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私の人生を変えた真理の本

世の中にはたくさんのスピリチュアルに関する本や真理や宗教についての本があります。私自身、人生に関してやスピリチュアルな学びのゴールについてなど様々な答えを探すために貪るように本を読んだり、ヒーリングやセラピーを学び続けた時期が二十年ほどありました。

それなのに不思議なことにシャーマンという仕事に導かれる数年前から本を読めなくなってきました。

そして今、振り返ってみるとシャーマンとしての仕事に役立っている本というのはとても少ないことに気づきました。知識は無駄ではありませんし、知らないことを知るという意味では本を読むことはとても楽しい時間でもあります。

しかし、全ては自分の中、とりわけ潜在意識にあるということが分かるようになってからは、本の中に答えはなく、本を読むことで知識をいくら増やしてもそれは頭の中に存在する単語の集合体でしかないということに気がつきました。

そして、かつて予言のように「学びが進むと本を読む必要がなくなる」と教えてくれた人がいました。その方は「私は何のために生きているのか?」の著者であるハリーさんです。

ハリーさんは不思議な方で日本語を一度も勉強したこともなく、辞書を引くこともなく、日本に絵の留学来たらいつの間にか日本語を話せるようになったギリシャ人画家でした。
彼が来日する度にエソテリック・ティーチングの公開セミナーに参加して勉強していましたが、テキストや資料を見ることもなく日本語ですらすらと真理について語る姿はいつ見てもとても不思議でした。

ハリーさんも若い頃にスピリチュアルな探求を熱心にしていた時期があり、「ヒーラーになって世界を救いたい」と思い、知識を得るためにたくさんの本を読んでいたそうです。しかし、キプロスの賢者と呼ばれたダスカロスと出会い、ダスカロスの下で深い真理の学びを探求する中で「なぜ自分がスピリチュアルな学びに熱中したのか」に気づき、真理を理解するにつれて本から知識を得ることが必要にならなくなったことを教えてくれました。

ダスカロスの教えていた真理に関するエソテリック・ティーチング(内なる教え)の本は用語も特殊で、読んで理解するというのがなかなか難しい本でもあります。
「私は何のために生きているのか?」はハリーさんが日本のエソテリック・ティーチングのサークル向けに講義した内容をまとめたものなので、ハリーさんの言葉でわかりやすく解説してくれているのでダスカロスの本と比較すると格段に理解しやすいです。

「人生において何に注意を払い、何を大切にして生きていくべきか」といった人生哲学的なことが真理の観点から解説されていて、「私たちはどこからやってきて何のために生きているのか」、「この世とは、この世界とは一体どんな構造でなりたっているのか」などを知ることが出来ます。

しかし、知ることと体感として意味を深く理解することは別物なので、ハリーさんが伝えていることをどれだけ日常の中に落とし込んで理解に努めるか?が重要です。

「何のためにこの仕事をしているのか?」
「何のために生きているのか?」
「なぜこのような辛い目に遭うのか?」
人生の中の様々なテーマとその理由の根底にあるものに気づき、受け入れるには段階が必要で、少しずつ塊を溶かすように光と熱を当てていく作業を根気よくやらなければなりません。

そして、その作業は素晴らしい能力を持った人や類稀なる能力を持った人に頼らずとも本当は自分自身でできるのです。

自分の中にある迷いや恐れが大きな影となって人生に影響を与えている時、自分がとても小さくて弱い存在のように思い込んでいる時、私たちは自分で自分の可能性に蓋をし、自分の外側にあるものを羨ましく思い、外側に助けを求めます。
そして、ますます自分に与えられた可能性を忘れ、大切なエネルギーを自分以外の為に浪費します。

私がハリーさんと出会ったのは今から15年ほど前。
人生にたくさんの悩みと課題があり、潰れそうに重い荷物を背負ったまま暗いトンネルを歩き続けているような時期でした。そして問題を解決してくれる人やツールを必死に探している時期でもありました。
いろんな事を学びに行った中で最後にこの教えにたどりついたのですが、学び始めて分かったことは「自分の問題は自分で解決する」事が大前提であり、解決策は自分の外側にはないということを突きつけられて、それはもう大変がっかりしました。

でも、逃げずに地道に向き合って来た結果、ハリーさんの教えてくれたことの意味がやっと深く分かるようになりました。

この本は私にとってバイブルであり、シャーマンとしての道に導かれるために必要な課題でもありました。

特にスピリチュアルな能力を使って仕事をしている人、悟りを得るために修行をしたいと考えている人には読んでいただきたい本でもあります。
この本に込められている純粋な真理への想いを感じていただけたらと思います。

今は亡き津賀さんとハリーさんに心からの感謝と尊敬を込めて。

KEI

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