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「社会教育主事講習」卒業論文-後編-

社会教育士の堀田奈津子です。今日は、前回に引き続き、
社会教育主事講習の卒業論文に関する後編をまとめます。
講習の最後の集大成として、
自分のこれからの羅針盤として書いた卒業論文
どなたかの参考になれば幸いです。(内容抜粋しています)

はじめに

社会教育職員には、社会教育主事のほかに
市町村教育委員会の委嘱を受けて、社会教育関係団体の育成や
学習相談などに当たる社会教育指導員などがあります。
一方で、2020年度の制度変更により、
社会教育士」の称号が付与されることとなったため、
行政職員以外でも取得する人が増加していくことが見込まれています
しかし、実際の活用については前例もまだ少なく、
私たちが今後、「社会教育士」をどう活かしていくかは
はっきりとしていません。


これから先、私たちが学習支援者となり市民の活躍を支える機会
恵まれたとき、モチベーションを強く保ち、
刺激し合いながら社会教育士同士がつながりあうためにできることは何でしょうか。
自身の地域活動の実践場としての「Kanaya Camp」を活かしながら
出来ることについて考えていきたいと思います。

地域活動における課題

多世代交流できる地域の居場所「Kanaya Camp」を振り返った記事は
先日のnoteを参照ください。

この3年半の活動を通し、私が感じた課題は下記の通り。

  1. 活動者・活動団体の横のつながりが薄い

  2. 支援者・伴走者の不足

  3. 実践と省察(じっせんとせいさつ)のサイクルが足りない

特に、実践と省察のサイクルが足りない点については
社会教育主事講習で学んだ知識が役に立っています。

仲間とともに自分の実践を省察→実践に関わる→また省察するという
サイクルを長期的に行うことは力量形成に大きくつながる。
何気なく取り組んでいる活動を振り返ってみると、
大きな社会課題と関係しているということもあるため、
この様な形で専門性を高めていくことは非常に効果がある。

出典:倉持伸江「学習支援者の力量形成を支えるコミュニティとネットワーク」

まず私自身、「Kanaya Camp」の活動についての省察が不十分であったこと痛感しました。
実践について語ったり、聴いたり、文章化したりする中で、
取り組んでいる実践の状況を整理し、
意味づけ、意義や課題、自身の役割などについて
深くとらえ直す必要性を感じています。

Kanaya Camp 第1回目の開催

社会教育士としての今後の展望

上記課題を解決するために、社会教育士となった私が
行っていきたいことは大きく分けて2つあります。

  1. 実践の場「Kanaya Camp」

  2. 学習支援者(社会教育士)の学び合うコミュニティづくり

それぞれ説明していきます。

1.実践の場「Kanaya Camp」

改めて、活動者・活動団体の顔が見えて
協働・連携し合う関係が作れるよう、横展開する意識を強く持ち、
つなぐ場としての機能を強化していきたいと考えています。

2.学習支援者(社会教育士)の学び合うコミュニティづくり

私は、学習支援者の学び合うコミュニティをつくりたいと思っています。
ここでは、社会教育に携わる人が抱える悩みや不安など、
個人が抱えるモヤモヤした気持ちを語り合うワークショップを
月に1度の定期開催で行うこととします。
まずは、本講習で共に学んだ東海地方に在住・在勤する受講者との
関係強化
を図り、学習支援者の学び合うコミュニティの発展を目指します。

おわりに

私は、地域活動を行っていく過程において、
家庭と仕事以外で心地よいと感じる第三の場所が存在することで、
自分自身が助けられ、仲間との絆を深めることが出来たと感じています。
親が楽しんでいる姿こそ、子どもたちへ社会参加の素晴らしさを
伝えられることができると考えています。
学校の中の価値観だけに縛られず、学校以外でも
生涯学び続ける姿勢や学ぶ楽しさを伝えていきたいのです。

まとめ

この様な形で、私は卒業論文を作成しました。
今後の展望として掲げた「Kanaya Camp」での継続的な実践は
その後も順調で、社会教育士の相談の場としても場が開かれています。
馴染みのない称号が身近なものになるよう、引き続き活動していきます。

もう1つの学習支援者の学び合うコミュイティづくりについては
卒業後の翌月から、毎月定例開催が出来ており
コミュニティの輪が広がっているのを感じています。
また、他地域の社会教育士の方との繋がりも少しずつ着実に広がっており
今後も出会った方々とは定期的に連携をとっていきたいと考えますので
どうぞよろしくお願いいたします。

余談ですが、こうやってnoteで発信をすること
実践と省察のサイクルを回していくのにとても有効に働いていると感じる毎日です。

引き続き、社会教育に関すること、その他子育て・キャリア読書
私をカタチ作る様々なことについてこの場でまとめていきたいと思います。
想いに共感いただいたり、参考になることがありましたら
フォローしていただけると嬉しいです。

では、また次回。


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