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子どもファーストなニュージーランドの小学校

ニュージーランド旅行中、現地の小学校の学校見学に参加してみました。

訪問したのは、オークランド郊外の住宅地にある公立小学校。
ニュージーランドでは、私立の小学校は非常に少なく、ほとんどが公立です。
そして学区制なので、自分が住んでいる場所で通学する学校が決まります。

初めてのニュージーランド現地小学校体験、色んな発見がありました!

今回School Tourに参加したのはオークランド南東部にあるPigeon Mountain Primary School

人種の多様性

移民大国ニュージーランド、当然のごとく様々な人種の子ども達が。
ちなみに、見学先の学校の学区はアジア系が多く住むエリアだったので、アジア系の学生の割合が多い印象でした。
人種や出身地が特定の地域に固まっていると、
それ以外の生徒はマイノリティとして、すくなからず気にしてしまうこともありますが、
それがなくて、色んな国民性、価値観がうまくミックスされている環境は、すごく魅力的!

広い校庭、広い教室(?)、オープンな雰囲気

学校の敷地は、だだっ広く、青々とした芝生のお庭。
そこに球技場や遊具、校舎が配置されており、
見通しがよくてオープンな雰囲気。
1〜3年生が学ぶのは、だだっ広い空間に何となくエリア分けがされていて、
先生の周りに生徒が集まって授業をしています。
保護者がふらっと授業参加することもできる、とってもオープンな雰囲気。

教室、黒板、自席がない⁉︎

3年生までは、明確な教室の区分のない場所で過ごします。
簡易的なホワイトボードはありますが、黒板は無く、決められた自分の席もありません。
みんな思い思いに近くの椅子に座ったり、床に座ったり、なんなら寝転がって授業を受けることも。
子ども達はリラックスして、授業を「楽しんで」いるようです。

4つのValue、日常的に生徒自身に考えさせる

この学校では、4つのValueがあります。
Respect、Resilience、Responsibility、Exellence。
これらのValueはそのまま伝えるのではなく、生徒にその本質を考えさせます。
例えば生徒に注意するときも、
「クラスメイトに意地悪してはいけません」
ではなく
「君のこの行動は他者へのリスペクトがあるのか?」
「君のこの行動は責任ある正しい行動か?」
こんな感じで問いかけることで、自分の行動を省みて、正しいことは何かを考えさせることを重視しています。
私が学生なら、
ズラズラと校則が列挙され、有無を言わさず従わされるより、
こちらの方がよっぽど腹落ちできるなーと思いました。

他にも、
縦割り制による、年齢間の隔たりない活動
各人の習熟度別の進級による、自分のレベルにフィットしたカリキュラム
小さな事でもたくさん表彰することによる自己肯定感UP!
オンライン予約でのお弁当デリバリーで父母助かる!
など、ここには書ききれないほどたくさんの魅力があり、
大人の都合(扱いやすい子ども、画一化されたカリキュラム)主体で学校が運営されるのではなく、
子どもにとって楽しく学ぶことにフォーカスした教育を提供しているなー、と様々な場面で感じました。

もちろん日本の小学校にも良いところはたくさんありますが、
ニュージーランドの学校教育の方針に強く共感しました!




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