根暗なアラサーボーイは如何にしてファッションに興味を持ったか?②

私はとあるTwitter(現:X)コミュニティに所属しています。とても興味深い話や参考になる情報を発信している方がいて、私はそのアカウントのファンでした。あるときその方がTwitterコミュニティを作成していたことを知りました。その方と直接コミュニケーションを取ったことは無く100%ROM専だったのですが、コミュニティ内ではよりディープな情報を発信しているだろうと考え、そのコミュニティに参加しました。

そのコミュニティで扱われる話題の一つに「モテ・非モテ」に関する話がありました。私はほとんど女性と関わりのない人生を過ごしていたので、女性経験豊富な人の話を聞くのは、とても刺激的で興味深いものでした。もうアラサーという年齢になり周囲の友人や同僚には、彼女がいたり結婚している人もいたりで自分も何か行動を起こさないとマズいな、という意識を持ち始めていました。

そんな折、そのTwitterコミュニティでオフ会が開かれることになりました。オフ会に参加する人はそれなりに"オシャレ"な人が多いことは普段の投稿から分かっていました。その集まりの中に普段の自分のラフで自己流な服装で参加するのはきっと恥をかくだろうと考えました。

恥をかきたくないのなら本気で服装について考える必要があります。必死でGoogle検索を駆使し、とにかく無難でダサくない格好をするためにはどうすればいいのか情報を収集しました。そして、ユニクロのジーンズにコンバースのスニーカー、無地の白Tシャツにテーラードジャケットというオシャレとまでは言わずとも、普段の自分の服装に比べれば遥かにマシな服装を揃え、美容院で髪を切り眉を整えて、メガネをコンタクトに変えました。

そしてオフ会当日を迎え、指定された会場に着きました。私が到着したとき、すでに会場の前で待っている人がひとりいました。念のためDMで連絡を取り、オフ会参加者であることを確定させて声をかけました。

「初めまして、オフ会参加者の社不途です。よろしくお願いします。」
「社不途さんだったんですね!よろしくお願いします!いやあ、社不途さんもイケメンっすね〜。やっぱりこのコミュのスト値(※ナンパ師界隈の用語で見た目の良さを指す。高い方が良いとされる)平均的に高いですねー。」

その言葉を聞いたときに私は衝撃を受けました。なにせこれまでの人生で一度も皮肉以外の意味で"イケメン"などという言葉を使われたことなど無かったのですから。ただ社交辞令だったとは思いますが、それでも目がまわるぐらい嬉しかった言葉でした。オフ会は終始楽しかったのですが、その一日を通して最も印象に残ったのはその場面でした。

この経験によって自分の見た目にほんの少し気を使うだけで、他人からの印象は大きく変わるということを学びました。

後日、さらにファッションへの意識を高める出来事が起きます…


To be continued...

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