SHAMISEN LAB

三味線研究室。通称シャミラボ。 弾き方、理論、楽譜、作曲法など三味線に関わる情報を発信…

SHAMISEN LAB

三味線研究室。通称シャミラボ。 弾き方、理論、楽譜、作曲法など三味線に関わる情報を発信します。 Twitter: https://twitter.com/shijimidaimajin

マガジン

最近の記事

【第2回】曲弾き作曲講座:じょんがら節の音階

今回の投稿は曲弾き作曲講座の第2回になります!内容は「じょんがら節の音階」になります。じょんがら節で使われる音階を知って、曲弾きを作るうえで使っても大丈夫なツボを把握するのが目的となります。なんだか長々と書いてしまいましたが、とにかく使っていいツボさえ知れればという方は迷わず目次からまとめに飛んでください(笑) 音階(スケール)まずは「音階(スケール)」について説明したいと思います。いわゆる「ドレミファソラシド」は誰もが知っている音階の具体例だと思います。これは前回記事でも

    • ツボと音名と音程

      今回は「ツボと音名と音程」ついて書きたいと思います。三味線音楽だけやるのであればあまり必要ない内容ではあるのですが、チューナーの使用、五線譜を見ての演奏、他ジャンル曲の三味線アレンジ、コード弾きなどをするうえで必要になってくる基礎知識になります。 主なテーマとしては0、3、4、、、などの三味線におけるツボ番号と、西洋音楽などで使われるドレミファソラシドやらCDEFGABCなどの音名を対応させ、どのツボを押さえたらどの音が鳴るのかを把握してみましょう!という内容になります。

      • 【第1回】一段攻略への道:4300攻略

        おそらく多くの方にとって津軽三味線を始めて最初に習う曲が一段ではないでしょうか。 津軽三味線の基礎が詰まった曲なんて言い方もよくされます。 そんなあたかもレベル1みたいな顔した曲なんですが、、、 正直めちゃくちゃ難しいですよね? そんな一段を攻略する上でのポイントを紹介していく企画、題して「一段攻略への道」を今回からスタートしていきたいと思います。 さて、それでは早速今日のテーマに移りたいと思います。 4300攻略まずはこちらの楽譜をご覧ください。 一段の冒頭部分に

        • 【第1回】曲弾き作曲講座:小節単位で曲を捉える

          さて!いよいよ楽譜以外のことも扱っていきたいと思います!笑 今回からは「曲弾き作曲講座」と題しまして、津軽じょんがら節の曲弾きの作り方、アドリブの方法について書いていきたいと思います。 さて、第一回となる今回のテーマはこちら! 「小節単位で曲を捉える」 です! 楽譜の回でも解説したように、小節とは拍子に則って曲を区切ったものになります。じょんがら節の場合は前撥、後撥で作る4分音符2回の繰り返しが基本のリズムの2/4拍子なので、前後撥1セットがちょうど1小節の長さになり

        【第2回】曲弾き作曲講座:じょんがら節の音階

        マガジン

        • 曲弾き作曲講座
          2本
        • 一段攻略への道
          1本
        • 楽譜の読み方
          3本

        記事

          楽譜の読み方:基礎編【その2】

          さて!今回も楽譜についての記事になります。最早GAKUHU LABなのではないかという様相を呈しておりますが一応今回で楽譜の基礎については一区切りつく(はずです)のでお付き合い頂ければ幸いです。 今回は第一回では取り上げ切れなかった音符、記号について説明していきたいと思います。こちらの譜例を用いて説明していきます。 かなりシンプルかつオーソドックスなじょんがら節のイントロをイメージした4小節ですが、これまでに説明していない記号が3つも出てきています。一つずつ順番に解説させて

          楽譜の読み方:基礎編【その2】

          三味線用の楽譜の読み方:実践編

          前回に引き続き今回も楽譜についてです!前回の記事では説明し切れていない部分もまだまだあるのですが、今回は実践編と題しまして、前回説明した音符、記号のみを使って書かれた楽譜を実際に読んでみましょう!という回になります。 さて、まずは前回も扱ったこの譜例を見てみましょう。 音源がなく、この楽譜のみが与えられている状況を想定して、実際に演奏を行うにはどうすれば良いのかを説明していきます。 (※今回は譜面の読み取り能力をつけるという目的のため、あえて譜面しかない状況を想定しており

          三味線用の楽譜の読み方:実践編

          三味線用の楽譜の読み方:基礎編

          記念すべき第一回となりますが、まずは今後も頻繁に使用していくことになるため、三味線用の楽譜(文化譜)の読み方について解説したいと思います。 楽譜を使ったことがないという方、音源と楽譜を併用している方など様々いらっしゃるかと思いますが、譜面からその曲を正確に把握できるようになることには色々とメリットがあります。この記事が譜面へのご理解を深めるきっかけになれば幸いです!(※超長文注意) それでは早速譜面を見てみましょう! 上のような譜面が三味線用の譜面になります。 以下、詳し

          三味線用の楽譜の読み方:基礎編

          SHAMISEN LAB開設!!

          初めまして! 津軽三味線奏者の中原正人です。 東京を中心に演奏活動の他、レッスン、譜面作成など三味線に関わる仕事をしております。 この度僕の三味線についての知識や考え方を発信したいと思い、SHAMISEN LABと題してnoteを立ち上げました! はじめに、、、僕はニコニコ動画で観た初代高橋竹山さんの演奏に衝撃を受け、早稲田大学の津軽三味線サークルで津軽三味線を始めました。高校時代からエレキギターをやっていたこともあり、当時から比較的洋楽的な考え方も取り入れて津軽三味線に

          SHAMISEN LAB開設!!