなっていないのではないでしょうか。

和歌山カレー殺害事件で、ヒ素がカレーに含まれていた成分と林氏の自宅にあったものが同じでないのではという話もでており、再審請求がありましたが、棄却されています。なんか、真実はどうなんだろう?と思ってしまいます。

元最高裁判事の団藤重光はこう述べている。冤罪で刑を執行された場合、その損失が回復不能であることは死刑に限ったものではない。しかし、死刑以外の刑罰によって失われる利益は、その人間がその持ち物として持っている利益であるが、死刑によって失われる生命は、その人間そのものであってそれらすべての利益の帰属する主体であるところに本質的な違いがある。その区別がわからない人は、主体的な人間としてのセンスを持ち合わせない人だというほかない

あり、なしという簡単なものではなく、今まであったからというのでもなく、慎重な議論が必要でしょう。

世界の死刑制度

ちなみに海外の例はこのようになっています。

OECD(36国中)採用:日本、韓国、米国(21州で廃止)

廃止:106か国 事実上142か国

死刑を執行している国はアジアや中東に多く、インドネシアやサウジアラビア、イランなどイスラム教徒の多い国では、宗教的な理由で死刑が続いています。一方で、死刑に反対の立場をとるカトリック教徒が多いアルゼンチンなど南米の国々は、廃止に踏み切ったケースが多いです。欧州ではすでに、ベラルーシをのぞくすべての国が廃止

宗教等によって、捉え方が違うようですね。地域でも偏りが見えます。

死刑制度の賛否がよく議論されますが、廃止している国での凶悪殺人事件の犯罪者に対する刑はどうなっているのでしょうかね。あと再犯率が死刑がある国とない国でどうなのかとか。そこが知りたいです。

世界の刑務所

刑務所もいろいろあるようです。日本でも数年前に塀のない刑務所で愛媛県あたりで脱走事件がありましたね。

光が入る建物は決して悪くないと思いますね。二度と過ごしたくないと思わせる為に不快な場所にするのは違うような気もします。日本では犯罪が確定する前の拘置所でも非常に不快なんだそうですね。

ロンドンの調査機関Institute for Criminal Policy Researchによると、2000年から2015年の15年間で、服役者はオセアニアで59%、アメリカ41%、アジア29%、アフリカ15%増加と報告されている(ヨーロッパは21%減少)。

死刑制度のない欧州は減少しているようですね。

スコットランドの暴力抑止部隊VRUは外科医など医療関係者を中心に暴力防止に取り組む団体、犯罪歴をもつ人々の雇用を創出する団体、犯罪に手を染めた人にメンターをつけて12カ月間雇うフードトラック、教育を通じて暴力を防ぐプログラム、暴力の犠牲となった患者と関わることで暴力のサイクルを断ち切る組織など、各団体、組織、行政らときめ細やかに連携して活動している。同時に特定のナイフ所持の刑期を2005年頃の4か月間から平均13カ月間と厳しくしている。

この事例では、教育し、かつ刑期を伸ばすことで、ナイフ犯罪が大幅に減ったようです。

最近では、AIの導入で犯罪防止に取り組む傾向も増えてきている。過去のデータを深層学習させて、犯罪のタイプ、時間、日付、場所などを予測させる犯罪予測プログラムを導入することで、アメリカのシカゴ市警は実際に発砲事件や殺人事件を減少させることができた

ビッグデータの活用というのも、一つの手であるようですね。銃乱射事件など、おぞましいことを防げるのであればいいことでしょう。

今後日本では、どうすれば犯罪率や再犯率を減らすことができるのか、死刑制度の在り方も含めて、海外の事例も参考にしつつ、議論をしていくべきでしょう。


それではまた。

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