#232 エンゼルス戦が雨天中止にならない理由

大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスの本拠地はカリフォルニア州のアナハイム。エンゼルスのホーム試合が雨天中止になることはほとんどない。

直近ではハリケーンの影響で試合が前倒しとなり、8月21日に行われる予定の試合が20日に行われている。
しかし、アメリカの西海岸にハリケーンが上陸することは極めて異例で、もし上陸となれば80年ぶりだという。

それもそのはず、アメリカに上陸するハリケーンの大半は東海岸からメキシコ湾岸に上陸する。大西洋やメキシコ湾で発生した台風が貿易風の影響で北西に進むからである。

一方、西海岸沿いの太平洋は寒流のカリフォルニア海流が南に向かって流れているため、台風が発生しづらく、南方で発生したとしても勢力が弱まりやすい。そのため、カリフォルニア州がハリケーンの被害に遭うことは稀なのである。

さらに、カリフォルニア州は地中海性気候やステップ気候に属しているため年間を通して雨が少ない。アナハイムの気候は地中海性気候。とくに夏場は雨が少なく、晴天の日が多い。雨が降るのは主にオフシーズンの11月~2月のため、シーズン中は試合が中止になるほどの雨が降ることはほとんどない。2015年にエンゼルスのホームゲームが雨天中止になった際は、「20年ぶり」「史上3度目」と言われたくらいだ。

もともとメジャーリーグでは雨が降っても無理やり試合を行ったり、数時間以上遅延しても試合を行う文化がある。文化の違いもあるとはいえ、私たちが毎日大谷翔平の活躍を見ることができるのも西海岸の気候に要因があると言っても良いだろう。

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