#238 緑茶・紅茶・ウーロン茶の違いは?

日本で「お茶」と言えば多くの人が「緑茶」を思い浮かべるが、世界でお茶(tea)と言えば多くの人が思い浮かべるのは「紅茶」である。
緑茶は「green tea」とよばれ、紅茶(tea)とは区別される。

緑茶、紅茶、そしてウーロン茶は、全て学名が「カメリアシネンシス」という植物の葉からつくられている。
このお茶の葉を乾燥・発酵させてお茶をつくる際、葉の発酵度合いによって、緑茶、紅茶、ウーロン茶などさまざまな種類のお茶になる。

茶葉を完全に発酵させてつくるのが紅茶、半発酵させるのがウーロン茶、発酵させずに過熱してつくるのが緑茶である。

黒茶ともよばれる「プーアル茶」は、微生物によって茶葉を発酵させてつくったお茶で、やはり同じお茶の葉からつくられる。

「ジャスミン茶」は、ジャスミンの花から抽出されたお茶と思われがちだが、実は緑茶の一種。緑茶をジャスミンの花で香りづけしたお茶である。

私たちがふだん飲んでいるお茶は、その多くが同じ種類のお茶の葉からつくられている。

そんなお茶の樹も、大きく中国種とアッサム種の2種に分けられる。

中国種は中国の雲南省を原産とする品種で、渋味成分である「カテキン」の含有量が少く、酸化酵素の活性も弱く酸化発酵がしづらいため、緑茶に多く使われる品種です。

アッサム種はインドのアッサム地方を原産とする品種で、渋味成分となる「カテキン」を多く含み、酸化酵素の活性が強く酸化発酵がしやすいため、主に紅茶や烏龍茶に使われる品種です。

https://fareastteacompany.com/ja/blogs/fareastteaclub/assam-group-china-group

同じお茶の葉からさまざまな種類のお茶がつくれるとはいえ、やはり向き不向きはあるようだ。
日本で生産されているお茶はほとんどが中国種。高温多湿を好むアッサム種は主にインド・スリランカ・インドネシアなどで生産されている。

【目次】

【参考】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?