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白隠禅師の里を歩く 静岡県沼津市

静岡県沼津市原地区。ここは臨済宗寺院が多い。それもそのはず、白隠禅師の生まれた地であるからだ。


東海道線原駅より徒歩圏内に白隠禅師ゆかりの地が密集している。

ということで、まずは原駅で下車。


駅を降りると案内がある。おおお、キターーーーーー!の気分になってしまうのであった。

駅から見える富士山だ。


沼津市のパンフレットだが、それぞれのお寺に愛称というか親しみやすい呼び方があり、地元の方はそちらで呼ぶことが多いらしいのだ。

という事で、原駅から片浜駅(沼津駅方面)まで歩いた。

①臨済宗妙心寺派徳源寺

源頼朝のお手植えの松


臨済宗妙心寺派の寺院である。建久4年(1193年)に行われた富士の巻狩の際、源頼朝がこの地に陣営を構え、今の寺の位置に御殿を建立したという伝説が伝わる。付近には「御殿場」という地名が残り、境内には源頼朝お手植えの松3代目といわれる松がある。
正應元年(1288年)、陣屋を今律寺という律宗の寺に改めたのが、寺の起源である。その後無住の寺となるが、應安元年(1368年)、鎌倉の円覚寺創建に貢献した賢宗祖鑑和尚を開山として迎え、安泰山徳源禅寺と改めて臨済宗円覚寺派の寺として開創された。
その後無住時代が続くが、承応3年(1654年)、興津清見寺から松厳宗密老師を招いて準開山とし、清見寺の末寺、妙心寺派となり、今に続いている。寺には、白隠禅師の墨蹟や岸駒の作品などの貴重な文化財が伝わっている。(寺伝より)

②日蓮宗昌原寺

白隠禅師の母の生家である長澤家は代々日蓮宗の家であり、末子である岩次郎は信心深い母の影響で、幼少の頃から法華経に親しんでいたようです。出家を強く望むようになったのも法華経の功徳が大きいと聞き、感嘆したためです。 出家後には軽視する時期がありますが、その後内容を深く研究していたことがわかります。松蔭寺には、自筆でびっしりと註釈が加えられた法華経が伝わっています(静岡県指定文化財)。禅師の法華経に対する考え方は、日蓮宗の尼僧の質問に答えた『遠羅天釜(おらでがま)』巻之下に記されています。
11歳の頃、母に連れられて近くの昌原寺で説法を聞き、地獄に対する恐怖を抱いたことが出家の契機となりました。出家後も地獄について考え、晩年には地獄と極楽は表裏一体のものであるという考えに基づき、「南無地獄大菩薩(なむじごくだいぼさつ)」の名号や、地獄と極楽を同じ画面に描いた「地獄極楽変相図(じごくごくらくへんそうず)」を残しています。(沼津市のページより)

こちらは、七面さんと地元の人からは言われているそうだ。
美しい寺であった。

③無量堂

山桜桃(ユスラウメ)だろうか。

禅の道 辿る合間に 山桜桃

臨済宗中興の祖として名高い白隠禅 師は、貞享2年(1685)に原宿の長澤家 の三男として生まれ、幼名は岩次郎と いった。この地は長澤家の旧宅があっ たところで、白隠が生まれた頃からあっ たとされる井戸が現存しており、「産湯 の井戸」として当時の姿を伝えている。 現在この地には無量堂が建てられ、白 隠の遺徳を偲んでいる。 (沼津市パンフレットより)

白隠禅師の生まれた家が元々あり、この土地を銀行が買い取りマンションでもという計画もあったそうなのだが、京都・妙楽寺さんが土地を購入。白隠禅師の生地としてこのような記念の場所を提供してくださったそうだ。
周りの臨済宗寺院が交替で管理をするのだそうだ。

④時宗西念寺

面白いなと思ったのは、お寺の中に天神様が祀られていることだ。
「天神様」と呼ばれている。
普段、神仏分離の法則でいるのだが、沼津のこの辺りは神仏習合は自然の事であるようだ。
素敵な場所であった。

⑤臨済宗白隠派松蔭寺

言わずと知れた白隠禅師のお寺だ。お墓もある。

詳しくは、こちらに。

⑥臨済宗妙心寺派長興寺

寺院敷地内の金比羅さま


ここは十返舎十九の『東海道中膝栗毛』に「ぬ(飲)まず食わずではらへった」と出てくる東海道・五十三次のうち十三番目の原の宿。「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」とうたわれているように日本臨済宗中興の祖・白隠禅師ふるさとであります。
長興寺は白隠禅師のお寺・松蔭寺より歩いて5分の位置にあります。一時、火事や高潮で荒廃していましたが、白隠禅師の道友・大義和尚によって再建され、全国各地から集まって来た修行者たちの宿坊として使われました。謡曲「羽衣(はごろも)」の舞台になっている浮島沼(うきしまぬま)や愛鷹山(あしたかやま)の近くです。
裏庭から、かつて茶畑であった処に松蔭寺へと続く一筋の道があります。これが修行者たちが松蔭寺へと参禅に通い、白隠さんが経行(きんひん、散歩)したという通称「白隠道」(はくいんみち)に他なりません。
(お寺のページより)

かつては宿坊だったらしい。
境内に金比羅神社があるうう!と、こちらも不思議に思った寺院だ。
金比羅さんと地元では呼ばれているらしい。
こちらも見どころの多い素敵な寺院であった。

⑦臨済宗妙心寺派清梵寺


別名「地蔵さま」。とても親しみやすいお寺であった。

詳しくは、こちらに。

⑧臨済宗妙心寺派祥雲寺


他の寺院とはだいぶ離れているが、こちらも臨済宗妙心寺派寺院だ。
トイレの神さまを祀っており、とても綺麗な寺院であった。

詳しくは、こちらに。

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