ポスター男に連れてこられたまさかの場所
A「・・・。まさかロスチャイルド家ってここですか!??!えっ、ここ日本じゃないですか??えっ??」
ポス男「・・・あぁ、まあな。だから日本人のお前だと好都合だったんだよ。」
A「なんですか、それ...早く言ってくださいよ。」
ポス男「あまり、言えないんだよ。俺の家のことはよ。っていうか家の素性をこうやって少しでもバラしていること自体が大問題なんだ。とにかくお前はラッキーなんだから、俺に従ってくれればいいんだよ」
A「・・・まぁ、どうせ辞めようと思ってた会社だったし、辞めて日本に帰ってくる予定だったけど、こんな展開になるなんて。。。どうなるんだろう、これから」
P「まーいいから、進んでくれよ。」
A「え、でもめちゃくちゃ警備固そうじゃないですか。。。古き良き建物の感じだけどよく見ると最新システムを駆使した警備網貼られてますよね???」
P「よくわかったな。さすが天才プログラマー」
A「その呼び方辞めてください。そうやって呼ばれながらひたすらおだてられて働かされまくって疲弊してたんですから。」
P「それで、会社に恨みを持って、ハッキングシステムを作って会社ごとダウンさせようとしてたんだから怖いぜ。」
A「もういいじゃないですか」
P「良かったなあ〜。俺のおかげで、犯罪者にならなくて済んだじゃないか」
A「・・・。で、どうやって解除するか教えてくださいよ。見た所、指紋認証と顔認証、あと秘密の暗号が必要そうですけど」
P「え、その方法を考えるのがお前の役割だろ??」
A「何言ってるんですか?あなたが変な顔でポスターに閉じ込められてるから、顔認証なんて到底無理だし、指紋もわからないし。。。」
P「ん〜〜〜、なんかあるだろ〜〜〜」
A「ええ・・・。まぁ、、、警備会社のシステムを調べて、構造を理解するとか、会社の中のシステムから特別に解除するとか、、、??」
P「おおお、いいじゃないかそれ!ってか、お前どうせ無職なんだから警備会社に転職すればいいじゃないか?そしたらシステムいちじりやすくなるだろ?」
A「何言ってるんですかーーー、せっかくブラック企業やめて自由の身になれたんだから、しばらくはのんびりさせてくださいよ〜〜〜。てか、頭金払ってくれるって言ってましたよね??せめてそれ支払ってくれないと、私何にもしませんからね??」
P「〜〜〜〜ったく、わかったよ。払えばいいんだろ、払えば。じゃあ今から〇〇ってところに行ってくれ、そこに俺の親友が住んでるからそいつ経由でお前の口座に振り込んでもらうよ。」
A「最初から、そっちに連れていってくださいよ!!!こんな山奥までくるのにどれだけ苦労したと思ってるんですか」
P「最初に本当に家があるか確かめたいって言ったの誰だよ!!」
A「あーもー、うるさいな!ポスターの言うことなんかそう簡単に信じられませんよ。しかもこんな顔でチンピラだし。。。」
P「顔はしょうがねえだろ!しかもチンピラじゃねえ、俺は世界一の金持ちの家の人間なんだぞ???ちゃんとしてればかなりのイケメンなんだからな??お前、実物見たときに後悔するなよ??お前がメンクイなの知ってるんだから。見惚れても知らないぞ??」
A「ぜっっっっっったい、ありません!私が認めるイケメンは世界で活躍するアイドルグループのメンバー許豊凡くんとエディレッドメイン様だけなんだからっ!!!」
P「ギャーギャー、言ってないで行くぞ??」
そこに怪訝な顔しながら近づいてくる着物姿の男性と女の子。
着物男性B「・・・あの、もしもし。こちらで何をしているんです?先ほどから一人で話しているようにも見えましたが。。。」
女の子C「・・・。(Aをジーーーと見つめている)」
A「え、あっ??え、いや何でもありません。ここまできたら見事な庭園が見れるって聞いたものだから、せっかくだし〜〜〜っと思って来ちゃったんです。ほら花も好きだし、いい匂い〜〜〜」
A「(ちょっとPなんとか言いなさいよっ!)」
P「・・・。」
B「お一人でわざわざこんなところへ・・・?」
A「あ〜〜〜。いえ、もう一人と一緒に来ようと思ったんですけどドタキャンされちゃって。。。すみません、こんなところで一人で騒いじゃって。テンション上がると独り言たくさん言っちゃうんです私。もう帰りますね。」
B「・・・そうですか、お気をつけて。」
そそくさとその場を離れるA。
B「Cよ、念の為。。。やっときなさい」
C「承知しました。」
A「ちょっと〜〜〜〜、何なのよ???何で何も言わないのよ。あの人、ロスチャイルド家の人じゃないの??」
P「・・・違う。」
A「え!??違うの??じゃあ執事の人とか?」
P「いや、そうでもない。俺は全く見たことない顔だった。極秘に守られて来たロスチャイルド家に外部の人間が加わることなんて、めったにないんだ。しかも俺がここを離れてから1ヶ月。。。たったその間に何があったんだ??」
A「あの人は中に出入りできるの??」
P「いや、それは分からない。」
A「え〜〜〜何それ」
P「あの辺に近づけるのはロスチャイルド家とロスチャイルド家の人間に心を許された人間だけなんだ。」
A「っへ?そうなの??・・・え、じゃあ私は許してもらったってこと??」
P「そりゃ〜〜お前、俺がポスターから出るためだ。心を許してやらないことには始まらないだろ???」
A「な、な〜〜んだ。ま、いいわ、で、あの人もロスチャイルド家に心を許してもらった人ってことでしょ。そんなに警戒しなくていいじゃない」
P「いや、それがなんとなく嫌な感じがしたんだよ。なんかお前にメッセージを今発すべきじゃないって直感的に思ったんだ。だから黙ってた」
A「あ、そうなの。ん〜〜、なんかよく分からないわね〜〜」
P「もしかしたら俺がポスターに閉じ込められたのも偶然ではないのかもしれない。大事にならないといいが。。。とにかく俺の親友の家に向かうぞ。1。。。と、その前に。」
A「え、なに???」
P「お前、完全につけられてるぞ。あの女の子に」
A「え????何それ、なんでそんなジャンプ漫画みたいな怖い目に会わなきゃいけないわけ?あの女の子、可愛い感じだったんじゃん!!!」
P「呑気だな〜〜〜お前は、ロスチャイルド家に関わるっていうことはそういうことなんだよ。」
A「そんなの聞いてないですよ!!!」
P「聞かれなくても分かるぐらいお前は有能だと思ったんだがな。。。」
A「今は令和ですよ??みんなで手を取り合って仲良く平和に暮らしましょうという願いが込められた時代なんです。今時、スパイだの、なんだのって、、、」
P「ったく、平和した一般市民はいいな。本当に。ま、俺らのおかげでお前らは平和ボケできてたんだがな」
A「なんなんですかもう。そんなことより、どうするんですか??つけられてるとか怖すぎるんですけど??」
P「そりゃあおまえ、まくに決まってんだろ。これから秘密の逃げ道教えっから、俺の指示通りに動いて進め。いいな」
A「え〜〜〜、またそれですか???」
P「100万ドル欲しくないのか??」
A「はい、はい動きますよ〜〜〜も〜〜〜」
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