航空自衛隊の一般幹部候補生を受けた話
はじめに
結論から言うと、落ちてます。
なので、これから受験しよっかなーとか思ってる人はあんまりアテにしないでね。
調べても全くと言っていいほど情報が出てこないから、自分が体験した事を少しでも伝えられれば良いなって。
軽く調べれば出てくるような事柄に関しては端折ってるかも。
志願票提出(応募)
募集事務所(以下:地本)に直接赴いて資料を貰って、それに記入するパターンと募集HPから提出する方法があるけど、自分は後者の方法でした。
提出完了してから一時間後くらいに知らない電話番号から着信がありました。出てみると地本の所長の方で、「これから担当広報官からも電話が行くからよろしく」的な事を言われました。
その数分後、担当広報官になる方から「これから時間ある?家に行っても良い?」と言われ、それに承諾すると、広報官の方が家に挨拶に来てくれました。そこで簡単なパンフレットと勧誘グッズ(ボールペンやメモ帳)をもらい、その日は終了しました。
一次試験
試験概要は募集要項やネットを調べれば簡単に出てくると思います。レベルも地方上級程度と言われてる通りだと思います。
試験の攻略方法ですが、広報官に過去問をおねだりしましょう。防衛省が公開している問題だけの過去問や、ぼったくり業者が高値で販売している回答は無視してください。
自分の場合は、解説つき回答がセットの過去問を5年分ほどもらえました。
試験当日は普通に就職試験のような格好とテンションで会場に向かいます。志願票提出時に選んだ試験会場の建物入り口で広報官の方が待機していたので、指示に従って部屋に向かいます。あとは戦うだけです。丸一日かかるので、(机に向かう)体力はつけておきましょう。
合格発表は8時40分ごろだと思います。地本のHPに掲載されます。合格発表確認前に広報官から電話がかかってきてそれで知らされました。
それから5日後くらいに合格通知書と二次試験の案内がポストに届きました。
二次試験
一次試験合格者には地本が二次試験対策講座的なのを開いてくれます。面接練習と小論文の添削をしてもらえます。タダなので参加しときましょう。
二次試験は自衛隊の基地で行われます。志願票提出時に広報官がアクセスを考慮して会場となる基地を決めておいてくれました。二次試験の案内に従って行けば良いです。試験は朝からあるのでほとんどの人が前泊必須になりますが。
自分の場合はイルカみたいな名前の基地でした。
まず、指定された入口に行くと防衛省職員と思われるお姉さんがいて、受験者かと聞かれました。その後、基地のゲートで受験票の確認と身分証明書の確認をして入館証的なのをもらい、時間になったらお姉さんの引率で試験会場となる部屋まで案内されました。
部屋に入ると自分の時は40人くらいの席が用意されており、自衛隊の制服を着た人が1割くらい、女子が1割くらい、空席が6人分くらいでした。
小論文試験が始まる前に面接カードなるものを書かされました。資格や特技、趣味、就活状況などを記入しました。
午前は小論文、午後は身体検査と面接です。
小論文は特筆することがないので、身体検査・面接に行きます。自分の時は面接→身体検査のグループと身体検査→面接のグループ分かれました。自分は後者です。後者には女子はいなっかったので、以降は男子のみの話です。
バスで基地内の病院にいき、そこのエントランスでスタンプラリーカードみたいなのを配られ、医官の案内でレントゲン、検尿を済ませたら、小中学校の時にやったであろう身体計測と同じ雰囲気で身長体重やら視力を測り、歯や色覚、聴覚も確認します。
違うところと言えば、パンイチにされてアザとかのチェックがあるのと運動機能のチェックがあることです。
前者は検査する人の前でパンイチになり腹側と背中側をみせ、腕を回して等の指示に従い動きます。自分は何も言われませんでしたが、隣の人は「このアザはいつ何でできたのー?」とか聞かれてました。古いブログ記事とかにあるような全裸にされたりとか、パンツの中まで見ると言ったことはなかったです。
後者は少し広いホールみたいなところで集まって前に立った人の指示で目をつぶって片足立ちしたり前屈したりしました。
その後バスで面接の会場に運ばれ、面接開始です。一般的な面接と変わらないです。控え室の他に全部で三部屋あり、それぞれの前に椅子が一脚おいてありました。そのうちの一つに案内され、椅子に座り待機しました。前の人が解放されて少ししたら中から呼ばれたので普段通りの面接開始です。向かって真ん中にボスの一佐、左に意地悪役の三佐、右に良い奴役の一尉だったと思います。
内容は二次試験対策講座的なのでもらえる想定問答集にある通りでした。
落ちたらどうするかを問われたので、不合格を確信し、その後の記憶は曖昧です。
控え室に戻って少ししたら、引率のお姉さんが終わった人から帰って良い的な事を言っていたので帰途につきました。基地から脱出したのが16時ごろだったと思います。
その後合格発表を確認したら落ちてましたとさチャンチャン
雑感
広報官の圧がすごい。なんとしてでも自衛隊に入れようとしてくる。その分ん仕事は早いし、いろいろな情報をくれる。
面接はヘタに自説を並べ立てるよりは、やる気と元気をアピールして国際貢献したいとかにするのがベター。
身体は何か秀でている人を取るのではなく欠点のない人を取るので、募集要項をよく読んで虫歯を治し、コンタクトを作り、体重を落として当日は水をたくさん飲む。
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