おつかれユー #22 考える葦ですね――『哲学を知ったら生きやすくなった』読了
ユーが踏み込めないジャンルの1つに、哲学がありました。
考えることは嫌いではありませんが、用語が難しくて敬遠していたんですよね。
そんな距離を、『哲学を知ったら生きやすくなった』は、ぐっと縮めてくれたように感じます。
描かれていたのは、21エピソードの漫画とそれにまつわる対話式の解説文。
ヘーゲル、キルケゴール、キーツ、サルトル、ディルタイ、ジンメルと、20名の考え方を学んでいきます。
専門用語は控えめで、エピソードの体験と、解説に示される考え方で、哲学へと踏み込んでいました。
漫画もいわゆる学習ものらしくないあるある体験にとどまっており、そのぶん没入感もありましたね。
自然と2回読み直してしまった本は、そんなに多くはありません。
本質などには程遠いかと思いますが、『答えを決めつけてそのまま従うのでは、哲学という名の宗教になってしまう』という一文に、哲学の面白さの一端には触れられたような気がします。
悩みにぶつかったときには、哲学スイッチをオンにする。
ひとつの手段として活用していきたいですね、ユー。
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