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鬼滅の刃に学ぶ「ビジネス感」

みなさん、「鬼滅の刃(きめつのやいば)」という週刊少年ジャンプで連載をされている漫画を知っていますか?

2019年に最も売れた漫画としてご存じの方も多く、私も現在発行されている単行本は全巻持っていて、何度も読み返している作品です。

そんな鬼滅の刃のストーリーと展開には学ぶべきビジネス感があると感じたのでnoteにまとめておきたいと思います。

個人的にはいろんな漫画を読んで、鬼滅の刃が特質して違うと思うことが2点あります。

①作り込みの展開の速さ

ワンピースと比べてみるとわかりやすいかと思いますが、
ワンピースの場合、それぞれのキャラに魅力があって、そのストーリー性も深く、作品の中での伏線も多いため、一つ一つの話にボリュームがあります。回想ストーリーだけで1冊の単行本になっていたり、それでは収まらないくらいの内容がぎっしりと描かれているケースが多いです。

ですが、鬼滅の刃の場合、結構深堀していけば膨らませていけそうなくらいの回想ストーリーがあったとしても、比較的数ページで完結させている場合が多いんです。

作中でのフリから回収までが早く、ある意味深堀しすぎないので、展開も早く、どんどん進んでいくので、回を追うごとにどんどん引き込まれていきます。そのスピード感に比例してファンが増え続けています。※正直もっと膨らませたらいいのにって思うくらいです。

これは、作品の作り方や、プロダクトの魅力を伝えるにあたっての回りくどさの無さや、シンプルさ、さらにはレスポンスの高さが学べます。

もし、自分の仕事を第三者に伝えたり、顧客に認めてもらうのに、多くを語る必要はなく、端的かつシンプルに必要な情報だけを伝えることが大切だという点です。
伏線を巻き、回収していくスタイルではなく、ストーリーの構成上、バッサバッサ進めていくので、主要メンバーはやられたり、敵キャラとの決着が思いのほか早かったりすることはありますが、ビジネスにおいて、判断やレスポンスの速さは相手(受け手)にとってはメリットも多く、生かされることが多いでしょう。

どっちがいい!と決められるものではありませんが、
ココが決定的に違う所かと思います。

②主人公の戦いとスタンス

これもワンピースと比較してみましょう。
ワンピースの主人公「ルフィ」のスタンスは基本的に「目的・夢」の為です。
その夢とは【海賊王になる】ということですよね。
そして、ルフィが戦う対象者は「夢の障壁となる敵」です。
もちろん「仲間の為に」という側面があることも理解した上で、かなり大きく捉えています。

そう考えると、ある意味『自己満足』的な部分は否めません。

しかし、その自由奔放さや、一途さ、強者に恐れない勇気や信念は多くの人の心を打ち、大ヒットしています。

一方、鬼滅の刃はどうでしょうか?

主人公の竈門炭治郎は、ある日大切な家族が殺され、一命をとりとめた妹も鬼(敵)の血を与えられたことによって鬼化してしまいます。

『鬼化してしまった妹を人間に戻すために戦う』というのが根っこのストーリーです。

妹を元に戻すため、そしてその元凶である鬼を倒すために強くなるという目的があります。

そして、面白いのが「決して超人ではない」というのがキーポイントになります。※超人と言えば超人ですが、腕が伸びたり、気功波を打ったりはしないという意味

実際、戦闘シーンでも、『痛い』『苦しい』など弱音をいうことがあります。

「長男だから我慢できた」というセリフがあったり、
「がんばれ俺」的な鼓舞をしたりもします。

なんだか、特別な存在じゃない「身近感」がそこには存在しているように思います。

ここから見えてくるワンピースとの違いは「誰かのために」という感覚です。もちろん前述したようにルフィも「仲間の為に」というスタンスで戦うことはありますが、根本の部分では「自身の目的のために」ということが見え隠れします。

鬼滅の刃に感じるのは『共感できる目的意識と身近感』です。

ワンピースにも共感できる点は多くありますが、先にも書いたように前提が違うと感じるものも変わってきます。

もし周りに「野望の為に」と活動している人と「誰かのために」と活動している人が居た場合、どちらを応援したいと思うか?と問われると、おそらく後者のパターンの方が多いのではないかということなんです。

その目的のために、周りを巻き込みながら、仲間たちと共に戦うというスタンスが共感と感動を生んでいるのだと思っています。

私たちも普段の生活や、ビジネスを行っていく上で、根っこの部分があり、スタンスがあると思います。

作品の魅力(自身の魅力)を下支えする背景(ストーリー)をしっかり持っているかどうかで、共感を生めるかどうかも決まってきます。

バックボーンがしっかりしていればおのずと行動や発言、立ち居振る舞いも変わってくるでしょう。

改めてですがこれだけは言っておきます。
どちらの作品も素晴らしいし大好きです。
ただ、あえて違いをあげるならというカタチで書かせて頂きました。

ただの漫画好きの戯言だと流しつつ、共感していただける部分があれば幸いです。また、ご意見等あればまたこれ幸いです。


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