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人生の後半はこだわりを手放す準備期間。

元々、体が丈夫ではなく、いろんな不調を抱えながら生きてきました。
第一子出産の時には死にかけたり、産後も具合がなかなかよくならず、「どうしたら人並みの健康な状態になれるだろうか?」というのが、私のテーマでした。
ですから、体の仕組みを学んだり、様々な自然療法やヒーリングを学んだり、良さそうだと思う健康系の商品を試したり。
不調や病気のある人間にとって健康はとても素晴らしいものであり、憧れ。
健康になることこそが人生で最も大事な事であり、幸せの土台にもなり、健康になれば人生が変わる!とも思っていました。

ところが、この数年は真理の勉強会を自分の復習を兼ねて始めたり、シャーマンとして仕事をしていくうちに、健康に対する憧れや意識がどんどん薄れてきてしまいました。

人間にとって肉体の死を迎えたらあの世に行くことが自然な流れなのですが、怒り、恨み、妬み、悲しみ、苦しみといった負の感情が強烈にあった場合にはあの世ではなくこの世にその人は留まってしまいます。
私たちが生きているこの世は肉体があって初めて生きることが出来る世界です。
この世界のことを物質界とも呼びますが、まさに肉体という物質をまとうことで生きていける世界です。私たちは死を迎えて肉体から抜け出ると、もともと持っていた肉体と重なっていたエネルギー状の体を使うことになります。
ホノグラムをイメージをするとわかりやすいかもしれません。
そこに姿はあるけれども、触れることは出来ない姿です。
この姿であの世に行くわけですが、あの世に行ったとしても重い負の念や罪を背負っていれば地獄に行くことにもなります。
地獄に落ちたとしても自分が地獄にいる感覚はなく、永遠と自分の負の感情や欲を繰り返し体験することになるのですが、肉体があって初めて得ていた快感や満足感は肉体がないために得ることが出来ません。まさに地獄の苦しみです。
どんな欲も感情も行き過ぎれば毒となり、私たちを縛り付け、死してなお苦しめる結果になります。

シャーマンになるまで生きているこの世界で起きることが全てでしたが、シャーマンという仕事をいただいてからはあの世と肉体の死を迎えてからの人生というものを深く学ばされる事が多く、気がついたら健康に対する憧れやこだわりがほとんどなくなっていました。

健康だから幸せとも限らないし、病気と上手く付き合って長生きする人もいれば、健康な方が早く亡くなることもあります。
健康か不健康かは肉体の状態でしかなく、大事なことは肉体の内側にいるあの世とこの世を行き来している本当の自分が何を感じ、何を考え、今回の人生をどう生きるのか?であるとやっと理解したのです。

私たちは何度も生まれ変わってこの世に戻ってくることが出来ますが、二度同じ人生は歩めません。
また、学びや気づきがなければ同じ苦しみを何度も繰り返すことになります。
痛い思いをする学び方を卒業するには、こだわりを一つ一つ自分の中から捨てていくことです。
こだわりは私たちのプライドや欲や様々な感情を満たすものでしかなく、本当の愛と力、知恵から私たちを遠ざけていきます。
人生の前半はいろんな欲望や感情にもまれながら、時には楽しみ、時には苦しみという生き方でもいいと思います。
しかし、人生の後半は肉体を離れる時に悔いや負の念や感情を残すことなく、感謝と愛をもってあの世に行けるように少しずつ準備していくことが必要です。
こだわりを捨てなければ深い学びと気づきは得られず、痛みを通じて学ぶ生き方から卒業できません。
あの世でも肉体がないのに痛みを感じながら生きることがないように、そして人生が平和で調和に満ちたものであるように、痛みを作り出している考え方を卒業していきましょう。


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