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短歌っていいよね

昨日に引き続き、好きな本の話を。

僕は、一時期短歌に魅了されている時期がありました。

短歌といっても、与謝野晶子とか、
北原白秋とかの近代短歌というわけではなく、
現代の短歌集をよく読んでいました。

僕が、短歌にハマったキッカケの本は、
穂村弘さんの「ぼくの短歌ノート」です。

短歌初心者にはぴったりの内容でした。

基本的には簡単な内容なのですが、
少し理解が難しい句も、
全てに解説があり、
「ああ、そういう解釈もできるのか」
と、感心しながらサクサク読めます。

この本の中で、特に好きな箇所は、
性愛について、女性が詠っている句が
いくつかあります。

かなりストレートな表現で詠っている句や、
女性が思うセックスあるある的な
少しコミカルな要素もあり面白いです。

中でも好きな句を二つ紹介します。

したあとの朝日はだるい
自転車に撤去予告の赤紙は揺れ

脱がしかた不明な服を着るなって
よく言われるよ 私はパズル

一つ目の句は、
したあとの女性の心情を表現したもので、
大人の割り切った関係を表しているように感じました。
※本の解説では少し違う解釈でした。

二つ目の句は、
男も共感できるような。

完全に男側の都合で言われている
女性の気持ちが、コミカルに表現されており、
すごく面白かったです。

これを書くにあたって、
久々にこの本を読みましたが、
やっぱり短歌って面白いですね。

昔も今も、人間の考えることは大体同じなので、
共感できます。

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