言語学とデザインの関係性
そんなもんない
##デザイナーになったわけ
私は大学に進学して、英語史を専攻していました。
言語の比較が好きでした。
本当にやりたかったのは英語学ですが、英語というのはどこの大学でもやっている上メジャーなテーマすぎて、上手に学部すら探せなかったのです。
ただ通いやすく、無理をせずに学べて、生活のしやすい街にある大学を選びました。
無理のない範囲で努力を続け、目標とは違う形ながらイギリスに留学し、目標に満たない期間で帰ってきました。
帰国後「言語史」に携わる仕事の少なさ、待遇の悪さを見て
「自分の得意な分野で」「健康に問題なく働けて」「需要のある」仕事を探し、Webデザインに活路を見出しました。
元々座って勉強するタイプです、イラストを描くのが好きだったのに今は筆を折っています。
好きなことではなく得意なこと、技術として仕事にするために専門学校に入りました。
デザイナーになった理由は、食べていくためでした。私にできることが、デザインだったからでした。
思えば言語が楽しかったのは、単語の形が似ているからでした。
文章ではなく単語でメモを取るタイプでした。
本を愛し、図書室を愛し、言語学を愛し多くの言語族を愛しましたが、
得意なことはポスター作りや情報整理、レイアウトやプレゼンでした。
好きなことは言語学、得意なことはデザインだったのです。
たくさん好きなことをして、その時の自分にやれる努力を全てやって、その上で見た現実を生きていくために「できること」を考えたらそこにあったのがデザインでした。
仕事もデザインになり、パソコンもデザイン仕様になっています。
展示物はデザイン物であることを通じて見るようになり、「文脈」とは違う別の「意図」を読み取るようになりました。
色々な物の見た目が好きで、見た目を作ることを突き詰めたら、いつの間にかデザイナーになっていました
2022/11/09