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【能登半島地震】災害とデマ(SNSの発信んで逮捕)

能登半島地震でSNS使いウソの救助要請をし、埼玉県の男が偽計業務妨害の疑いで逮捕された。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1402619

ことし1月能登半島地震が発生した際SNSのXでウソの救助要請をしたとして埼玉県の男が石川県警に逮捕された。

捜査関係者によると、偽計業務妨害の疑いで逮捕されたのは埼玉県に住む20代の会社員の男。
男はことし1月1日に能登半島地震が発生した際、Xで「倒壊家屋に挟まれた人が救助を求めている」とのウソの投稿をし石川県警の業務を妨害した。投稿を見た人が知人に頼んで通報。機動隊員10人が現場で約20分間捜索した。
男の投稿を元に現場に警察官が救助に向かったが被害は確認できなかったということ。
調べに対し男は容疑を認めている。

当時、救助を要請する投稿は数千件ほど確認された一方でウソの投稿も相次いでいたとみられ実際には当時、救助要請していない現場に警察や消防が駆けつけるなど救助活動が混乱し問題となっていた。


大きな事故や地震などの災害が発生すると、インターネット上ではメールやSNSなどで、被災状況や被災者支援のための情報など様々な情報が大量に飛びかう。しかし、こうした情報の中には真偽のわからない、いわゆるデマ情報が含まれている。

災害時は不安な状況が続き、情報が錯綜しデマや誤った情報が拡散しやすくなり、根拠があやしい情報のメールやメッセージを受信しても、未確認の情報はむやみに拡散せず、一旦自分の中で保留して、デマかもしれない情報の拡散に加担しないよう注意が必要。



1. 災害とデマ

現在、携帯・スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を使ったメールやSNSは、多くの人々にとって身近なコミュニケーション手段となっている。

災害発生時にも、安否確認、緊急情報、最新の災害情報、救急救命情報の収集や支援要請の情報発信などに大きな役割を果たす。被災地においてこのようなモバイル端末による通信を確保することは必須と言える。

反面、メールやX(旧Twitter)、LINEなどのSNS上では、実際に起こっていない事故や事実と異なる情報、必ずしも正確ではない情報、面白半分で載せたウソの情報などが発信されデマとして広がる。

2011年3月の東日本大震災では、津波・余震・原発事故と続き、国中を揺るがす大きな災害に見舞われる中、多種多様のデマ情報が発生した。


2. 熊本地震でライオンが逃げ出した!?

2016年4月熊本でも大きな地震があり、地震直後からSNS上では、「動物園からライオンが放たれた」「○時間以内に大きな地震がまた来る」などの悪質なデマが書き込まれ拡散した。ライオンに関するデマでは、動物園の職員が問い合わせ対応に追われた。ライオンに関するデマ投稿者は、後日、偽計業務妨害の疑いで逮捕されることになった。


3.情報のリテラシーを強化

災害時には情報が錯綜しデマや誤った情報が拡散しやすくなる。
真偽の分からない情報が拡散すると、本当に必要な災害支援に関する情報を阻害する原因にもなりかねない。

もし、根拠の疑わしい情報・未確認の情報のメールやツイートを見たときは、もしかしたらデマかもしれないと、まずは情報の真偽を確かめるようにしましょう。
情報を誰かに伝えるときは、真偽を確かめてから責任を持って発信するように心がけましょう。

政府や被災地域の自治体等も、X(旧Twitter)等のSNSを活用して情報発信に取り組んでいます。報道や行政機関のウェブサイト等の信頼できる情報源で情報の真偽を確かめ、冷静に対処してください。

知らず知らずに情報を共有し、嘘情報をみんなに共有してしまうかもしれません。
日頃のニュースやコメントなども真偽の目を持っておくことが大事となるでしょう。

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