見出し画像

読書感想文 #8 『にぎやかだけどたったひとりで 人生が変わる大富豪の33の教え』

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は土曜日で、ボクは早朝からあちこちでかけて、午後は猛暑の中で陸上の練習をしまして、家に帰ってきてから疲れて寝てしまいました。

今朝読み終えた本についてお話します。前回はユダヤ人の大富豪でしたが、また大富豪の話になりますが、ちょっとユニークな方のようです。

にぎやかだけどたったひとりで  人生が変わる大富豪の33の教え

丸尾孝俊×吉本ばなな著

”兄貴”こと丸尾孝俊さんが大富豪のようで、人生についてインタビューし、吉本ばななさんが書いた本。

ボクは、とても有名な吉本ばななさんの本を読むのが、恥ずかしながら今回が初めてですが、非常に読みやすくて、読み切るのに時間がそれほどかかりませんでした。

兄貴 プロフィール

大阪府生まれ。3歳で母親が家を出る。暴走族を経て、中学校を卒業後、看板屋に丁稚奉公。現在バリを中心に数百ヘクタールの不動産資産、数十軒の自宅所有。自治体へのインフラ寄付などの社会貢献も積極的に行っており、国外から日本を応援する。

破天荒というか、思わず、”激レアさん”?と思ってしまいますね。怖そうだけど、根は優しいのかなという気がしました。

1章 三歳から一人で生きてきた

小学5年の時からテキヤ(的屋)の商売を手伝っていたな。...掃除始めたんや...テキヤの店に入って行ったんや..パーッと掃除して、「おっちゃん」言うて手出すんねん。...掃除して最後に手出したら銭載せてくれるっていうのは自分で見つけた。.....

スゴイ世界ですね。子どもがお金をどうやって稼ぐか、本能で見つけたという。

どういう人が儲かって、どういう人が儲からへんかちゃんと見つけた。ええ人が儲かるんやって。...商い怠らん人はな、立派にお金もくれるし、えらいなって褒めてくれるし、人間できてた

これ、ボクが感じたのは、大学卒業して、信用組合に就職して、商店街のお店やお年寄りの個人宅に定期訪問するようになった20代の頃からなんですが、兄貴は小学生で分かっていたとは....

子供にとって、一番素晴らしい、いい育て方っていうのは大人に接する数を増やすことやと思う。おじいちゃん、おばあちゃん、近所の姉ちゃん、兄ちゃん、こういう者の中に置いてもらえるかにある...先生が一人に生徒が四十人というのが今の社会や。先生四十人が、子供一人に思いをこめまくりよるねん。そうしたらどれだけ成長しよるかという話や。

これは斬新な考え方というか、昔の日本では、大家族であったので、できていたのかもしれないですね。核家族で、おじいちゃん、おばあちゃんもいなくて、近所とも関係を持たないことが、子供にはよくない環境になっているような気もします。

今、皆、自分のことばっかり思ってるんや。思いは馳せるためにあるんや。...子供のころ、めちゃめちゃ悪いおっさんいっぱいいたよ。絶対やめとことか、あんなことになるのとか、いっぱい見て学んできた。その代わりええ人もたくさん見てきたから全部わかっているよ。...だから悪いほうには絶対にいかない。

映画「菊次郎の夏」で、テキヤと揉めた菊次郎役のたけしさんが、ボコボコにされるシーンを思いだしました。競輪好きのしょーもないオッサンと、なぜか一緒にいることになる少年の話ですが、まさにそんな感じだったのでしょう。

中学校を出て最初に働きに出たのが看板屋さんやった....ディスコの厨房でバイトしながら看板屋は正社員で働い取った....中学校出たばかりやから、できること裏方しかないやん。....全部できるようになってからウルトラ大成長や....何でもできるほうがええやん。

ボクが中学卒業した時は、同級生で1人だけ就職してましたが、キツいだろうなと思いますね。15,6歳で社会にでるって。そして、苦労しながらも仕事を覚えたら、一気に戦力になるという。

当時ボクはコムデギャルソンがスポンサーについとったよ。ボクはそれを全部着とって、....これ履いとけって支給してもらうねん。アーストンボラ―ジュも....リネアフレスカもスポンサーやった。有名ディスコの店員やったからや....もうちょっと後ではハンティングワールドや....ロマネコンティも飲んでたわ。

もう、わけがわからないですね。スゴイ世界。バブルの真っただ中で、その中心にいたかのような。

ディスコって基本的にややこしいのいっぱい来るやん。そのおっちゃんが入ってきたら「親分」って言わなあかん人。...それで僕が呼ばれたんや、...過ごしてきたディスコでもめ事が一回もなかったからや。

「親分」を一度は店に受け入れて、上手にあしらって店から連れ出したそうですが、これって、こういう高度な技術は、国家間の外交でも使えるような気がしますね。

2章 他人のことを考え続ければ儲かる

もともと金儲けっちゅうのは、「恩を返す」ということに関心があるかどうかで決まる....世話になったことに対する恩を返す気がなければ、儲かる必要などないんや。

例として、教えを乞うた人が亡くなった時に大理石と墓石を買ったという、そういう発想が凄いですよね。また、購入したてのベンツをインドネシアでオカマ掘られて、相手が保険入っていないし、新車なのにエアバックもついていないとのことで、カーディーラーに行って、同じ車を買ってあげたという、ずっとそういう姿勢で過ごしてきたそうです、もはや善人の域ですね。

飯を食うってことは遠慮がなくなるということ。遠慮が配慮に変わる....変えるためには、まず一つ屋根の下。社長と新入社員が出張先のホテルで一緒に寝るということ....遂行するべきや。....そんなら社長、うちの親父と変わらへんみたいになるの。それが親近感や。

確かに親近感沸きますね。若い子が社長のことを「神様」ではなく、「そのへんのおっさん」と思うでしょうね。

ある日、地下鉄に乗ってたカップルがめっちゃべっぴんさんやねん。ほんで彼氏と仲良しやねん。それでも僕声かけてまうねん。「兄ちゃん、めちゃめちゃべっぴんさんやな、自分の彼女、良かったな」そしたら、「いや、はい」みたいな...お姉ちゃんも深々頭下げて。...幸せっちゅうもんはな、自分でこさえるもんやなく、人がもたらすもんや。それをもたらしてない人がどうやって幸せになれる?次が自分の番やねん。

これは、なかなかできないですね。ボクなら兄貴以外の気づいているのに黙っていた他の乗客になってしまいます。割と高齢の人は、こういう見知らぬ人に話しかけたりする人もいますが、難しい。でも大事なんですね。

3章 リミッターを外して生きる

子供をいじるのがほんま言うたら、国を変えるのに一番早いねん...子供をいじる、子供に関心を持つ。子供が大人に関心を持つ社会を再び取り戻すしかないねや....失敗しないと成長がないということも教えなければならない。それを二度と繰り返さないってことが結果を出す人を生むのやな,....

絶対に失敗してはいけない、みたいなプレッシャーを子供に与えてはいけないのが大失敗だそうです。教育について、社会全体で考え直していかないといけないのかもしれません。

童心にかえるとか、リミッターを外していく。....例えばね、一人で自然の人気のないとこ行って、河原で魚でも、貝でも、ザリガニでもなんでもええねん。昔相手にしていたことを、もう一回相手にしてみて...童心にも返るし、リミット外れると思うよ....自分の中で沸々と大きく沸いてくるのがやらかしたという感情ね。.....そしたらもっと感情が豊かなになるはずで....

なるほど、そうなんですね。そういえば、ボクが昔豪州に暮らしていたころ、4週間だけ田舎で、植樹のボランティアをやったのですが、日本人はボク一人で、スタッフはオージー、参加者は、韓国、英国、アイルランド、デンマーク、香港あたりから来た人たちと大自然の中で共同生活したのですが、信じられないくらいすごくよく笑って、おそらく子供の時以来だなと、感じたことを思い出しました。何かと不便でしたが、なぜかとても楽しかったです。

いかがでしたでしょうか。 大変ユニークな大富豪の方のお話でした。

調べたら、兄貴はYouTubeもやっているようですので、ご参考までにリンクを貼っておきます。

それでは、また。


この記事が参加している募集

#読書感想文

189,685件

よろしければサポートをお願いいたします!!! 費用は活動費に充てさせていただきます。