見出し画像

婚姻届とパンツの乾き


2017年
付き合って7年目の記念日に
私達は入籍しました☆

婚姻届を提出しに市役所へ向かう途中
緊張によるためか(?)
じゃがいもが下痢を爆発させて
近くの銀行トイレへ駆け込み
パンツを洗うというハプニングがあり

「パンツ洗った」って…
今びしょ濡れのパンツ履いてるのかい?
それともノーパンなの?

「大丈夫」と言うじゃがいもを
追及するのはあまりに可哀想だったので
真実は分からないまま市役所へ。

スムーズに受理されて
「ついに今日からご夫婦ですね!」
「おめでとうございます!」
笑顔で祝福されて笑い合う…
受付の人もノリで一緒に写真撮っちゃう…

そんなハッピー過ぎる想像をしていたが

実際はとんでもなく待たされたうえに
受付は生気の無いお姉さん。

丁寧に丁寧に書いてきた婚姻届に
赤ペンでいっぱいチェックや修正をされるのを
なんだか残念な気持ちで眺めた…。

重苦しい空気のままやり取りが続き
亡霊のようなお姉さんから突然伝えられた、

「本日から正式にご夫婦です…」
「おめでとうございます…」

蚊の鳴くような受理完了のお知らせ。


お通夜かっ!!!


って誰かにツッコミ入れて欲しいくらい
めちゃくちゃ静かに夫婦と認められた…。

想像とはだいぶ違って
ハッピーな雰囲気じゃなかったけど

市役所を出た瞬間の
ビックリするくらいの綺麗な晴天に
全てがかっ飛ばされた\( ˆoˆ )/

さっきまでのドンヨリした空気が嘘みたいに
晴れ晴れとした気持ちで空を見上げて
じゃがいものパンツが
無事に乾いたかどうかが気になった。
(洗濯物みたいに言うな)

たとえ夫婦になった後でも
やっぱり可哀想で聞けなかったけど…。



*余談*

他人から誤解されたくない!
という気持ちが強いせいか
簡単に他人を誤解したくない!とも思う。

だから日常生活の中で
嫌な気持ちになる場面に出会った時は
ありとあらゆる可能性を考えて
“怒り”にしないというのが癖になった。

例えば車で煽られたり
明らかにスピード違反の車が
車線変更しまくって走り抜けて行った時

きっとあの車には
破水した妊婦さんが乗ってるんだろう

病院へ急いでいるのかもしれない

下痢が爆発寸前かな

ボケ老人…

等々、理由はとにかく何でもいい。
なるべく面白い想像をしてさらに

頑張れよ〜
死ぬなよ〜
漏らすなよ〜
事故んなよ〜

と心配までしておくと吉。笑


婚姻届を提出した後も

お姉さん…
勤務初日だったのかな?
もしかして体調悪かったのかな?

他にも色々と考えたけど

お姉さんやっぱり亡霊だったのかな?

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,791件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?