#26 スペイン風邪の発生源はスペインではない?

第一次世界大戦中の1918年、世界中で流行した新型インフルエンザがスペイン風邪である。当時はインフルエンザウイルスが原因と分かっていなかったため、日本では風邪と名付けられた。
当時の地球の人口18億人のうち、少なくとも3分の1から半分の人間が感染し、4000万から5000万人の人が死亡したとそれている。第一次世界大戦の犠牲者がおよそ800万人であることから、その被害の大きさが分かる。

スペイン風邪はどこで発生したのか。ウイルスがどこで生まれたかははっきりとは分かっていないが、少なくとも流行が始まったのはアメリカではないかと言われている。

では、なぜスペインがついているのか。その理由には第一次世界大戦が大きく関係している。ヨーロッパの国々が連合国側か同盟国側について戦争をしていた第一次世界大戦において、スペインは中立国だった。戦争をしている国は情報統制をかけて自国で感染症が流行していることを公表しなかったのだが、スペインは中立国だったためいち早く世界に公表した。そのため、あたかもスペインで大流行している感染症だと考えられれてしまったのである。

ちなみに当時の日本では現代と同じようにマスクの着用が呼びかけられ、日本にマスクをつけるという習慣が定着するきっかけとなった。

参考


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