見出し画像

拝啓 、 わたしと夢を共有してくれたあの子


この記事は、TECHPLAY女子部アドベントカレンダー9日目の記事です🦄!
TECHPLAY女子部 Advent Calendar 2020 - Adventar


これから綴るのは、以前在籍していた会社でのお話です。
そこで出会って一緒に働いた、私の1つ年下の、小さくてかわいい、顔の薄い私が隣に並んだら一瞬で消されてしまうくらい顔の濃い、当時の事業責任者のお話です。

画像3

2017年1月11日。
そのときに勤めていた会社ではサービスのリリースは大安の日にという流れがなんとなくあったけど、ちょうどいい日付がなくて、先勝の日に。
ナンバーワンになるぞ!という意味をもたせて、サービスのリリースをこの日に決めました。
いよいよここからはじまるぞというその日、その責任者の子は会社に向かう道中で、座り込んで泣いてしまうくらいプレッシャーを感じていたと後から聞きました。
会社に来た責任者は、いつもどおりの笑顔で隣の席に座り、
「ぶちこさん〜〜おはよう〜〜!いよいよ今日ですねえ〜!」
と明るく挨拶をしてくれました。

その日は私達が約半年間、毎日これでもかというほど向き合い、愛情をこめ、たくさんの苦しさと小さくて大きな喜びを毎日受け取っては泣き、信念を持って作り続けたサービスのリリース日。
わたしが感じる以上に、わたしにたまに見せる不安以上に、とても大きなプレッシャーと戦っていたのですよね。


その日に至るまでの約半年を少し振り返りますね。

サービスの立ち上げをしている約半年のあいだ、その責任者は本当にたくさんの情報を共有してくれました。
まず最初に私がその事業のエンジニアに決まったとき、こんな情報を共有してくれました。

 - 私達が入っていく業界はどんなところなのか
 - どれだけその業界に思い入れがあるか
 - 悲しい想いがどこにあって、何を解決したいのか
- これから生まれるサービスで、どんな人を笑顔にしたいのか

扱うのはウエディングドレスの情報。
なんてきらきらした...!って思っていたけど、実際花嫁にとってウエディングドレスはうまくいかないことも多いのだと聞いてすごく驚いたし、自分が式をあげるときに、改めてドレス選びの難しさを体感しました。

「実は、式をあげた花嫁さんの中で、ドレスに対して後悔を持っている人って少なくないんです」

私にとっては衝撃の一言でした。

 - 式場が提携しているドレスショップからしか選べないこともある
 - 式場が提携しているドレスショップの選択肢がそもそも少ない場合もある
 - 他のドレスショップからドレスを持ち込む場合はお金がかかる場合がある

当時全く知識のない私はこのことも知りませんでした。
プリンセスが服を選ぶような広いお部屋で、え〜〜どれにしよう〜〜選べない〜〜なんてあちこちしながら選ぶんだろうという超お花畑思考の私。

もちろん、結婚式って様々な要素があるから、何を優先するかによって重視するポイントは人それぞれです。
それでも、ここにはこだわりたい!と思って選ぶものに後悔は残してほしくない、ドレス選びにもっと選択肢をもたせたい。そう思っていました。

🦄

もともと私がエンジニアとしてなぜウエディングの業界を選んだか。
就活のとき、エンジニアとしてなにをつくるかを悩んでいたときにキーワードとなっていたのが、自分の好きな人を幸せにできたり、自分の好きな人達が自慢できるようなサービスをつくることでした。

友達「みーさんが作ったこのサービスに本当にお世話になった!作ってくれてありがとうほんと助かった!」とか

友達「これめっちゃいいサービスだよね!私の友達が作ってるんだ〜!」とか

母上「娘がね〜つくっちょるげな、このサイト。みてみて〜これかわいい〜私達の頃にはこんなのなくて大変じゃったがね〜」(宮崎弁w)

とか、そんな気持ちを生み出せたらめっちゃ嬉しいな〜と考えていました。
そのときに出会ったウエディングメディアを運営する会社。

友達が結婚する頃までに最強にして、幸せな1日をもっと幸せな1日にしよう。

私が仕事をする上で、働く理由はそれでもう十分すぎるくらい。とってもワクワクして自然と明るい気持ちになれました。


そうして選んだウエディングの業界。

責任者の子が業界のことや花嫁さんのことをたくさん話している間、悩みがあるのなら、その悩みを解決したり、選択肢を増やしていきたいという気持ちが強くなったし、話しているその子の表情が私の心を動かし、私達がやるのだ、と、いつだって前を向かせてくれました。

責任者の夢を言葉にして浴び続けた半年間、責任者の夢は私の夢にもなっていて、その子の使命を私にもわけてもらったような気持ちでした。
そしてサービスに対して、いつだって溢れんばかりの愛情を注ぐようになりました。

もともと、夢とか目標はそんなにもっていない人間で、そのときが楽しければいいや〜と思う私。
その時を100%楽しむことに全力だった私が、初めて登るべき山をみつけたその頃。責任者が山の頂上を指差し、一緒に登っている感覚でした。
誰かの夢を一緒に叶えることがこんなにも楽しいことを教えてもらいました。

画像4

もちろん、事業を生み出して育てていくことは楽しいことばっかりではなく、なんでうまくいかないかなともやもやしたこともあるし、めちゃめちゃ楽観的な私でさえも不安で会社からの帰り道に夜風につつまれながら泣いたこともありました。
(懐かしい〜〜、、東京は電車の中で泣いている人がいても気にされないいいところだ、、うぅ、、って思っていたけどきっととても変な人って思われていたことでしょう)
それでも、責任者の夢を叶えて業界の課題を解決してユーザを笑顔にするという気持ち、そしてこのサービスが大好きだという想いで何度だって立ち上がって走り続けられました。


夢ってすごい。もちろんたくさんの人に支えられていたからなんだけど、どこまでだって自分が強くなれたし前を向ける自分がいました。

そんな気持ちを教えてくれた責任者に、感謝しかないし、
こんなに大好きなサービスの責任者がその子でよかった。
私の人生に、楽しいことも辛いこともぎゅっっっとつめこんだ、たくさんの感情にあふれるこの経験で、素敵な一章ができたことを誇りに思っています。

今は二人ともこの大好きなサービスには携わっていないけど、
私は自分のノートに当時作っていたサービス宣伝用のカードを入れています。
いつだって、この頃の気持ちを思い出してまた前が向けるように。

画像2

=====

この子とのお仕事は本当にいつ思い出しても初心にかえった気持ちになるなあ〜と書きながら思っていました。
私の仕事への向き合い方を変えてくれた、当時の事業責任者のお話でした。

このお話、前職のnoteでも記事にしてもらったので、よければどうぞ!


あとはおまけ写真。

画像1

その子が退職しちゃうとき、Instagramのストーリーに投稿してくれた写真。泣きすぎて顔が湖になっているためカットしちゃう✃


ちなみにカバーの写真(♡のポイフル)は、責任者の子が私に貢いでくれていたポイフル。(主に何かお願いがあるときに買ってきてくれたw)


この記事は、TECHPLAY女子部アドベントカレンダー9日目の記事です🦄!
TECHPLAY女子部 Advent Calendar 2020 - Adventar

ささのは結婚式は2019年の七夕予定で進んでいます。 人生が変わるほどの結婚式をあげるために、サポートを募集しております!