日記 〜満タン


ここんところ上手く生活が送れていない。
先週くらいからずっとぼんやりお腹が痛くて、生理前だし仕方ないか、と思ってたら予定日を過ぎても生理は来ないし腹痛は治らなかった。痛すぎて旅行先で夜の温泉に入れないなんていう最悪な事態も起きた。お腹が痛くてうずくまってたらいつの間にか寝てて夕飯を食い損ねる、ということを既に3度ほどしている。何やかんやでかれこれ1週間近くキリキリとした腹痛と鬱屈とした気持ち、脈絡の無いイライラ、無気力感に悩まされている。毎月経験してるくせにホルモンバランスの崩れってこんなにしんどかったっけ、とその都度思う。

心のタンクがいっぱいいっぱいで、これ以上何かを受け止める余裕がない状態が続いている。満たされているのとは少し違う。持て余しているというのもしっくり来ない。溢れかえった水の中で溺れないようにボケーッと浮かんでいる、が近しいような気がする。暴れたら沈むのが分かってるから、なるべく無理をしないように、ちょっといつもよりお菓子たべたり寄り道したり早く寝たりの甘やかしをして、薬も飲んで、最大限に気をつけている。つもりなのに、一向に良くならない。

こうなってくるとだんだんムカついてくる。私は私にここまで手を尽くしてやってるのに一体何が不満なのか。 思いつく限りのことは全てやってるのに、まだ足りないというのですか。もう手の施しようがないです。いくら私とはいえいい加減もう私を諦めたくなるよ。




モヤモヤいらいらしながら仕事してたら突然、宅配先が分からなくて迷っている配送業者さんに声をかけられた。私も分からなかったけど調べたら何とか分かったので歩き始めた。だけど、どこまで案内したらいいか分からなくてちょっとドキドキおろおろした。

たぶん業者さんは日本の人ではなかった。彫りが深くて、少しカタコトの話し方で一生懸命私について来てくれていた。この店の中のここだと思うのであっちです、と話しながら一緒に歩く私に、やさしいと呟き、何度もありがとうございますと言ってくれた。私は母国以外の土地でこんなふうに働くなんてすごいことはできるのだろうか、と国籍が違うであろう店員さんを見かける度に思う。

近くまで来たからあとは大丈夫!みたいな雰囲気だったので場を少し離れたけど、不安だったので遠くから見ていたら早速違うところに入っていくのが見えた。早歩きで近づいて届け先まで案内する。最初からそうすればよかった。業者さんは私の目を見て何度もお礼を言った。社交的担当の私が笑顔を作って応えた。去り際、遠くの方で小さく手を挙げて頭をぺこっと下げる姿が見えた。いいことした気分になった。そしたらなんか、ちょっとだけ満たされた。

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