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低血糖と私 No.5               インスリンの打ち忘れ

前回はまた恐ろしい低血糖の体験を書いてしまいました。
怖い思いをした方、ごめんなさい。またも反省しています。
糖尿病生活をすることになった頃、
「病気に慣れた頃が危険」だと言われました。
最初の頃は節制してコントロールしていたことが、
だんだんルーズになってきてしまうからです。
何も考えずに、いつもどおりに事を運ぶ。
「慣れる」というのは無意識になるということです。
それは一見いいことのようでいて、
実は「身が入っていない」うわの空の状態です。

私は自分の行動の一つ一つをていねいに行うこと、
それが本当の「生きること」だと思っています。
それはある意味では、修行のようなものです。
茶道などの「道」もきっと同じだと思います。

3カ月ほど前、
私は就寝前のインスリン注射を忘れて寝てしまいました。
それも一回ではなく、二度もそれが続きました。
言い訳はいくらでもできますが、
私はこれを解決する方法を考えました。
毎食のインスリンは忘れないのだから、主治医の先生と相談して
持続型インスリンを就寝前ではなく朝食前に変更することにしました。

それでなんとかやってきたのですが、2日前、
今までにはないことが起きました。
血糖測定器に
「血糖値が600mg/dLを超えています。
 直ちに医師の指示に従ってください」
というメッセージが出たのです。
それは低血糖ではなく、「高血糖」のサインでした。

さて、この続きはまた明日。


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