【完結編】22年目の告白〜私が債務者です〜
前回NOTEに書いたときから随分経ってしまいましたね。飽きっぽい性格の私は昔からそうでした。ブログ書くだの、ダイエットするだの、副業するだの、何一つ長続きしたことがなかった。
ギャンブルだけ。ギャンブルだけは毎日のように続けてきたけれど、ついにその生活にも終止符を打たねばならない時が来たようです。
借金300ニキ物語もこれで最後。
もう、疲れたよパトラッシュ・・・・・
前回までのお話はこちら
序章 https://note.com/shakkin300niki/n/ndca91c0489da
第二章 https://note.com/shakkin300niki/n/n4b9f6b14f9ee
第三章 https://note.com/shakkin300niki/n/n608778e1a7a8
2019年。借金が250万円の状態で入ったのが、
そう、新宿租界だった。Z李兄貴のことは、フォロワーが1万人いないくらいの頃からフォローしていた。いつもセンスのあるツイートに、自然と虜になっていった。
そんなZ李兄貴がギャンブルサロンを開くと聞いたらそりゃ入らない手はない。当時は月額が4000円くらいだっただろうか。
が、
ギャンブラーの悲しい性で、パチンコ屋のサンドには20分で溶かす4000円が、それ以外のことになると高く感じてしまい、即加入を躊躇ったことを未だに覚えている。
そうこうしているうちに、1期が始まって2週間くらいだろうか。
その当時のエースだった、競輪予想師のYニキが万車券を続出しているというツイートが毎日のように流れていて、なんだか損をした気分になった俺。
「やべえ!!!やっぱ本物なんだ・・・!!早く入らなきゃ!!」
こうして、借金250万を背負って入会したのが新宿租界だった。
当時は、Z李兄貴の競馬予想と、Y兄の競輪のみだっただろうか。仕事終わりにもやっている競輪がありがたくて、すぐにハマっていった。
Y兄の予想も面白くて、”チタン” ”ブラックダイヤモンド”など、オッズは低いが鉄板で稼げるレース予想に、大金をブチ込んでいった。
Y兄の予想で立て続けに外し、賭けるのをやめようかと思った矢先に、万車券。またもや、なんだか損をした気分になり、気付けば、通知に気付いたレースには全て乗るようにしていた。
結果的に、これが良くなかった。
予想師のみんなも言っている。全てに丸乗りは死ぬと。気が合う予想にだけ乗ってくれと。
だが、完全なギャンブル中毒の俺は、毎日、自分が予想するよりは期待値が高いであろうレースに賭けることが、何よりの快感だった。
こうして、気付けば数ヶ月が経ち、
1期〜6期くらいは、毎月マイナスだった気がする。
毎月入った給料をぶち込み、なくなれば5万ずつキャッシングをしてぶち込み、、、を繰り返していった。
ここが借金300ニキの誕生の瞬間である。
いつかは勝てる。そのいつかがまだ来ていないだけ。俺は昔からツイてる。
そんなことをつぶやきながら、青天井のノーマルタイプに万札をつぎこむ哀れな俺は、きっとこんな姿だっただろう。
租界には、俺と同じことをやらかしている人が多くいたようで、「明日は勝とうぜ!」なんて互いの傷を舐め合いながら、気付けば音も立てずに消えていった兵が何人いただろうか。
毎日毎日、ギャンブル漬け。100円でもいいから賭けたい。予想師の予想で盛り上がりたい。租界に入る前の俺に、更に輪をかけたギャンブル中毒者が出来上がっていた。
途中、Z李兄貴が、面白い企画を立ててくれたことがある。
通称、【エスポワール】
自分をプレゼンし、そのプレゼンを認められた者たちが、Z李兄貴が出資するお金でギャンブルできるというのだ。
租界に集まった人の3割をガチ勢としても、残りの大半は、ただのギャンブル好き。そのうちの一部はさらに、使ってはいけないお金を使ってきたサイマーたち。
この企画はすごかった。オーディションの時から鮮明に覚えている。
我こそは!我こそは!と名乗り出る候補者たち。
軍資金1万円を得るために、
本名を名乗って借入額の表示された画面をアップする人。
無職なのに借金が数百万ある人ので助けてくれと願う人。
自分はまだマシな方なのではないか?と思うくらいに、上には上がいることを知って、なぜか安堵していた気がする。
それらのプレゼンを、Z李兄貴が、切り捨てていく。
「ただの不幸自慢はいらねえ。1万をどう使うかをプレゼンしてくれ」
まるでマネーの虎に出ていた”虎”のように、バッサバッサと切り捨てていく。
Z李の兄貴も、ただ単に運任せのギャンブラーを募集していたわけではない。租界で学んだ知識を持って、正々堂々立ち回れる勇者の卵に、貴重な1万円を託したかったのだろう。
結果、何人かの参加者がエスポワールに乗船したが、
この船から10万以上を手にして生還した人は1名だけだったそうだ。
そんな租界のイベントも色々あったが、ここで俺に転機が訪れる。
俺のことをフォローしてくれている人は、これで知った人も多いのではないだろうか?
【ウィンチケット60万ポイント当選事件】である。
Z李兄貴が、ソープの無料券を抽選していて、それが当たったにも関わらず、嫁・子供への背徳感から、今は亡き、かさいさんに権利を譲ったその日。
ウィンチケットがやっていたポイントプレゼントキャンペーンで、極楽とんぼ山本が当てた万車券の1000倍?のポイントがもらえてしまうという大事故が発生。
一瞬にして、60万円分を賭けられる権利を手にしたのだった。
過去最高に心臓がバクバクした。
スロットの万枚は数回経験があるが、それとは比べ物にならない一撃60万。
でも冷静にならなければいけないのは、これは現金ではなくポイントであるということ。
それからは、改めて競輪の知識を入れ、Y兄を筆頭に、DDニキや肇さんにも勉強させてもらいながら、結果的には70万円の現金化に成功した。
これが、2019年9月末のこと。
そして、10月に息子が生まれ、俺の順風満帆な生活がスタートしようとしていた。
わけもなく。
この時手にした70万は、順調に増えるわけもなく、12月には無一文になり、気付けばまた借金するかしないか、借入限度額300万のギリギリのラインに戻ろうとしていた。
「眠りにつくか つかないか シーツの中の瞬間はいつも
あなたのこと 考えてて〜♪」
と歌ったaikoがいるが、
俺は、眠りにつくか つかないかシーツの中の瞬間はいつも、
借金のことを考えている。
情けない。
何をやっているんだ。と今この筆を執りながら本気で思う。
千載一遇のチャンスで得た大金を一瞬で溶かす。
本当に死にたくなる。
でも、熱くなっている渦中には気付けない。盲目だったんだ。
直近では競輪のライン予想ができるようになってきたり、
競馬ではお気に入り馬にマスクニキのコメントを残して、不利があった馬の次走でしっかりプラスにしたり、
少しは知識も介入した予想で、安定してきた部分もある。
が、気付けばそれ以外のところで己の欲に勝てずに賭けてしまう。
そして失う。
闇雲に賭け続けて勝てるわけはない。
ペイアウト率が100%を切ってるジャグラーを延々回し続けたら負けるとわかっているのに。
俺は今日、競馬で負けた後、借金のおまとめローンの申込みにいった。
そして、落ちた。いくら借りたいか?を申請してもいないのに落ちた。
つまり、銀行はもう1円も貸してくれないのである。
この時、自分の世間的信用の低さを感じた。
年収630万、そこそこ美人な妻と可愛い子供持ち。
会社では中間管理職に就き、今年の新卒の教育係でもある。
が、借金がこれだけあるだけで、社会的信用はないのだ。
今はギャンブルから離れなければ、もっと大事なものを失ってしまうと、俺の中にある最後の良心が訴えかけて来ているのを今日感じた。
そして、今日、租界の退会続きをした。
租界は月8600円。決して高い訳ではない。むしろ安い。
本物たちが集まって、業界知識や専門知識を教えてくれ、素人では考えつかない本気の予想をしている。
読み物としても、月8600円で今後の財産になる知識を得られるという意味では安い。
が、賭けてしまうのだ。予想があがってくると、それも自分の好きな予想師の予想だと、賭けてしまう。
なので、一時的にシャットダウンする。
愛する妻、まだ言葉も話せないが、仕事から帰ってきた俺を見ると必ず笑顔になる無邪気な息子。この二人を悲しませないように。
最後に、
楽天銀行に残ったなけなしの3万を、
今月最後のレースに賭けようと思っている。
舞台は、4月26日(日)マイラーズカップとフローラステークス。
この2レースの租界の予想に丸乗りし全ツッパ。
かき集めたわずかなMPで放つマダンテの威力はどんなものなのか分からないけど応援してもらえたら嬉しいです。
ありがとう新宿租界。
また必ず戻ります。
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