感情の置き場所は宇宙にある

思想は宇宙にある
体は地上にいる

宇宙の遠い日はゴミのような暮らし
ねて、おきて、生命活動を維持していればその日は過ぎてくれる

だれか偉い人が、負の感情は宇宙に置いていけばそれで日常は安泰だって言っていたから

だけれども、宇宙は突然私の近くにやってくる
素敵な思い出も、いらなかったから宇宙にほっぽった記憶も、実現できない夢だとか、願望だとか、そんなものを全部まとめて私に押し付けてくる
そんな時、ああ肉体なんてあってないようなものだなと思う

私の本質とはなんなのだろうか
欲望が本質なのであろうか
欲望とはなんなのだろうか

宇宙が突如近付いてきて、私の負の感情も正の感情も全てを掻っ攫って行ってしまったなら、私はただ肉塊が残るだけで、そこから一歩も動けない

私はどこに向かいたい?
私はどこで何を考える?
人間の形を持っているけれどこれは人間とは言えるのだろうか
他の人間と接する時に嫌な感情を持たれないだろうか

心配が突如に無限に湧き出て、それからすぐに、何もかもがどうでも良くなる
感情は宇宙風に飛ばされて行った

一歩も動けない、このまま時間がいつまでも過ぎればいい
そして銅像が朽ちていくように私も溶けて消えてしまえばいい
そんな気持ちになる

ただ現実はそんなにロマンチックではないので、私の足で、とことこおうちにかえる

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