#154 永久凍土が溶けると何が起きる?

温度が2年以上連続して0度を下回る地面のことを永久凍土という。北半球の陸地面積の約25%を占めているが、今後は温暖化の影響で融解が進むと言われている。
永久凍土が溶けると何が起きるのか。

まず、永久凍土の中に閉じ込められている古代のウイルスが人間にも影響を及ぼすのではないかと言われている。生物に及ぼす影響は明らかになっていないが、「モリウイルス」と名付けられた未知のウイルスは高い増殖力があることが確認された。
2016年のロシアでは、溶け出した永久凍土の中にあったトナカイの死骸から炭疽菌の感染が広がり、現地住民が70人以上入院する事態になった。

ウイルスの他にも、永久凍土の中の有機物にはCO2の25倍の温室効果をもつメタンガスが大量に含まれているとされており、そのメタンガスが大気中に放出されることで温暖化が加速度的に進行する恐れが指摘されている。

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